イチジクの甘み&とろけるチーズが最高!焼くだけの簡単おつまみ「イチジクとブルーチーズのオーブン焼き」

【シェフ直伝・絶品レシピ】おいしい理由が必ずあるのが、プロのレシピ。今回のテーマは「燗酒にぴったりな絶品おつまみ」。つまみなら任せて!という店主を訪ね、作り方を詳しく伺ってきました。
プロのレシピだからこその味に驚き、お店への興味も高まるはず。そんな食の楽しみ方を提案します。

dressing編集部

Summary
1.秋の味覚「イチジク」をおつまみに!絶品「イチジクとブルーチーズのオーブン焼き」の作り方
2.店で出されているメニューをそのまま伝授。『えんじゃく、』高木晋吾さん直伝レシピ
3.「おつまみと日本酒の合わせ方」のコツや「燗酒」の温度について、プロのレクチャー付き!

風に、秋の訪れを感じるようになりましたね。
日常で晩酌を楽しむなら、おつまみはパパッとできるものをいくつか知っておくと重宝します。今回は、ちょっと肌寒いこの季節にぴったりな、洒落たおつまみをひとつ紹介しましょう。材料さえそろえば即実践できる、手軽な一品です!

池尻大橋『えんじゃく、』高木晋吾さんの絶品おつまみレシピ

教えてくれたのは、燗酒(かんざけ)のおいしい池尻大橋『えんじゃく、』店主の高木晋吾さん。燗酒といえば、必ず名の挙がる人気店で、200本ものストックから、常時60種もの選りすぐりの日本酒が楽しめると、夏冬問わずファンがかけつける、愛されし酒場です。

「日本酒を出す店ですが、洋風な料理もたくさんあるんです。今回お教えするのはうちの人気メニューのひとつなんですが、特に女性のお客様に、必ず作り方を聞かれる一品です。材料は4つだけ。そしてオーブンで焼くだけ。手間なく10分でできるのに、凝った料理に見えちゃうという優れものです(笑)」と高木さん。

材料も作り方もシンプルなら、すぐ実践できそう! しかも凝った料理に見えるなんて、最高ですね。

高木さんに教えていただくのは「イチジクとブルーチーズのオーブン焼き」

その人気メニューとは、この「イチジクとブルーチーズのオーブン焼き」。

「イチジクは不老不死の実といわれるほどうれしい栄養素がたくさん。皮に近い部分に含まれる栄養素もあるので、あえてイチジクの皮ごといただくレシピにしています。カルシウムや鉄分などのミネラルをバランスよく含んでいて、低カロリーなうえに、整腸作用や美肌効果などに期待ができる成分があるようです。しかも、脂肪分解力の高いというブルーチーズと組み合わせるので、とってもヘルシーですよ」(高木さん)

イチジクとブルーチーズを用いた「洋風のグラタン」が、日本酒に合うことにもびっくり。

なぜ合うのか? そのあたりは、レシピのあとにお教えしましょう。

材料(2~3人分)  ※直径14cmほどの丸型グラタン皿使用 

・イチジク … 1と1/2個  
・ブルーチーズ … 60g  ※今回はゴルゴンゾーラ・ピカンテを使用
・ハチミツ … 20g
・黒コショウ … 少々(お好み)

※イチジクは、常温のものを用意。皮ごと使用します。
※お好みのブルーチーズでOKですが、例えば、ゴルゴンゾーラならドルチェ(甘口)より、塩味強めのピカンテ(辛口)のほうが、イチジクの甘さを引き立てます。
※イチジク以外のフルーツでは、ゴールドキウイやバナナなどもおすすめ。

■下準備
・オーブン(またはオーブントースター)を250℃に予熱しておく。


では、調理スタート!

作り方(調理時間:約10分) 

① イチジクは洗って水分をふき取りヘタを切り落とし、縦4等分に切る。ブルーチーズも6等分にする。
② 耐熱皿に、イチジクの皮を下にした状態で敷きつめる。
③ ②のイチジクの上に、ブルーチーズを置く。イチジクの真上に1切れずつ置くと、とけたチーズが均等に広がる。
④ 250℃のオーブンで約8分焼く、が目安。  ※ご家庭のオーブンに合わせて、温度と時間を調整してください
ポイント
焼き加減:チーズが完全にとろけて軽く焼き目がつけばOK。
⑤ ハチミツを回しかけ、アクセントに黒コショウをふる。
完成!とっても簡単!
「イチジクが出回っていない季節には、あおい有紀さんの連載でご紹介させていただいたように、キウイで作っています。甘酸っぱいキウイもおいしいですよ。一般的な緑色のキウイでもいいですが、より甘みの強いゴールドキウイのほうが食べやすいようです」と高木さん。
この「イチジクとブルーチーズのオーブン焼き」に合う日本酒は?
燗酒は今年2019年、注目があつまっている食トレンドのひとつ。この料理に合うお酒と、温める温度についても教えていただきましょう。
「温めていただく日本酒全般を『燗酒』と呼びますが、50℃程度のものを『熱燗』、40℃程度を『ぬる燗』など、温度によって呼び方が変わります(詳しい記事はこちら)。
オーブン焼きに合わせたのは生酒で、香川県『丸尾本店』の「悦凱陣(よろこびがいじん)八反 純米酒 無ろ過生」。温度を上げると甘みと酸味、うまみがしっかりとでるので、それがイチジクの甘みと酸味、ブルーチーズのコクに合うのです。お燗の温度ですが、低めの40℃前後がふさわしいです。生酒なので、熱くしすぎると苦みがでてしまいます。

ご自宅で楽しむときは、ラベルに「山廃(やまはい)仕込み」とある生酒を選んでみてください」と高木さん。
ところで、平盃に注いだ燗酒は、2分で10℃ほど下がるんだとか。テレビを見たり家族とお話したりしているうちに時間が経ち、お酒も次第にぬるくなりますが、盃を口に運ぶたびに移りゆく味わいを感じるのも、お燗の醍醐味。

ご自宅でレシピを楽しみ、燗酒に興味がわいたところで、プロの味を体験にでかけてみませんか。
『えんじゃく、』を訪ねれば、カウンター席という特等席と、高木さんおすすめのお燗、おつまみが待っています。

撮影:(レシピ)榊智朗、(店内)佐々木雅久
■『えんじゃく、』高木晋吾さんの晩酌レシピ「新生姜味噌」はこちら!
■『えんじゃく、』の燗酒をもっと知りたい方、紹介記事はこちら 

えんじゃく、

住所
東京都世田谷区池尻3-19-3 ベルエア2F
電話番号
050-5487-8146
営業時間
18:00~24:00

日・祝日
16:00~24:00
定休日:不定休日あり
ぐるなび
ぐるなびページhttps://r.gnavi.co.jp/cgdjh07j0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。