大阪で人気のワインバー、ピンコパリーノが浅草に移転!

東京・NY・パリ、世界の食トレンドの最前線を走る街を中心に、国内外を問わず、「次に食べるべきもの」「こんど行きたい店」をクローズアップしていきます。

dressing編集部

Summary
・イタリアワイン好きの名店が何故か浅草へ
・最近面白い言問橋エリア
・4階建てビル一棟のワインバー

言問橋あたりが面白くなりつつある

浅草で多くの観光客が訪れるのは、浅草寺を中心としたエリアで、言問橋あたりまで行くと、人通りもまばらになり、店の数も決して多くはなかった。ところがここ数年、観光対応とは違う、個性的な店が増えつつある。例えば、ジャズ愛好家にはお馴染みの澤野工房のCDを取り扱う店やオーガニック食品の店、広島のドメスティックブランドのスニーカーショップ、カフェ併設のギャラリーなど、“浅草ブランド”に頼るのではなく、好きな人だけが来ればいいというゆるい空気の店だ。

そんな言問橋エリア、ローファーで有名な「ハルタの靴」の本社前ビルに9月27日にオープンしたのが「vineria PINCO PALLINO TOKYO」だ。もともと、大阪・キタの中心からほど近い梅新東交差点脇のビル地下で営業していた、イタリアワインにうるさい人たちも一目置いていたワインバー。店主の浅井美加さんは、添乗員、通訳やインポーター、イタリア語レッスンの講師など、イタリアに関するあらゆる仕事に関わってきた方で、2006年から8年半にわたってイタリアワイン好きを啓蒙してきた人物。
それが、一つの区切りをつけたいということで、今年3月に大阪の店舗をクローズし、東京に店舗を移転させるという決断を行ったというわけだ。

約4カ月かけてビルを改装

新しい店舗となったのは、これまでの地下から地上に上がり、言問橋西交差点横の一棟のビル。築50年になるビルだが、知らない人には貸したくないと、20年以上の間、使用されていなかったビル。それを浅井さんと友人が中心になって手を入れ、ビルを改装、約4カ月の時間をかけて、今回店をオープンするに至った。

取材時は、オープン当日でフル稼働という体制ではなかったが、今後はランチ営業、カフェ営業なども展開して行く予定。また、2階のテーブル席は細やかな接客が出来ない分、ゲストの自由に使える空間。さらに、当面は店主の知人だけしか登ることが出来ないが屋上スペースもあるなど、一棟のビルだからこそできる多様性が魅力。
もちろん、ワインはイタリアのみで、知られざる良質なものがスタンバイ。気持ち良い風の吹き抜ける秋の夕方、ワインを楽しむには絶好の一軒がオープンした。

<メニュー>
ワイン グラス 800円~(税別)

vineria PINCO PALLINO TOKYO

住所
〒111-0032 東京都台東区浅草7-1-6
電話番号
03-5849-4744
営業時間
19:00~L.O.23:00 ※ランチ、カフェ営業の予定あり
定休日:定休日 不定休
公式サイト
公式ページhttp://ameblo.jp/pinpaliparadiso/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。