日本料理と「旬」の味がするコーヒーのマッチング

東京・NY・パリ、世界の食トレンドの最前線を走る街を中心に、国内外を問わず、「次に食べるべきもの」「こんど行きたい店」をクローズアップしていきます。

dressing編集部

Summary
・日本料理の名店と共創したコーヒー
・コーヒーも産地よりも「旬」
・サンマとのマリアージュ

名料亭との「共創」

「つきぢ田村」といえば、日本屈指の料亭。これまで日本料理にコーヒーを合わせるということは常識的では無いように思われてきた。しかしながら意外や、三代目ご主人・田村隆さんにとっては、不思議な組み合わせではないという。それは、「つきぢ田村」という店が由緒正しき日本料理を供する一方、コーヒーゼリーなどのデザートを以前からメニューに入れてきたとう歴史があるからだろう。

そんな日本料理とコーヒーの組み合わせに理解のある田村さんが、ネスレ日本と共創したのが、「ネスカフェ 香味焙煎 究み」だ。「共創」と書いたのは、田村さんの他の食材に対する姿勢と同じだということを表す。つまり、田村さんはコンセプトメイキングに加わり、テイスティングを繰り返し、それに対してコーヒーのプロであるネスレ日本が応えたという形だ。

日本料理とコーヒーのマリアージュ

実際、「つきぢ田村」の料理をいただき、最後にこの「ネスカフェ 香味焙煎 究み」を飲んで感じたのは、繊細な味わいの日本料理を食べた後でもコーヒーの味わいが主張し過ぎないということ。コクがあるけれど、雑味がないため、口の中が綺麗にリセットされる。口の中に余計な酸味などが残らないため、日本料理の繊細な余韻を壊すことがない。ただし、サンマのような脂と香りの強い食材の香りなどはうまい具合にリセットしてくれることは大きな驚きだった。ぜひ、サンマとコーヒーのマリアージュは経験してもらいたいものだ。

コーヒー豆にも「旬」がある

今回、田村さんが味わいのコンセプトに携わる中で大切にしたのは「旬」。日本料理の基本中の基本であるこの一字をコーヒーの世界にも当てはめた。食の世界では昨今、なにかと産地にこだわる傾向が強いが、新潟の米が必ず旨いわけではなく、徳島が良かったり、北海道が優れていることだってある。旬、そのときそのときの美味しさこそ一番大切だというのだ。それゆえ、この「ネスカフェ 香味焙煎 究み」も年間をと通じて同じ味を守るのではなく、「旬」を守る。10月1日の発売から3カ月程度はコスタリカ産を使うことになるらしいが、今後は産地が北半球に移るなどするらしい。
日本料理の名店とコーヒーのプロとのコラボレーション。一度飲むに値する価値がある一杯だ。

問い合わせ:ネスレお客様相談室 電話0120-00-5916(受付時間:年中無休24時間)

つきぢ田村

住所
〒104-0045 東京都中央区築地2丁目12−11 田村ビル
電話番号
03-3541-2591
営業時間
11:30~15:00 17:30~22:00
定休日:不定休日あり (臨時休業有り)
ぐるなび
ぐるなびページhttps://r.gnavi.co.jp/tamura/
公式サイト
公式ページhttp://www.tsukiji-tamura.com/

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