【連載】FPM田中知之の「最後のひと皿~LAST DISH~」

DJ界随一の食いしん坊=FPM田中知之さんの食の日々を語っていただく連載企画。編集長・松尾が以前「宝島AGES」で田中さんと連載していた企画『最後の晩餐~LAST SUPPER~』を受け継ぐ形で登場。死ぬ前に食べたいもの、そして昨日食べたもの=「最後のひと皿~LAST DISH~」を紹介する。

Summary
・デビュー20周年を迎えたDJ界屈指のグルメがいま一番注目する店
・京急・立会川のオアシス
・大阪・野田の割烹級居酒屋

東西最強の居酒屋1. 現在、FPMランク東京第一位の居酒屋

編集長松尾(以下、編):田中さん、まさかここで連載の続きをさせていただくことになるとは思っていませんでしたが、前と同じく「最後に食べたいもの、最後に食べたもの」について語っていただきたいと思います。ところで、最近、田中さんのヘヴィローテーションの店は、どこなんですか?
田中さん(以下、田):全国いろんなところを回っていて、都内にいるときはレコーディングとかが多いからスタジオにこもっていたりすることが多い。。。
でも、最近すごいと思っている居酒屋があるんですよ。しかも、東京と大阪に一軒ずつ。
編:東京の店って先日お聞きしたあそこですね。

静かな下町、立会川でひときわの賑わい

田:そうそう、立会川の「鳥勝」ね。この間の週末、土曜日、16時半のオープンと同時にに行ってきたところ。土曜日は15分前倒しでオープンすることが多いので注意ですが。
編:土曜日のあの界隈って決して賑わっている場所じゃないですけど、あそこだけは別ですからね。
田:開店と同時に満席。この日に食べたのが、まずはミノ刺し。これ最近1人前290円(写真は2人前)。以前は270円だったんだけど十分安いよね。
編:写真だけで良い肉だってわかりますね。しかし、安いですね。あと、ダイヤ焼酎というのが珍しい。
田:うん。なぜか口当たりが良い。でも安定の甲類焼酎、4,000円で一升瓶を入れてキープするんだけど、1カ月で流れてしまう。

編:そもそも誰が見つけたんですか?
田:DJの先輩、須永辰緒さんが「最強だ」というので、アンジャッシュ渡部くんたちと一緒に連れて行ってもらったのが最初。
編:何が「最強」なんでしょう?
田:出てくるものの素材も鮮度もポーションも素晴らしいということかな?あと、下町の居酒屋にありがちなやや高圧的なサービスではなく、ご主人夫婦がとにかく優しい。そして、なにより安い、旨い。
編:煮込みとかが旨いんですか?
田:うん。豆腐一丁をもつ煮込みにブチ込んだ煮込み豆腐が最強。まあ、すべて最強なんだけど焼肉も最強。カウンター席にはコンロがないので、カウンターでは注文できないけど、テーブル席でだけ食べられる。肉の鮮度は間違いないし、バリューもある。牛タンは上タンと呼べるレベルだし、ハラミは福岡の屋台でサガリを食べるレベルの素晴らしさですね。ポーションも文句なし。

編:さすがにこれだけ食べたら予算4,000円くらいになりますよね?
田:いやいや、けっこうお腹いっぱい食べて2,300~2,500円くらい。
編:他、食べておくべきメニューはありますか?
田:常連さんが言うには、海産物の仕入れも素晴らしいから、アジの開きがおすすめらしい。店名は鳥勝だけど鳥料理は不思議と置いてないという(笑)。

<メニュー>
煮込みどうふ700円
ハラミ850円
豚レバー480円
タン620円

鳥勝

住所
〒140-0013 東京都品川区南大井4-4-2
電話番号
03-3766-6349
営業時間
16:30~21:00
定休日:定休日 日・祝
ぐるなび
ぐるなびページhttps://r.gnavi.co.jp/spd5vfym0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

東西最強の居酒屋2.大阪最強の居酒屋は、もはや割烹

編:僕は最近、関西に帰っていないんですけど、最強の居酒屋が関西にもあるとのことですね。
田:野田阪神にある店ね。
編:野田阪神って、またディープというかディープすぎないけど、あまり注目されていない街ですよね。
田:確かに。これが天満あたりになると、地元民だけでなく洒落た若者が来ていたりするんだけど、こちらは地元の顔見知りばかり。なんの職業かわからない人で混雑していて、しかも週末は朝8時から空いている。

編:見た目は普通の居酒屋なんですが。
田:それが、おおよそ、こういうルックスの店からは想像つかないようなメニューが出てくるんです。もう割烹と言っていい。
編:野田といえば、大阪中央卸売市場から近いですから食材の鮮度はいいんでしょうね。
田:素材は最高の鮮度です。あと、息子さんはたぶんどこかの割烹にいたのではないかと思いますよ。
編:それだけ料理の完成度が高いわけですね。普通の居酒屋にしか見えないんですが、サービスは割烹ってことはないですよね?
田:そこまではね。オヤジさんしか居ない間は割烹的メニューはできないらしいので注意。息子さんが出勤すると同時にホワイトボードにズラリと割烹メニューが貼り出される。しかも美味しい。割烹レベルの料理が出てくるけど、それが一品300円とかだから。
編:それはたまらないですね。
田:そこで300円の料理を10品頼めば、ものすごい割烹コースになるので、一度試してみてください。

<メニュー>
さといもまんじゅう300円
朝引き地鶏のタタキ400円

お多福

住所
〒553-0006 大阪府大阪市福島区吉野2-13-14
電話番号
06-6443-2238
営業時間
10:00~22:00、日・祝8:00~22:00
定休日:定休日 水曜
ぐるなび
ぐるなびページhttps://r.gnavi.co.jp/2bzag7960000/

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