速報!サロンデュショコラ2016開幕。注目はトシ・ヨロイヅカの5分ロースト

dressing編集部

Summary
1. サロン・デュ・ショコラ2016が27日より東京、京都、大阪、福岡などで開催
2. 国内外Bean to Bar専門店がアツい!なかには長蛇の列で最後尾が見えないお店も
3. トシ・ヨロイヅカからはロースト時間別チョコレートも登場。食べ比べもおすすめ

乙女たちよ、戦いのゴングは鳴った!!

今年もこの季節がやってきた。連日日本列島をおそう寒波、しつこい花粉・・・ではなく、チョコレートの季節である。
編集部ではチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に一足早く潜入。
「何を買えばいいかわからない」「絶対に外さないチョコレートは」「今年のトレンドが知りたい」
そんなあなたに、編集部のおすすめを紹介していきたい。

流行のbean to bar。最高峰のチョコレートはやっぱり強かった

大のチョコレート好き、かつグルメ誌歴20年のdressing編集長の松尾が薦めるのはBean to Barの最高峰『Domori』のチョコレート。Bean to Barとは、チョコレートの原材料となるカカオ豆(Bean)をチョコレート板(Bar)になるまで一貫してひとつのファクトリーで行うチョコレートの作り方。コーヒーのシングルオリジン同様、豆の特徴を最大限生かす製法を取ることで、オリジナリティのあるチョコレートを作り出すことが出来ると近年注目され、主流になりつつある。
その先駆者ともいえるのが、『Domori』創設者のジャンルーカ・フランゾーニ氏である。ドモーリでは契約農家をベネズエラに持ち、フランゾーニ氏自らがカカオの栽培にも関わっている。

なかでもカカオの全品種の0.1%からしか取れない、希少なクリオーロ種のカカオマスときび砂糖のみから作られるチョコレートは、甘さよりも苦さを感じさせるほど豆の味がダイレクトに出ている。やさしい甘みとさらっとした舌触りが特徴的な「チュアオ」が一番人気とのこと。

他にもロバ、ヒツジ、ヤギ、ラクダのミルクを使って作られたチョコレートがあり、ミルクによって全く味が違うのがおもしろい。ヒツジはミルク感が強く出ていたが、ラクダは塩気さえも感じる甘くてしょっぱいくせになる味だ。ヤギはチーズのようになめらかでコクの深い後味があとをひくおいしさで、太平洋産の土のような香りのするブラックコーヒーやエスプレッソとのマリアージュを楽しむのがいいだろう。
ちなみに『ケンズカフェ東京』の「特撰ガトーショコラ」は、『Domori』のオリジナルチョコレートで作られているという。

日本発Bean to Barからも、初出店あり!

編集部Fのおすすめは、日本発のBean to Barで今年サロン・デュ・ショコラ初出店の『Minimal(ミニマル)』。渋谷・富ヶ谷に2014年にオープンしたBean to bar専門店だ。

何にしようか迷っていたところに声をかけてくれたのは同店のアサヒマサトさん。「どのようなときにチョコレートを食べますか?」と聞かれ「残業のときや疲れていて気分を変えたいときですかね・・・!」と答えると、勧めてくれたのはベリーのような甘酸っぱい酸味がある、コロンビア産の「FRUITY」。噛み締めるとざくざくした食感があり、驚いていると「豆本来の果実感を残しているためで何か他の食材を加えたりしているわけではないんですよ」とのこと。「疲れているときは、少し酸味のあるものの方がリフレッシュできるのでお勧めです」と教えてくれた。チョコレートを食べるシチュエーションにあわせて、豆の特徴を選んで楽しむというのも、Bean to Barの醍醐味なのだろう。

カカオのロースト時間によって、風味の違うチョコレートを食べ比べできる

「いつもお店で出しているチョコレートより、これはロースト時間が短いんですよ」と話すのは『トシ・ヨロイヅカ』の鎧塚 俊彦氏。通常店舗で販売しているものはカカオのロースト時間が40分のものだそうだが、0分、20分、40分のものをサロン・デュ・ショコラ内では販売。編集部Iは、5分のローストものをいただき、これは本当にチョコレートなのかと驚いた!

頭の中がキーンとなるような鮮やかな酸味が甘さより先に舌の上で感じられる、野生のチェリーのような風味。その5分ローストのチョコレートに、クランベリーや苺をカラフルにトッピングした「rouge」、バナナとカシューナッツをトッピングした「Banane&Cashewnuts」を試食。土台は同じチョコレートなのに、トッピングの種類によってこんなにも違うなんて!

「rouge」は土台のチョコレートのチェリー感とベリーの華やかな香りが特徴で、シャンパンとあわせたい味だ。「Banane&Cashewnuts」はカシューナッツの甘みが土台のチョコレートの荒々しさを押さえ、よりナッティーな風味が増している。酸味、苦味、甘みが一品一品バランスを考えて作られているのはまさにトシ・ヨロイヅカワールド!
ばら売りもあるが、せっかくならセット売りのもので食べ比べを楽しんでほしい。

NO CHOCOLATE NO LIFE!

他にも不動の人気を誇る、おなじみ『ピエール・マルコリーニ』、会場内で一番長い行列を作っていた『ブボ・バルセロナ』、世界で唯一のキャラメリエと名高い『アンリ・ルルー』など約100ブランドが集結。自分用のご褒美チョコを買うもよし、彼への本命チョコレートを探すもよし。もちろん、甘党男子も楽しめますよ!

・イベント情報
サロン・デュ・ショコラ2016
2016年1月27日(水)~31日(日)
各日午前10時~20時
〒163-0820 東京都新宿区西新宿2丁目4−1新宿NSビル イベントホールにて開催