持ち寄りパーティに絶対使える!まるでスイーツのようなプチおにぎりに心躍る原宿発のおにぎり専門店が話題

植木祐梨子

Summary
1.「ラフォーレ原宿」に新感覚のおにぎり専門店が誕生
2.パクチー、フルーツ、キャビアまで! かわいさ抜群のおにぎり
3.酒のつまみからデザートまでメニューが豊富

原宿・神宮前交差点の目の前で、40年前から流行を発信し続けてきた「ラフォーレ原宿」。これまでさまざまなトレンドを生み出してきたこの地に、新たな“ワンハンドフード店”がオープンして話題を呼んでいる。それが、新感覚のおにぎり専門店『onigiri stand Gyu!(ギュッ! )』である。

“新感覚”と呼ぶにはわけがある。彩り豊かで一風変わったさまざまなおにぎりが揃っているからだ。マカロンのようなひと口サイズのおにぎりがそれ。魚や肉のほか、野菜やスイーツなど実に多彩な素材をおにぎりの具材に使っている。

「stand」という店名が示す通り、対面販売のスタイルをとり、ガラスのショーケースにはひと口サイズのおにぎりから、定番おにぎりまでがずらりと並ぶ。とりわけ、ひと口サイズのプチおにぎりは、まるで彩り豊かなフルーツケーキが並んでいるかのような錯覚に陥るほど見た目が鮮やかで、どれにしようか選ぶ楽しみも魅力の一つとなっている。

まるでアートな“プチおにぎり”

では、早速、プチおにぎりを味わってみよう。まず、エスニックな香りが漂う「エビパクチー」(右上)はパクチスト必見の変わりダネおにぎり。乾燥パクチーが散りばめられたご飯の上には、スイートチリソースで味付けされたエビとレモンをトッピング。一口サイズでも清涼感と甘み、辛味、酸味がしっかりと感じられる一品だ。

食べごたえ抜群の「ローストビーフ」(右下)はご飯をローストビーフで巻いた一品。薬味のホースラディッシュとタイムが独特の風味を演出してくれる。コクの深い特製ソースをくぐったローストビーフはご飯にぴったりの味わいだ。

ふわふわで個性的なフォルムでショーケースの中でひと際目を引くのが「ゆかりこんぶ」(左下)。愛らしいルックスの正体“とろろ昆布”は、口に入れると体温でとろけてうまみがじわ~っと染みていく。このおにぎりは、海苔の代わりに昆布を巻く“富山県のご当地おにぎり”をアレンジしたもの。カリカリ梅にシソの葉、ゆかりがあしらわれたご飯に昆布と、日本のうまみがギュッと詰まった力強さも感じる。

オードブルの定番といえば「スモークサーモン」(左上)だろう。焼き鮭ではなくスモークサーモンと合わせることでサーモンの甘みが引き出され、しっとり感が増す。粒マスタードやレモンの酸味が、あと味をさっぱりと仕上げてくれる。

「おにぎりを食べるシーンを増やして、パーティや手土産など、おもてなしの場でも活躍できるようなメニューを作りました」と話すのは、おにぎり協会代表の中村祐介さん。和食が世界で注目されている中、「世界中の人たちにおにぎりを楽しんでもらいたい」という想いでプチおにぎりを作り上げたという。

人気No,1プチおにぎりは、みずみずしいトマトが印象的な「海苔マスカルポーネ」(左下)。軍艦仕立てのおにぎりには、佃煮を練り込んだマスカルポーネのクリームがたっぷりとトッピングされている。日本酒やワインもすすむ濃厚なクリームの味わいが、やみつきになりそうだ。

見た目がかわいい「イタリアンツナマヨ」(右下)は、子供も大好きな味。さっぱりとしたキュウリと、塩味が主張しすぎないあっさりとしたツナマヨは、サラダ感覚で食べるカナッペのよう。口に運ぶまでおにぎりとわからないルックスは、ちょっぴりサプライズを演出してくれる。

和の甘みを活かしたスイーツおにぎり

”スイーツおにぎり”なるものも面白い。それが甘く煮たキンカンと、甘酢に漬けた生姜を乗せた「スイーツキンカン」(右下)。果物の優しい糖分と西京味噌で甘さを表現しているから、スイーツと言ってもくどくならない。噛むごとに広がる生姜の酸味は、お口直しにもぴったり。

もう一つは、大きな大納言小豆が特徴の「抹茶」のおにぎり(右上)。お茶本来の苦味を感じてもらいたいから、お茶の葉には甘みを加えていない。トッピングのハチミツを練り込んだクリームチーズには、練りゴマとクルミの隠し味で芳ばしい甘みを演出。和菓子のような味わいを、おにぎりで食べられるからと、訪日外国人にファンが多いという。

「米を提供している店ということから、食用の米で作られた日本酒をご用意しております」と中村さん。流通量が減りつつある品種“ササニシキ”で造られた「阿部勘」はその一つだ。また、おにぎりと一緒に嗜むという発想もしなかったワインとのペアリングもおすすめする。バリエーション豊かなおにぎりがあるからこそ、自分好みの酒をチョイスできる。また一つ、おにぎりの楽しみ方が増えた。

お値段時価の“高級おにぎり”も

「キャビアおにぎり」は、ショーケースの中でも圧倒的な存在感を放っている。こんなに山盛りのキャビアをそうそう目にすることもないが、おにぎりの上に乗っているのを見るのは初体験の方も多いはず。

この姿に思わず買ってしまうリッチなお客も多いそうだ(この日は1個4,500円。仕入れにより変動)。ラトビア産の上質なキャビアは、塩味が優しくお米の甘みが引き立つ。思い切って買ったら、ついSNSで自慢したくなってしまう。

岩手県陸前高田市のミョウバンを使っていないウニを使用した「蒸しウニのおにぎり」は、“身体に優しい”をテーマに作られた高級おにぎり。雲のようにふわふわとした軽い舌触りが心地よい。やわらかい香りで繊細な味わいの下総醤油をサッと吹きかけて食べるとウニが一層濃厚になり、ご飯のお供にぴったりだ。

月替わりで堪能できるご当地おにぎり

地域による食文化の違いをもっと身近に体験してもらいたいと思って中村さんが始めた企画が、ご当地の食材を使用したおにぎりの提供だ。11月は“北海道”のうまみを満喫できる贅沢な「鮭といくらの親子にぎり」。かじってもかじっても減らないほど、たっぷり詰まったイクラと鮭が味噌汁とセットで600円で食べられるなんて、お得感120%! おにぎりに合わせて味噌汁もご当地の味が再現されているから、ぜひセットで楽しんでもらいたい。

もちろん定番おにぎりにも手を抜かない。左から「塩だけの梅」「無着色のやさしい明太子」「下総醤油のおかか」は、ほっとするラインアップ。梅は本来の梅の味をきちんと味わってもらいたいと和歌山県の『深見梅店』で作られた南高梅を使用。家族経営で切り盛りする小さな農家で、手間をかけて丁寧に作られた梅は、キレがよく、作り手の愛情が伝わってくる。宮城県石巻、湊水産の「愛情たらこ」は、無添加無着色で作られているから辛すぎず、飽きがこない味わいだ。国産原料のみでつくられた千葉県の下総醤油を使うことにこだわったおかかのおにぎりは、一口かじると子供のころに運動会で食べた懐かしい味を思い出すのでは?

目指したのは年齢や性別、国籍さえ問わず、おにぎりに親しんでもらうこと。これだけバラエティに富んだ展開で、店が提案しているのは「おにぎり」の新たな可能性。原宿から「onigiri」の新しいシーンが生まれるか、これからも注目していきたい。

(文・取材/植木祐梨子)

【メニュー】
海苔マスカルポーネ 300円
抹茶 300円
キャビアおにぎり 時価(取材時は4,500円)
鮭といくらの親子にぎり(味噌汁セット) 600円
塩だけの梅 250円
エビパクチー 350円
※価格は税抜

onigiri stand Gyu!(オニギリ スタンド ギュッ! )

住所
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿2F
電話番号
03-6447-0067
営業時間
11:00~21:00
定休日:不定休(「ラフォーレ原宿」に準ずる)
公式サイト
公式ページhttps://www.facebook.com/onigiristandGyu/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。