餃子LOVE芸人も目が点! パリッパリな「羽付き餃子」のインパクトがすごすぎる『中国家庭料理 楊』

餃子で巡る世界の旅in東京 #34

Summary
1.テレビのグルメ番組でも紹介される人気の中華料理屋が池袋にある!
2.パリパリの羽付き焼き餃子の見た目がインパクトありすぎ!
3.激ウマは餃子だけじゃない! 四川発祥の「汁なし坦々麺」は激辛だけど絶品

どうも、料理芸人のクック井上。です!

「住みたい街ランキング」で人気グングン上昇中の街、池袋。近年、池袋駅北口~西口にかけて、たくさんの中華料理店ができて、新たな中華街「池袋チャイナタウン」と呼ばれているのはご存知でしょうか? 

今回は、実写版テレビドラマ「孤独のグルメ」や人気バラエティ番組でも取り上げられた、あの中華料理店をご紹介します! 

著名人御用達! 池袋の人気中華料理店『中国家庭料理 楊 2号店』

やってきたのは、池袋駅西口から徒歩約3分の『中国家庭料理 楊(ヤン)2号店』。チャイナタウンの中心部からは少し外れた、東京芸術劇場の近くにあります。劇場の出演者さんも多く来店するそうですよ。

レンガ調の店内には、カウンター席とテーブル席があります。内装は、中国の四川(しせん)にある中華料理店風にしているんですって。また壁に掛けられた掛け軸は、中国では縁起がいいものなんだそう。ご利益ありそうなので、手を合わせて拝んでおきます。(あってんのかな?)

パンケーキに見間違える!? パリパリの羽付き「皮も手作り焼餃子」

ここは、色々な人気メニューがあるのですが、まずはお目当ての焼き餃子から! 他は追々。

「すいません、焼き餃子1枚お願いしま~す!」

おっ、焼けたようです。餃子さん、いらっしゃ~い。

▲1皿5個入りの「皮も手作り焼餃子」

あっ、えーっと…、僕、餃子を頼んだのに、パンケーキ来ましたけど…。えっ、これ餃子ですか? パリパリの羽根が丸くついているおかげでパンケーキと見紛って、あやうくメープルシロップを垂らしかけました(笑) 

▲それにしても、綺麗な真ん丸の羽根!

パンケーキではなく、餃子とわかったところでいただきましょう。

お箸で羽根に切れ込みを入れるようにしていただきます。ひっくり返すと、愛おしくて可愛らしい、プリッとした餃子とのご対面です!

いただきま~す♪

香ばしい羽根のパリパリ感と、自家製の弾力ある皮の食感のコントラストがたまらん! そして噛むと、中からはしっかり練って作られたことがわかるほどペースト状になった、密度が濃い餡のお出まし。餡の具材はシンプルで、こだわりの国産豚肉とニラのみ。ですが、ここで一捻り。気付くか気付かないかの花椒(ホワジャオ)が薫ります。ガツンとではなく、ほんのり薫るってのがいい。ちなみにこんなにうまみ&満足感たっぷりなのに、ニンニクは不使用。なので、お昼でも安心して食べられる餃子。ランチは大盛況です!

▲自家製のラー油

餃子は、シンプルながらも完成された下味が付いているので、まずはタレ無しで楽しむのが◎! そして、2個目からはお好みで、色んな味を楽しむとよいでしょう。本場スタイルで召し上がるなら黒酢がオススメ。そして、見るからにおいしそうな自家製のラー油(写真上)をプラス。これまた絶品なので、たら~りといってみてください。

ちなみに、餃子は閉店後にスタッフ4人がかりで、1日約500個仕込んでいるそう。ただ、500個と言っても単なる500個じゃない。餡は、棒を使って力いっぱい練り上げるそうで、そりゃもう、かなりの肉体労働レベルなんだって。更に、メニュー名にも書いてあるとおり、皮も手作り。

なんでもかんでも時短&簡単の時代にあって、餡も皮も一切の手抜きナシ! 尋常じゃなく手間ひまかけた餃子だとわかれば、より一層愛らしく可愛く見えますよね。

続いて紹介するのが、「皮も手作り水餃子」(写真上)。こちらも1皿5個入りです。餡や皮は焼き餃子と同じだそうです。が、しかし!

水餃子をひと口食べて驚きました。焼き餃子に比べ、プリッとした皮の弾力がより感じられます。そして、湯気と共にお肉の甘み、花椒の香りが鼻に抜けるのが心地いい。どことなく小籠包を彷彿とさせます。

焼き餃子と水餃子、元は同じでも調理法によって風味・温度・食感・舌触りが少しずつ変わってきて、まったくの別料理に! これは2人以上で行って、分け分けですね。

あっ、このまま食べてもめちゃめちゃおいしい水餃子ですが、おすすめしたい食べ方があるんです。とあるメニューの辛味ダレをつけちゃいます! その“とあるメニュー”とは、『中国家庭料理 楊』の1,2を争う人気メニューです!

四川直輸入の山椒と唐辛子を使用! 激辛だけどおいしい汁なし坦々麺

▲『中国家庭料理 楊』の人気メニューである「汁なし坦々麺」

こちら、お店での1、2を争う人気メニュー「汁なし坦々麺」は四川発祥の料理です。どうやって、四川で汁なし担々麺が生まれたか、店長の楊陽(やんよう)さんが教えてくれました。

「四川は求人が少ないんだよ。で、仕事に溢れた人の中には、食べ物の移動販売でお金を稼ぐ人もいるわけ。ただ、移動販売は違法だから、見つかったら逃げるんだけど、汁あったらこぼれちゃうでしょ? だから急いで逃げられるように “汁なし”の担々麺よ!」

へー! 汁なし担々麺が、脱法メニューだったとは知らなかったなぁ。確かに、汁物だったら重いだろうし、逃げている最中にこぼれまくるし大変だ。汁をこぼしながら「あちっ、あちっ! アイヤー!」と、警察から逃げているのを想像したら、なんか笑えてきました(笑)

さぁ、店長の楊陽さんの“汁なし担々麺漫談”を聞いたところで、冷めないうちにいただきましょう。食べる前に、麺と具材、下にある辛味タレをしっかり混ぜてくださいね。混ぜたら、イタリアンパスタのようになってきましたが、香りは紛うことなき中華! まだ口をつけていないのに、漂ってくる山椒と唐辛子の香りだけで汗とよだれが出てくるぜ!

いただきまーす!

▲もはや、パッと見はナポリタンかボロネーゼか!?

おー、これは暑い夏にはたまらん味です! 最初の2口目まではピリ辛なんだけど、3口目あたりから、じわじわと舌がしびれるような辛さがやってきて、顔と頭皮から汗が噴き出てきます。だけど、まだ3口目を食べているうちに、もう4口目を箸で持ち上げてる自分がいる。まさに、次から次へと食べ進めたくなる、クセになる味! 

麺はもっちりしていて、まるで生パスタのようだし、振りかけられたピーナッツの甘みと食感がいいアクセントだし、こりゃ絶品ですわ。工場に特注して、本場の味を再現した乾麺と、四川から直輸入した山椒と唐辛子で作った汁なし担々麺。“お店での1、2を争う人気メニュー”に納得です。

ここで、先ほどの話に戻します。この坦々麺のタレに水餃子をくぐらせて食べるのが、僕のオススメのアレンジ!

もっちりした皮に、しびれるピリ辛のタレを纏わせると合うんですよ! お客さんの中には、麻婆豆腐のタレに水餃子をつけて食べる人もいるそうですよ。

1坪のお店からスタートした『中国家庭料理 楊』。今は全国に5店舗展開!

『中国家庭料理 楊』は1992年、JR十条駅からやや離れた北区・富士見銀座で、たった1坪のお店からスタートしました。その後、十条駅前に移転し、5坪のお店として再スタート。それが現在の1号店です。そして2000年5月に、満を持して2号店を池袋にオープンします。これをきっかけに人気を博し、池袋内に『3号店』『別館』も開店。現在は、暖簾分けとして、青森県八戸市にも店舗があるんですって。

ちなみに創業したのは、店長・楊陽さんのお母様。現在も、食材の仕入れなどは四川出身のお母様が行っているんだって。訪れたこの日も、四川まで食材を買い付けに行かれているとのお話でした。日本でも似たような調味料は手に入るでしょう。しかし、やっぱり違うんでしょうね。調味料一つひとつにこだわっているからこそ、本場の味にファンが付いて、ここまでお店が繁栄したんだなと感じます。

1坪からスタートし、今や全国に5店舗。「本場の味を!」というお母様の気持ちが生んだ東京サクセスストーリー、ここにあり!

▲最後は、店長・楊陽さんとパシャリ!

「池袋チャイナタウン」のはずれにある『中国家庭料理 楊』の魅力、存分に伝わったでしょうか? 1坪から5店舗へ成長した歴史には、アツい想いが隠れていました。

店舗によって若干メニューは異なりますが、今回紹介したメニューはどの店舗でも食べられるそうですよ。東京近郊の方だけでなく、東北・青森の方もぜひ『中国家庭料理 楊』に訪店してみてください。

【メニュー】
皮も手作り焼餃子(5個) 590円
皮も手作り水餃子(5個) 490円
汁なし坦々麺 800円
青島ビール 500円
※価格はすべて税込

中国家庭料理 楊 2号店

住所
〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-25-5
電話番号
03-5391-6803
営業時間
月~金曜11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~23:30(L.O.22:30) 土~日曜11:30~23:30(L.O.22:30)
定休日:無
ぐるなび
ぐるなびページhttps://r.gnavi.co.jp/h3e68e7p0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。