タピオカミルクティーではなく「バブルティー」にニューヨーカーが大注目!

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

Summary
1.中国系アメリカ人の作るホンモノの味
2.北米最大のアジアンフードのイベントなどで数々の賞を受賞
3.日本で知られている以上に種類が豊富

マンハッタンでバブルティーの看板を掲げる店が急に目立って増えてきたのは、ここ数年のことだ。バブルティーはタピオカの入ったお茶で、タピオカが通るの太いストローで飲む。タピオカのぷるぷるもちもちした食感は楽しいし、タピオカが入っている分、普通のお茶より少し腹持ちがいい。

そんな中、口コミサイトのYelpなどで「美味しいよ!」という書き込みが特に目立つのは、マンハッタン郊外のクイーンズ区にあるTea and Milkだ。

Tea and MilkはMathew Wong、Kendy Ng、Wilson Ngの3人の中国系アメリカ人が創業した。彼らはいずれも小さい頃、毎朝母親のつくるミルクティーを飲んでいて、ミルクティーに郷愁を感じているという。彼らはニューヨークでバブルティーが飲めるようになってから、バブルティーも飲むようになり、いろいろな国を旅してお茶について調べ、Tea and Milkを起こした。
最初はフードイベントや蚤の市に出展し、そこで人気に火がついた。

人気のストリートフードコンペのVendy Awardから2015年にBest Street Drink部門で2位に選ばれ、北米最大のアジアンフードのイベントのTaste AsiaからはBest Bubble Tea in NYCと Best Tea Selectionと Best Service を授与された。今年は初めてイベントにレギュラー参加するのはやめて、2014年4月にクイーンズ区アストリアにオープンしたカフェに集中するという。

カフェは、静かな住宅街にある。地下鉄のNかQに乗ってブロードウェイ駅で降り、徒歩4~5分だ。

中はクリーン。以前こちらで紹介したDoughのドーナツなど、軽食も少し扱っている。

お茶はアイスもホットもあり、「バブルティー」と指定するとタピオカを入れてくれる。特に人気が高いのは、ローストしたウーロンクリームミルクティー。普通のミルクティーよりもクリーミーで、ローストすることからちょっとコーヒーに似たアロマが感じられる。

タロイモから作った自家製タロピューレを使ったタロ・ミルクティーも人気。ハイビスカスフラワーピーチホワイトティーは、フルーティーなお茶を好む人に人気が高い。

ニューヨークで人気の抹茶を使ったマッチャティーラッテも始め、ミルクは豆乳、アーモンドミルク、全乳から選べるようにしている。

Tea and Milkはお客さんへ感謝の意を示すとして、誕生日に無料ドリンクを提供している。お客が誕生日を証明する身分証明書を提示すれば、誕生日の2日前から同2日後まで有効だ。創業者たちは1店舗目をオープンした時から、ニューヨークのすべての区、すなわちマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテン島にそれぞれ店をオープンすることを目標としていて、来年中の実現を目指している。

Tea and Milk

住所
32-02 34th Ave, Astoria, New York 11106
電話番号
347-921-2056
営業時間
8:00~22:00、土曜9:00~22:00、日曜9:00~21:00
定休日:定休日 無休
公式サイト
公式ページhttp://teaandmilk.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。