冷凍トマトを活用したトマトの煮込み料理レシピ! 冷凍トマトの裏ワザレシピとアレンジ料理

冷凍トマトを使ったアレンジレシピをまとめてご紹介!冷凍するメリットは①鮮度と栄養をキープできる、②トマトの皮が剥きやすくなる、③うまみがアップする、④煮込み料理の時短ができる、の4点。本稿では冷凍トマトの使い方と、アレンジレシピ「ワンポットアラビアータ」「本格キーマカレー」「チキンカチャトーラ」をお届けします。

2017年09月12日
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冷凍トマトを活用したトマトの煮込み料理レシピ! 冷凍トマトの裏ワザレシピとアレンジ料理
Summary
1.トマトは「冷凍」するだけで、おいしさも栄養も大幅にアップ!
2.一度冷凍すれば、皮むきも一瞬でできる!?
3.冷凍トマトを使った絶品アレンジレシピも紹介

■トマトを買ったら、まず「冷凍」すべし!

「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、健康に良い栄養が豊富に含まれるトマト。そんなトマトは「冷凍」することで、さまざまなメリットを生むことをご存知だろうか?
まずは、どのような効果があるのか具体的に紹介していこう。

■メリット1:鮮度と栄養をキープできる!

一般的に、トマトは実が青いうちに収穫され、スーパーに並ぶ頃までに追熟して真っ赤になる。通常の保存状態では、それだけ早いペースで栄養の変化が起きているということだ。
十分に追熟されたトマトは、そこからさらに時間を置いてしまうとビタミンの損失に繋がる。その前に冷凍することで、栄養価の変化をゆるやかにできるのだ。

■メリット2:トマトの皮が剥きやすくなる!

トマトの皮剥きは面倒な作業。生のまま少しずつ剥く方法と、湯むきをする方法があるが、どちらも手間がかかるのはご存知の通り。でも「冷凍トマト」なら、凍ったまま水に漬けるだけで、まるで魔法のようにするりと皮を剥くことができる。

■メリット3:うまみがアップ!

冷凍することによってトマトの細胞が壊れるため、その後の調理で味が染み出しやすくなる。特に、うまみ成分であるグルタミン酸が流出しやすくなるとされているので、加熱することで、冷蔵保存したトマトに比べてより深いコクとうまみが楽しめる。

■メリット4:煮込み料理の時短ができる!

上の理由と同じように、冷凍によってトマトの細胞が壊れている上、実が崩れやすくなっているので、スープやカレーなど煮込み料理を作る際、短時間で味を染み込ませることができる。そのため、調理時間の大幅な短縮ができる。

■「冷凍トマト」の作り方はとっても簡単!

メリットだらけの冷凍トマト、作り方もとっても簡単! よく洗って水気をとったトマトのヘタをくり抜き、1個ずつアルミホイルに包み、ポリ袋に入れて冷凍庫に入れて冷凍しておくだけ。あとは冷凍したまま調理に使うだけだ。(※冷凍時間は、約3時間が目安)

■1カ月の保存が可能! アレンジのしやすさも魅力

下準備も簡単で、味や栄養面でのメリットがたくさんの「冷凍トマト」は、冷凍庫で1カ月の保存が可能。常備しておけば、いつでもうまみたっぷりのトマト料理を楽しむことができる。

それでは続いて、冷凍トマトを使ったオススメレシピを紹介していこう。

1.15分で作れるのに、まるで長時間煮込んだような味に!「ワンポットアラビアータ」

うまみ成分のグルタミン酸が流出しやすくなった「冷凍トマト」を削って煮込むだけで、いつものパスタソースがまるでじっくりと時間をかけて煮込んだような、本格的な味わいに。
しかも、ひとつの鍋でソースとパスタの茹で上げを同時に完成させる “ワンポット”で作れるレシピなので、調理も後片づけもとっても簡単。さっそく、次の休日ランチにいかが?

■材料 (2人分)

・ニンニク … 1片
・タマネギ … 1/4個
・オリーブオイル … 大さじ2
・冷凍トマト … 2個
・塩 … 小さじ1/3
・ローリエ … 1枚
・ペンネ … 150g
・水 … 100ml
・コンソメ … 1個
・鷹の爪輪切り … 1本
・オリーブオイル … 大さじ1

■作り方(調理時間:15分)

① ニンニク、タマネギはみじん切りにする。

② 冷凍トマトは皮付きのまま、おろし金ですりおろす。

③ 鍋にオリーブオイル、ニンニクを入れて弱火で熱し、香りが立ったらタマネギも加え透き通るまで炒める。

④ ③に②を加え、塩、ローリエ、ペンネ、水、コンソメ、鷹の爪の輪切りを加え、10分間煮込む。

⑤ ④にオリーブオイルをまわしかける。

2.トマトの濃いうまみが、肉と香味野菜の風味を引き立てる!「本格キーマカレー」

トマト缶やトマトペーストではなく、冷凍トマトで作るうまみたっぷりのキーマカレー。トマトのうまみを活かすため、今回はカレールウを使わずに、カレー粉と香味野菜を組み合わせて丁寧に炒めていくレシピを紹介する。
トマトとひき肉それぞれのうまみを、香味野菜の風味が優しく包み込む、深みのある味わいがたまらない。とろみは小麦粉で調整できるので、好みに合わせて増減しよう。

■材料(2人分)

・ニンニク … 2片
・ショウガ … 1片
・タマネギ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・セロリ … 1/3本
・オリーブオイル … 大さじ1
・合挽き肉 … 200g
・冷凍トマト … 2個
・[A]カレー粉 … 大さじ1
・[A]小麦粉 … 大さじ1
・[B]醤油 … 大さじ1
・[B]きび砂糖(もしくは砂糖) … 大さじ1
・半熟卵 … 2個
・ご飯 … 2杯

■作り方(調理時間:25分)

※下準備:冷凍トマトは冷水につけて皮をむき、半解凍しておく。

① ニンニク、ショウガ、タマネギ、ニンジン、セロリはみじん切りにする。冷凍トマトはざく切りにする。

② フライパンにオリーブ油、ショウガ、ニンニクを入れて香りが立つまで弱火で炒め、タマネギ、ニンジン、セロリを加えてしんなりするまで炒める。

③ 合挽き肉を加えて焼き色がつくまで炒め、Aを加えて粉っぽさがなくなるまでさらに炒める。

④ 冷凍トマトとBを加え、とろみがつくまで混ぜながら加熱する。器にご飯をよそい、キーマカレーをかけて中央に半熟卵をのせる。

3.トマトの果肉がとろ~り! うまみがじんわり溶け出した「チキンカチャトーラ」

トマトは冷凍することで適度に水分が抜けるので、軽く煮込むだけでとろりとした食感を楽しめるようになる。
とりわけ、チキンをトマトで煮込んだ「チキンカチャトーラ」は、熱を加えることで出てくるチキンの脂肪分と肉汁がトマトの果肉とよく絡み、絶妙なコンビネーションを生み出す。
忘れずに入れて欲しいのが鷹の爪。ピリッとした味が、チキンカチャトーラの甘さとよく合い、最高のアクセントになってくれる。

■材料(2人分)

・ニンニク … 1片
・タマネギ … 1/2個
・シメジ … 1/2株
・エリンギ … 1本
・鷹の爪の輪切り … 1本分
・パセリ … 適量
・鶏モモ肉 … 300g
・塩コショウ … 適量
・小麦粉 … 大さじ1
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・バター … 10g
・冷凍トマト … 2個
・白ワイン … 大さじ2

■作り方(調理時間:20分)

※下準備:冷凍トマトは冷水につけて皮をむき、半解凍しておく。

① ニンニク、タマネギはみじん切りにする。シメジは石づきを取り小房に分ける。エリンギは半分に切り、縦3mmの薄切りにする。冷凍トマトはそれぞれ4等分に切る。パセリはみじん切りにする。

② 鶏モモ肉は5cmの大きさに切り、塩コショウをふってよく揉み込み、小麦粉をふりかける。

③ オリーブオイルをひいて中火で熱したフライパンで、鶏モモ肉を皮目から焼き、こんがりと焼き色をつけて一旦取り出す。フライパンに余分な脂があれば拭き取る。

④ バターを中火で熱し、ニンニクの香りが出るまでよく炒めたら、タマネギを加え透き通るまで炒める。そこにシメジ、エリンギを加えさっと炒める。

⑤ ④に③の鶏モモ肉を戻し入れ、白ワインをふりかける。冷凍トマト、鷹の爪の輪切りを加え10分煮る。

⑥ パセリをちらす。



トマト特有の青臭さを消すため、煮込み料理ではトマトを長時間じっくりと煮込んでいた人がほとんどのはず。そんな人にこそぜひ、この「冷凍トマト」を試してほしい。
基本的には冷蔵保存のトマトと同様に調理するだけなのに、煮込み時間の大幅な時短とおいしさアップが叶う。手軽に本格的な味に仕上げることができるこの裏ワザを使わない手はない!




【レシピ作者プロフィール】
レシピ制作:フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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