旬のスイーツがたくさんの秋。モンブランやブドウのタルトも良いが、秋から冬にかけて旬を迎える「リンゴ」を使ったスイーツも外せないところ。
手作りスイーツといえば面倒な工程が多いイメージだが、今回ご紹介するのはリンゴを細かくカットせずにまるごと使うスイーツレシピばかり。まるごと使えば調理の手間はほとんどなく、見た目もコロンとかわいらしく仕上がる。
まるごとだからこそ、ジューシーなリンゴ果汁を余すことなく堪能できる簡単スイーツレシピ。さっそくチェックしていこう!
1.サクサク香ばしいパイ生地の中にリンゴがゴロリ!「まるごとアップルパイ」
サックサクなパイでリンゴをまるごと包んだアップルパイは、バターの香り漂うパイ生地と、熱を通して甘みが引き出されたリンゴが最高に合う。ラム酒とレーズンが味のアクセントになっているので、リンゴまるごと1個でも飽きずに食べることができる。食べるときは中心をカットし、断面からじんわりと滲み出るリンゴの果汁をパイに絡めながら味わってほしい。
<レシピ>
▼材料(作りやすい分量)
・リンゴ … 2個
・冷凍パイシート … 2枚
・バター … 20g
・レーズン … 10g
・ラム酒 … 小さじ1
・溶き卵 … 適量
▼作り方(調理時間:40分)
① 包丁の刃先でリンゴの底が抜けないように芯をくり抜き、バター、レーズン、ラム酒を混ぜてリンゴのくり抜いた部分に詰める。
② 冷凍パイシートを厚さ1mmに伸ばし、リンゴを包んで表面に溶き卵を塗る。
(生地の中心にリンゴを置き、生地を5回くらいに分けて下から上にひっぱりあげるように少しずつ重ねながら包む。最後につなぎ目が離れないようにしっかりと押さえる。)
③ 200度に予熱したオーブンでこんがり焼き色がつくまで30分焼く。
2.「まるごと焼きリンゴ」は、砂糖の代わりにママレードジャムを入れて爽やかに!
バターをたっぷり染み込ませてトロッと濃厚に仕上げたリンゴは、とってもリッチな味わい。じっくり焼くことでリンゴが持つ甘みが引き出されるので、アクセントに入れた香ばしいクルミとの相性も抜群。砂糖の代わりにママレードジャムを入れることで爽やかな酸味が加わる。
<レシピ>
▼材料(作りやすい分量)
・リンゴ … 2個
・バター … 30g
・クルミ … 10g
・ママレードジャム … 大さじ1
・シナモンスティック … 2本
▼作り方(調理時間:50分)
① 包丁の刃先でリンゴの底が抜けないように芯をくり抜く。クルミは粗みじん切りする。
② バター、クルミ、ママレードジャムを混ぜ、リンゴのくりぬいた部分に詰め込み、シナモンスティックをさす。
③ 耐熱皿にのせ、180度に予熱したオーブンで40分焼く。
3.中からあふれ出すクリームチーズがリンゴの酸味にマッチ!「アップルチーズケーキ」
リンゴの爽やかな酸味と、中に詰めたまろやかなクリームチーズの間違いない組み合わせ。酸味をほどよく和らげてくれるので、クセのない味わいに仕上がっている。中心をカットすると、リンゴとシナモンの爽やかな香りとともにトロトロのチーズケーキが溢れ出す。お好みでクッキーを砕いて一緒に食べればチーズタルトのような味わいに。
<レシピ>
▼材料(作りやすい分量)
・リンゴ … 2個
・クリームチーズ … 60g
・きび砂糖 … 大さじ1
・レモン汁 … 小さじ1
・シナモンパウダー … 少々
・クッキー … 適量
▼作り方(調理時間:40分)
① リンゴは上から1cmのところを横半分に切り、包丁の刃先で底が抜けないように芯をくりぬく。
② クリームチーズ、きび砂糖、レモン汁を混ぜ、リンゴのくりぬいた部分に詰め込む。
③ 200度に予熱したオーブンで30分焼き、シナモンパウダーをふってクッキーを添える。
おもてなしシーンでも喜ばれること間違いなしの、リンゴをまるごと使ったスイーツたち。手間をかけずにおいしく作れるので、リンゴが旬の今の時期こそ挑戦してみて!
<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
株式会社フードクリエイティブファクトリー代表。1987年生まれ、千葉県出身。減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
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