思わず目を奪われる! 写真映えする「ひとめぼれパンケーキ」の作り方3選

2016年10月23日
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思わず目を奪われる! 写真映えする「ひとめぼれパンケーキ」の作り方3選
Summary
1.分量や焼き方を変えるだけで、同じ材料でも印象の違うパンケーキが作れる!
2.極厚パンケーキやミルクレープ風の薄焼きパンケーキなど個性派揃い
3.パンケーキ作りの基本のコツもおさらい

程よい甘さとふんわり食感が魅力の「パンケーキ」は、定番人気のカフェスイーツ。ひとくちにパンケーキと言っても、お店によって味も形もさまざま。ボリュームたっぷりの極厚パンケーキやおしゃれなまだら模様など、魅力的なパンケーキがたくさんだ。
でもそんな個性派パンケーキ、実は「同じ材料」で、分量や混ぜ方、焼き方を少し変えるだけで作り分けられるのだ! 今回は3種類のパンケーキを上手につくるための分量と調理法を伝授。ひと手間加えるだけで、同じ材料を使っているとは思えないまったく異なる仕上がりに。パンケーキ好きな人なら一度は試してほしい、とっておきのレシピだ。

まずはパンケーキ作りの基本的なコツから

パンケーキ作りにとりかかる前に、まずはおさえておきたい「3つの基本」をご紹介。これから紹介するどのレシピにも言えることなので、パンケーキを作るときには頭に置いておこう。

粉類はしっかりとふるうこと

このひと手間でダマができにくくなり、口当たりが格段に良くなる。

生地は混ぜすぎないこと

混ぜすぎるとフワッとした食感が失われることがあるので、全体が馴染むように軽く混ぜ合わせるくらいでOK。

生地はフライパンの中心に流し入れること

中心に置いて火を当てることで、ムラなく全体に火が通る。裏返したときにも同様に。

これら3つのポイントを守れば、だれでも美しいパンケーキを作ることができる。基本をおさえたところで、さらにバリエーションを増やせるアレンジレシピをご紹介。

1.サクッふわっ! ボリュームたっぷりの「極厚パンケーキ」はクッキングシートを活用

外側はサクッ、中はしっとりふわふわのリッチな食感の極厚パンケーキ。プロにしか成せないテクニックが必要なのかと思いきや、セルクル型とクッキングシートを使えば意外と簡単に作ることができる。

高さのあるパンケーキにナイフを入れるときの高揚感は、スイーツ好きにはたまらない瞬間。たっぷりのバターとメープルシロップをよく絡めていただけば、口いっぱいにふんわり甘い幸せが広がっていく。

<レシピ>

▼材料(作りやすい分量)
・[A]バター … 20g
・[A]卵 … 2個
・[A]きび砂糖 … 大さじ5
・[A]牛乳 … 100ml
・[B]薄力粉 … 200g
・[B]ベーキングパウダー … 小さじ2
・サラダ油 … 適量
※セルクル型は、直径15cm、高さ5cmを使用。

▼作り方(調理時間:40分)
①耐熱ボウルにAのバターを入れ、600Wのレンジで30秒加熱して溶かす。残りのAを加えて混ぜ、Bをふるい入れてさっくりと混ぜる。

②フライパンにクッキングシートを敷いて薄くサラダ油を引き、セルクル型をのせて側面にクッキングシートを敷いたら①を流し入れ、蓋をして弱火で15分加熱する。

③セルクル型とクッキングシートを取り、裏返して蓋をし、弱火のまま中に火が通るまで10分程焼く。器に盛り、バターをのせて食べるときにメープルシロップ(分量外、適量)をかける。(15分たっても表面が生っぽい場合は、裏返してからセルクル型とクッキングシートを取る。その際、クッキングシートはセルクル型の高さまで切ってから裏返す。焼き上がりをみて、表面に焼き色がついていなければきつね色に色づくまで焼く。)

▼上手に作るためのポイント
フライパンにクッキングシートを敷いてから生地を流し入れると、焦げつきにくく、ひっくり返しやすくなる。

2.アンニュイな雰囲気な「まだら模様のパンケーキ」は、オイルの量を調節するだけ

まだら模様がフォトジェニックなパンケーキは、まるでカフェでブランチをしているようなおしゃれな気分を味わえる。サラダ油を多めに引くことで、綺麗なまだら模様ができやすくなる。

生地にはお好みで塩を入れると味が締まり、食事系のパンケーキとしてもおいしくいただける。重ねて盛り付ければボリューム感がでて、より一層おいしそうに魅せることができる。

<レシピ>

▼材料(作りやすい分量)
・[A]卵 … 1個
・[A]牛乳 … 170ml
・[A]バター … 15g
・[B]薄力粉 … 180g
・[B]ベーキングパウダー … 大さじ1/2
・[B]砂糖 … 大さじ2
・[B]塩(お好みで) … 小さじ1/6
・サラダ油 … 適量

▼作り方(調理時間:30分)
① 耐熱ボウルにAのバターを入れ、600Wのレンジで30秒程加熱して溶かしたら、残りのAを加えて混ぜる。Bをふるい入れて粉っぽさが残る程度に混ぜる。

② フライパンにサラダ油をやや多め(小さじ1程度)に引いて弱めの中火で熱し、生地をおたま1杯分流し入れて蓋をし、裏面がまだら模様になるまで1分〜1分30秒程焼く。

③ 裏返して30秒程焼いて火を通す。残りの生地もサラダ油を足しながら同様に焼く。器に盛り、バターやメープルシロップ(分量外、適量)を添える。

▼上手に作るためのポイント
サラダ油を多めに引くと、キレイなまだら模様が作りやすくなる。

3.ミルクレープのように重ねて作るしっとり食感!「薄焼きパンケーキ」

薄く焼いた生地を何層にも重ねた、まるでミルクレープのようなパンケーキ。重なった生地が口の中でほぐれていくときの食感が楽しい。

綺麗な表面に仕上げるため、焼く前に生地を裏ごししておくことがポイント。ハチミツバターはもちろん、ゆるめに泡立てた生クリームをたっぷりかけて食べるのもおすすめ。

<レシピ>

▼材料(作りやすい分量)
・[A]バター … 15g
・[A]卵 … 3個
・[A]砂糖 … 90g
・[A]牛乳 … 540ml
・[B]薄力粉 … 360g
・[B]ベーキングパウダー … 大さじ1
・サラダ油 … 適量
・バター、メープルシロップ … 適量
※フライパンは直径15cmサイズを使用

▼作り方(調理時間:30分)
① 耐熱ボウルにAのバターを入れ、600Wのレンジで30秒加熱して溶かしたら、残りのAを加えて混ぜる。Bをふるい入れて粉っぽさが残る程度に混ぜたら裏ごしする。

② フライパンにサラダ油を薄く引いて弱めの中火で熱したらぬれ布巾の上にのせ、ふたたびコンロの上に戻したら弱火にし、生地をおたま1杯分流し入れて蓋をする。表面に小さな気泡が出るまで1分30秒〜2分ほど焼く。裏返して、さらに30秒焼く。残りの生地もサラダ油を足しながら同様に焼く。
③ 器に盛り、バターをのせて食べるときにメープルシロップ(分量外、適量)をかける。

▼上手に作るためのポイント
焼く前に生地を裏ごしをするとダマになりにくく、生地の表面が綺麗に焼きあがる。

使う材料は同じなのに、分量や火加減、混ぜ方や焼き方を変えるだけで味も印象もがらりと変わるパンケーキレシピ。この驚きをぜひ、自宅でも体感してほしい。おもわずひとめぼれしてしまう出来栄えに、インスタに投稿せずにはいられないかも?




<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
株式会社フードクリエイティブファクトリー代表。1987年生まれ、千葉県出身。減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。

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