ダイエット中でも食べてOK!管理栄養士オススメの「低GI」なココナッツシュガーを使ったスイーツレシピ

2017年05月07日
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ダイエット中でも食べてOK!管理栄養士オススメの「低GI」なココナッツシュガーを使ったスイーツレシピ
Summary
1.ダイエット中は「砂糖」を「ココナッツシュガー」に換えるのが正解!
2.ココナッツシュガーは低GI食品! 血糖値の上昇をゆるやかに抑えてくれる
3.ココナッツシュガーを使った、簡単ヘルシースイーツレシピ3選

ダイエット中でも甘いものが食べたい…そんなときは「ココナッツシュガー」がオススメ!

気温の高い日が続き、そろそろ夏を意識し始める今の時季。夏といえば、気になるのはやっぱり肌の露出。そのため、夏に向けてダイエットを始めた人も多いはず。
「ダイエット中に甘いものをとるのは控えよう!」というのは昔から言われていることだが、甘いものを完全に断ち切るのは、相当な忍耐が必要。

そこで今回提案したいのが、「砂糖をココナッツシュガーに置き換える」という方法!
ヤシの木の花のつぼみから採れる花蜜を原料とするココナッツシュガーは、砂糖に比べて糖質が低く、さらには低GI食品でもあるため、脂肪として蓄積されにくいとされているのだ。

「GI値が高い食品は何が良くないの?」「GI値が低いと何が良いの?」
それを理解した上で、食べ方やメニュー選びの判断基準を身につければ、甘いものとも上手に付き合うことができる。

GI値が低いと何がよいの?

「GI値」とは、食品を食べた際の「体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピード」を計ったもので、「ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率=100」として、相対的に表される。
このGI値が低いほど、血糖値の上昇がゆるやかになり、体に脂肪がつくのを防げるといわれているのだ。

簡単に説明するとこうだ。
食べ物を食べると、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が上がる。
すると、血糖値を一定に保つ役割をもつ「インシュリン」という物質が、摂取した糖をエネルギーとして体中に運んでくれる。

体中に十分に糖(エネルギー)を行き渡らせたあと、それでも糖が残ってしまっている場合、インシュリンの働きでその糖は「脂肪細胞」に送り込まれ、体に脂肪として蓄積されてしまう…。

だから、脂肪の蓄積を防ぐには、「血糖値を急激に上げないこと」が大切。血糖値の上昇がゆるやかな低GI食品を意識的に選ぶのが良いとされているのだ!

「ココナッツシュガー」のGI値は、上白糖の約3分の1!

「ココナッツシュガー」のGI値は35。
上白糖が109、グラニュー糖が110、三温糖が99、ハチミツは88…つまり、他の甘味料に比べて圧倒的に低い!甘いものを食べるのであれば、ココナッツシュガーを選ぶのがオススメ!

健康面だけでなく、ココナッツシュガーはおいしさも◎。クセのないまろやかな甘さと、キャラメルのようなコクが、手作りスイーツをさらにおいしく仕上げてくれる。

最近では、大型スーパーやネット通販、健康食品取扱店などで手に入りやすくなってきたので、見つけたらぜひ手に入れて、罪悪感のないスイーツ作りに活用してみてはいかがだろうか?
それではさっそく、「ココナッツシュガー」を使ったスイーツレシピを紹介しよう!

1.ココナッツ風味のキャラメルでナッツをコーティング!「キャラメルナッツショコラ」

食感のよいナッツを、ココナッツシュガー、塩、水を煮詰めてつくったキャラメルでコーティングした「キャラメルナッツショコラ」。香ばしいローストナッツをキャラメルのやさしい甘みが包み込み、さらにココアパウダーのほろ苦さが味を引き締めてくれる。
ナッツはミックスナッツを選べば、味わいと食感の違いを楽しめる。少量で満足感があるため、食べ過ぎ防止の効果も。
完成したらすぐに食べてもOKだが、冷蔵庫で冷やすとキャラメルが固まってカリッとした食感になるのでオススメ!

■材料(作りやすい分量)
・ローストミックスナッツ(無塩) … 100g
・ココナッツシュガー … 大さじ4
・塩 … ひとつまみ
・水 … 大さじ1
・ココアパウダー … 大さじ5

■作り方(調理時間:5分)
① バットにココアパウダーを広げる。

② フライパンにココナッツシュガー、塩、水を入れて中火で熱し、きつね色になるまで煮詰めたら、ローストミックスナッツを加えて絡め、①のバットに入れてココアパウダーを全体にまぶす。

2.ザクザク&しっとり! 食感のコントラストが楽しい「アップルクランブルマフィン」

クランブルにも生地にもココナッツシュガーを使ったこちらのマフィンは、生地に混ぜ込んだリンゴの酸味がアクセント。表面のクランブルはザクザクと香ばしく、リンゴ入りの生地はしっとりとした焼き上がりで、その食感のコントラストが楽しい。
小麦粉の替わりに米粉を使い、油はココナッツオイルを使ってヘルシー仕上げ。ヘルシー志向な方への手土産にもぴったりな一品だ。

<レシピ>

■材料(直径6cmのマフィン型6個分)
・[A]アーモンドパウダー … 15g
・[A]米粉 … 60g
・[A]ココナッツシュガー … 15g
・[A]ココナッツオイル … 30g

・リンゴ … 1/2個
・卵 … 2個
・[B]無調整豆乳 … 50ml
・[B]ココナッツオイル … 大さじ6
・[B]ココナッツシュガー … 80g
・[B]米粉 … 150g
・[B]アーモンドパウダー … 35g
・[B]ベーキングパウダー … 小さじ2

■下準備
・オーブンを180度に予熱する。
・ココナッツオイルは固まっていたら湯煎にかけて溶かす。

■作り方(調理時間:30分)
① クランブル生地の材料Aをひとまとまりになるまで混ぜ合わせたら、まな板の上にのせて綿棒で伸ばし、5mm〜1cm程度のブロック状に切る。(まとまりが悪い場合は、水を適量加えてクッキー生地くらいの固さになるまで調整する。)

② リンゴは4等分のくし切りにしてから、5mm幅に切る。

③ ボウルに卵を溶きほぐし、Bを加えて混ぜたら、りんごを加えて混ぜる。

④ マフィン型に②の生地を入れて①のクランブルをのせ、180度のオーブンで20分焼く。

3.冷蔵庫で冷やし固めるだけ! ココナッツシュガーソースで味わう「コーヒープリン」

蒸す手間のいらない、冷蔵庫で冷やし固めるだけで作れるお手軽コーヒープリン。
ココナッツシュガーとインスタントコーヒーがベースのソースをよく絡めながら食べると、味わいに変化が出ておいしい。甘さ控えめ、コーヒーのほろ苦さと香りがアクセントになっている、大人な味のスイーツに仕上がった。

<レシピ>

■材料(2〜3人分)
・卵 … 2個
・ココナッツシュガー … 20g
・インスタントコーヒー … 小さじ1
・牛乳(もしくは無調整豆乳) … 200ml
・粉ゼラチン(ふやかさないで使えるタイプ) … 5g
・[A]ココナッツシュガー … 30g
・[A]水 … 大さじ1

■作り方(調理時間:10分 ※冷蔵庫で冷やす時間は除く)
① ボウルに卵を溶きほぐす。

② 小鍋に①の溶き卵、ココナッツシュガー、インスタントコーヒー、牛乳を入れて中火で熱し、沸騰させないように温めてココナッツシュガーを溶かしたら火を止め、粉ゼラチンを加えて溶かす。

③ ②をグラスに注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫で3〜4時間ほど冷やし固める。

④ 小鍋にAを入れて中火で熱し、少しとろみがついて濃いきつね色になるまで加熱する。

⑤ ③が固まったら、④をかける。

やさしい甘さで香りも良く、砂糖の代わりとしてにスイーツ作りに重宝する「ココナッツシュガー」。血糖値の上昇をゆるやかにする低GI食品なので、「ダイエット中もスイーツを食べたい!」というワガママにも応えてくれる。
今回紹介したレシピも自信作ばかりなので、休日のおやつタイムや仕事のひと休みなど、生活の中にぜひ取り入れてみて!



<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
1987年生まれ、千葉県出身。ゆるく気軽に取り入れられるグルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員としての出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。

著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。

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フードコーディネート・スタイリング:金英貨(ヨンハ)