イギリス生まれ「クランブル」はボウルひとつでできる! サクサク感がたまらないクランブルレシピ3種

おいしい「クランブル」の作り方を詳細に解説。クランブルとは小麦粉、砂糖、冷たいバターを混ぜてそぼろ状にしたもの。クランブル生地(クランブルケーキ)はボウルひとつででき、耐熱容器に流し入れたケーキ生地の上にトッピングするだけという簡単さ。「アップル クランブル」など甘さとサクサクッとした食感を十分に引き出す「クランブルレシピ」をお届けする。

2018年11月20日
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イギリス生まれ「クランブル」はボウルひとつでできる! サクサク感がたまらないクランブルレシピ3種
Summary
1.イギリス発祥のスイーツ「クランブル」に注目!
2.クランブルは、甘さとサクサクッとした食感が魅力
3.「アップル」「ココア」「はちみつキャラメル」と、3種類の味でご紹介

イギリス発祥の「クランブル」は、小麦粉、砂糖、冷たいバターを混ぜてそぼろ状にしたものをいう。生地の上にトッピングしオーブンで焼いたクランブルケーキは、甘くてサクサクッ! この食感に心惹かれている人も多いのでは。

クランブル生地はボウルひとつででき、耐熱容器に流し入れたケーキ生地の上にトッピングするだけという手軽さから、定番スイーツとして人気がある。

今回は基本のクランブル生地を使って、定番の「アップルケーキ」、ミカンの酸味をきかせた「ココアケーキ」、そしてレモンの風味をのせた「ハチミツキャラメルケーキ」と、3種類の味でレシピをご紹介しよう。

■「クランブル生地」の大事なポイントは2つ!

まずは、クランブル生地作りで大事なポイントを押さえよう。

【point1】バターは冷やして完全に固まった状態で扱う

バターを冷蔵庫から取り出し、2cm角の扱いやすい大きさに切り分けたら、再度冷蔵庫へ入れてしっかりと冷やす(約15分)。
計量しているうちに、バターは少しずつだが室温に戻っていく。その状態でバターと粉をすり合わせると、手の温度ですぐに柔らかくなってしまう。カットした後再度冷蔵庫へ入れ、しっかり固まったバターを用意しよう。

さらに使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく事によって、トッピングして焼いた時にサクサクの食感になる。

【point2】バターと粉類を指先で手早くからめる

バターと粉類を混ぜるとき、バターが溶けないように手早く指先でバターをすり潰しながら粉類にからめるようにすると、そぼろ状になる。このとき、そぼろの大きさはあえて揃えない方が、食感にアクセントがつく。

2つのポイントを押さえて、さっそくクランブルケーキを作ってみよう!

■理想的な組み合わせ! 定番「アップルクランブルケーキ」

本場イギリスで、クランブルといえばアップルクランブルケーキが連想されるほど、理想的な組み合わせ。しっとりした仕上がりのアップルケーキに基本のクランブル生地をたっぷりとのせて焼いた、アップルクランブルケーキのレシピを紹介しよう。

■材料 (21cmのタルト容器1台分)

<基本のクランブル生地>
・バター … 50g
・薄力粉 … 50g
・アーモンドプードル … 50g
・きび砂糖 … 50g
・シナモンパウダー … 小さじ1/2

<アップルケーキ生地>
・リンゴ(あれば紅玉) … 1個
・卵(Mサイズ) … 2個
・バター … 15g
・薄力粉 … 60g
・きび砂糖 … 80g
・牛乳 … 180ml
・生クリーム … 50ml

■作り方(調理時間:60分)

<クランブル生地>
① バターは2cmの正方形に切り、しっかり固まるまで冷蔵庫で15分ほど冷やす。

② ボウルに薄力粉をふるい入れたところに、アーモンドプードル、きび砂糖、シナモンパウダーを加えて混ぜる。

③ ②のボウルに①のバターを入れて、バターが溶けないように手早く指先でバターをすり潰しながら粉類をからめて、そぼろ状にする。
<ポイント>
そぼろの大きさは、あえて揃えない方が食感にアクセントがつく。

④ ③を保存袋に入れ、使うまで冷蔵庫に入れておく。

<アップルケーキ>
⑤ リンゴは6等分のくし形切りにしてから1.5cmの厚さのいちょう切りにし、薄い塩水(分量外)にさらしておく。卵はボウルにいれて溶きほぐす。バターは600Wの電子レンジで20秒ほど加熱して溶かす。

⑥ ボウルに薄力粉をふるい入れ、きび砂糖を加えてホイッパーでひと混ぜし、溶き卵を少しずつ加えて混ぜ、牛乳を少しずつ加えて混ぜたら、生クリーム、バターを加えて混ぜる。

⑦ キッチンペーパーで水気をふいたリンゴをタルト型の中に並べて、⑥を静かに注ぎ入れ、180℃に予熱したオーブンで15分焼く。いったん取り出して④のクランブル生地をケーキ生地の上にまんべんなく散らし、こんがりとした焼き色がつくまでさらに30分焼く。

■ココアのほろ苦さとミカンの酸味が魅力「ミカン入りココアクランブルケーキ」

甘いものの苦手な人には、ココアのクランブルケーキはいかがだろう。クランブル生地とケーキ生地の両方にほろ苦いココアパウダーを使うことで、甘みと苦みのバランスが絶妙な味わいに。ココアケーキをフォークですくうと、鮮やかなミカンの色が美しい一品だ。

■材料(21cmのタルト型1台分)

<ココアクランブル生地>
・バター … 50g
・薄力粉 … 40g
・ココアパウダー … 10g
・アーモンドプードル … 50g
・きび砂糖 … 50g

<ココアケーキ生地>
・ミカン … 1個
・卵(Mサイズ) … 2個
・バター … 15g
・薄力粉 … 50g
・ココアパウダー … 15g
・きび砂糖 … 80g
・牛乳 … 180ml
・生クリーム … 50ml

■作り方(調理時間:60分)

<ココアクランブル生地>
① バターは2cmの正方形に切り、しっかり固まるまで冷蔵庫で15分ほど冷やす。

② ボウルに薄力粉とココアパウダーをふるい入れたところに、アーモンドプードル、きび砂糖を加えて混ぜる。

③ ②のボウルに①のバターを入れて、バターが溶けないように手早く指先でバターをすり潰しながら粉類をからめて、そぼろ状にする。
<ポイント>
そぼろの大きさは、あえて揃えない方が食感にアクセントがつく。

④ ③を保存袋に入れ、使うまで冷蔵庫に入れておく。

<ココアケーキ>
⑤ ミカンは皮をむいて厚さ7mmの輪切りにし、卵はボウルに入れて溶きほぐす。バターは600Wの電子レンジで20秒ほど加熱して溶かす。

⑥ ボウルに薄力粉とココアパウダーをふるい入れ、きび砂糖を加えてホイッパーでさっと混ぜ、溶き卵を少しずつ加えて混ぜたら、牛乳を少しずつ加えて混ぜ、生クリーム、バターを加えて混ぜる。

⑦ ミカンをタルト型に並べて⑥を静かに注ぎ入れ、180℃に予熱したオーブンで15分焼く。いったん取り出して④のクランブル生地をケーキ生地の上にまんべんなく散らして、こんがりとした焼き色がつくまでさらに30分焼く。

■はちみつのやさしい甘みにレモンをプラス「はちみつキャラメルクランブルケーキ」

ケーキ生地にハチミツを入れ、砂糖だけでは味わえないやさしい甘みのはちみつキャラメルクランブルケーキを紹介する。すりおろしたレモンの皮を加えて、爽やかな香りのアクセントをつける。トッピングにはハチミツとバターを煮詰めたキャラメルソースを回しかけたキャラメル風味のクランブル生地をのせて、複雑な味わいに焼き上げる。

■材料(21cmのタルト型1台分)

<キャラメルクランブル生地>
・バター … 50g
・薄力粉 … 50g
・アーモンドプードル … 50g
・きび砂糖 … 40g
・Aはちみつ … 20g
・Aバター … 20g

<はちみつケーキ生地>
・卵(Mサイズ) … 2個
・バター … 15g
・薄力粉 … 70g
・きび砂糖 … 60g
・はちみつ … 30g
・牛乳 … 180ml
・生クリーム … 50ml
・レモンの皮(すりおろし) … 大さじ1/2 ※国産、無農薬のものを推奨

■作り方(調理時間:60分)

<キャラメルクランブル生地>
① バターは2cmの正方形に切り、しっかり固まるまで冷蔵庫で15分ほど冷やす。

② ボウルに薄力粉をふるい入れたところに、アーモンドプードル、きび砂糖を加えて混ぜる。

③ ②のボウルに①のバターを入れて、バターが溶けないように手早く指先でバターをすり潰しながら粉類をからめて、そぼろ状にする。
<ポイント>
そぼろの大きさは、あえて揃えない方が食感にアクセントがつく。

④ ③を保存袋に入れ、使うまで冷蔵庫に入れておく。

⑤ フライパンにAを入れて中火で熱し、薄茶色になるまで2分ほど煮詰めて器に移しておく。

<はちみつケーキ>
⑥ 卵はボウルに入れて溶きほぐす。バターは600Wの電子レンジで20秒ほど加熱して溶かす。

⑦ ボウルに薄力粉をふるい入れ、きび砂糖、はちみつを加えてホイッパーでさっと混ぜ、溶き卵を少しずつ加えながら混ぜたら、牛乳を少しずつ加えて混ぜて、生クリーム、レモンの皮、バターを加えて混ぜる。

⑧ ⑦をタルト型に静かに注ぎ入れ、180℃に予熱したオーブンで15分焼く。いったん取り出して④のクランブル生地をケーキ生地の上にまんべんなく散らして、⑤のハチミツバターを全体に回しかけ、こんがりとした焼き色がつくまでさらに30分焼く。

基本の「クランブル生地」作りと、3種類の味でアレンジしたクランブルケーキレシピをご紹介した。クランブル生地は冷凍庫で1カ月は保存がきくので、多めに作って冷凍しておけば、いつでも手軽にクランブルケーキを楽しむことができる。ぜひ多めに作ってアレンジを楽しんでいただきたい。

【レシピ制作者プロフィール】
料理研究家/調理師 滝野千鶴
東京生まれ。物心ついたときからの料理好きで、料理をする母親をみて調理のコツを学び、独学で調理師の免許を取得。 その後、料理教室でフランス料理、イタリア料理などを学ぶ。また、こどもが食物アレルギーを持っているため、こどもの体質改善を目指して発酵料理についても学ぶ。

「大切な人にほっとしてもらえる料理」をモットーに、現在は食のコンテンツ企画制作会社フードクリエイティブファクトリーでレシピ開発や執筆などを行っている。


【調理・撮影】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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