沖縄で絶対いきたい、幻の豚「アグー」の名店! 良質な脂と溢れる甘みは忘れられない味

味わう旅 #5

2019年03月05日
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沖縄で絶対いきたい、幻の豚「アグー」の名店! 良質な脂と溢れる甘みは忘れられない味
Summary
1.成長し続ける観光都市・沖縄の美味、幻の豚「アグー」
2.アグー豚を堪能するならここ! 絶品しゃぶしゃぶ店『アグーしゃぶしゃぶみるく』
3.良質な脂とやわらかく甘みのあるアグー豚を味わい尽くす

観光客の増える沖縄と幻の豚「アグー」

青い海、温暖な気候、独特の文化に、のどかな人々。沖縄県は、年中を通して日本を代表する人気観光スポットと言えるだろう。
最近では、いわゆる有名観光スポットだけでなく、中心地から離れたエリアや近くの離島に足を運ぶ観光客も増えている。

そんな沖縄は、東京や大阪など国内の大都市からだけに留まらず、台湾や韓国などからも飛行機の格安直行便が増えたことにより、多くの観光客が訪れている。その流れを受け、新たなホテルはもちろん、沖縄料理を提供する飲食店も次から次へと誕生している。

沖縄料理といえば「ソーキそば」「ゴーヤチャンプルー」などが、まず思い浮かぶだろう。これらは沖縄県民の家庭の味であり、県外でも沖縄料理店に入ればまず食べることができる。

しかしそんななか、沖縄以外ではめったに、いや、沖縄に来てもそう簡単には食べることができない絶品食材がある。アグー豚だ。

アグー豚はうまみ成分のグルタミン酸が通常の豚よりも多く含まれると言われており、約600年前から沖縄で愛されていた。しかし、第二次世界大戦時の影響を受けてわずか30頭ほどに減少してしまう。

絶滅寸前の危機にあるアグー豚の復活をなんとか試みようと、生産者たちが地道に養殖を続けた結果、少しずつ数を増やすことに成功した。しかし、近親交配の影響もあって繁殖性が低下したことにより今でも約600頭ほどと少ないことから、いつしか「幻の豚」と言われるようになった。

ただでさえ需要過多のアグー豚だが、観光客が劇的に増えた今、手に入れるのはより困難に陥っているのが現状だ。
そんな希少なアグー豚を心ゆくまで堪能できる店がある、『アグーしゃぶしゃぶみるく』だ。

著名人も通う絶品しゃぶしゃぶ店『アグーしゃぶしゃぶみるく』

まだアグー豚を取り扱う店が少なかった頃に誕生した「しゃぶしゃぶ専門店」であり、現在は2代目の平田樹里さんがオーナーを務めている。
早い段階からアグー豚を提供していたこともあって生産者との繋がりも強く、供給不足の現在にあっても安定的にアグー豚を取り扱うことができている。

同店が位置するのは、「那覇市国際通り商店街」からも程近い、ゆいレール県庁前駅から徒歩10分の通り沿い。

店入口付近には多くの著名人のサインも飾られている。最高級のアグー豚を個室でゆっくりいただくことができることから、たちまち噂が広まったという。

和やかで落ち着いた雰囲気のある店内は、最大25名まで入れるテーブル席や10名まで入れる個室、カウンター席などを合わせた55席。
カウンターには泡盛の甕(かめ)やボトルも置かれ、イメージする沖縄の雰囲気も味わいながらアグー豚の滋味に浸ることができる。

感動の味わい! アグー豚をしゃぶしゃぶでいただく

同店のアグー豚メインのメニューはシンプルで、基本の「特選アグーしゃぶしゃぶ」、そこに沖縄料理の小鉢がつく「特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット」となる。

一番人気は「特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット」(写真上)であり、客のほとんどがこちらを頼む。注文すると小鉢やしゃぶしゃぶの野菜から運ばれ、最後にようやく主役・アグー豚が花びらのように華麗な姿で運ばれてくる。最後に運ばれるのは、アグー豚の脂肪の融点が他の肉より低く、室温でも溶けてしまうからだという。

食べ方はさまざまだが、まずは自家製秘伝のだしにつけて食べることをおすすめする。シンプルなだしがアグー豚のうまみを引き立て、素材本来の味を感じることができるのだ。
口に運んだ瞬間そのやわらかさに驚き、その後口の中で圧倒的なうまみが広がったと思いきや、すぐに溶けてしまう。

しかし、それだけで終わらないのが『アグーしゃぶしゃぶみるく』である。

同店で最も推奨している食べ方が、コショウの効いた溶き卵に絡ませて食べるというものだ。卵は、黄身が大きく濃厚な味わいが特徴の沖縄県産のものを使用している。

この食べ方、まかないのお肉を何となくこのスタイルで食べたらおいしかったからという偶然の産物だったという。とはいうものの、濃厚な卵が肉に絡むことで生まれるうまみの掛け算は、この上ない幸福感に生まれ変わる。

沖縄郷土料理とお酒も抜群のおいしさ

セットの料理は、手作りの島豆腐や、3日間かけて作った自家製のラフテー、久米島(くめじま)で採れた天然もずくなど、沖縄ならではの食材を存分に楽しむことができる。是非とも沖縄らしく泡盛と合わせたいところだ。

おすすめを聞くと真っ先に「久米仙の秘蔵7年古酒」(写真上・左)と答える平田さん。泡盛と聞くと鼻にツーンとした刺激が広がるイメージがあるが、7年の熟成により角がなくなり、まろやかで飲みやすい。これならアグー豚のうまみを邪魔することなく、むしろ引き立ててくれる。

また、常時ハブ酒(同・右)の用意があるというのも沖縄の店らしい。健康効果も期待できるハブ酒、旅の思い出にぜひトライしてみよう。

一度食べたら虜になる、至福の味

「とにかく一度アグー豚を味わってもらいたいです」という平田さん。一度食べたらほとんどの方が虜になり、地元の常連客はもちろん、北海道などの遠方からもこの店だけのためにやって来る客もいるという。

『アグーしゃぶしゃぶみるく』での至高のひとときは、旅の忘れられない思い出になること間違いないだろう。


【メニュー】
特選アグーしゃぶしゃぶ琉球セット 5,200 円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。

【一部写真提供】
PIXTA

アグーしゃぶしゃぶ みるく 那覇本店

住所
沖縄県那覇市若狭1-14-10
電話番号
050-3468-4676
営業時間
月~日・祝前日・祝日
ディナー 17:00~23:00
(L.O.22:00)
定休日
不定休日あり
※2020/1/20(月)~1/22(水)は社員研修の為、お休みとさせて頂きます。
ぐるなび
http://r.gnavi.co.jp/ks8get8f0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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松浦達也
編集者/ライター/フードアクティビスト