まるでケーキのようなかき氷! フォトジェニックな進化系かき氷がメディアで話題

2016年06月18日
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まるでケーキのようなかき氷! フォトジェニックな進化系かき氷がメディアで話題
Summary
1.2016年のかき氷の最新トレンドは「芸術的な進化系かき氷」
2.フォトジェニックすぎる!まるでケーキにしか見えないかき氷が話題
3.『セバスチャン』新名物・かき氷をバーナーで炙る新感覚のメニューが登場

近年進化し続けるスイーツといえば、かき氷は外せない。かき氷の祭典「かき氷コレクション」が開催されたり、冬でも列ができるかき氷専門店が出現するなど、トレンドスイーツのひとつとなっている。中でも見た目で圧倒されるのが渋谷にある『セバスチャン』のドルチェ風のかき氷。フレンチシェフ出身の店主が考案した、まるでケーキのような可愛らしいかき氷にときめく女性客が多く、店内は連日歓喜の声でにぎわっている。

まるでケーキにしか見えない!女性を魅了するホールケーキ型のかき氷

『セバスチャン』の人気メニューの1つが直系12センチのホールケーキの形をした芸術的なかき氷。旬食材にこだわっているため初夏から夏にかけては「マンゴーのショートケーキかき氷」が提供されている。寒い季節はクリスマスのデコレーションケーキのような「イチゴのショートケーキかき氷」が大ブレイクし、秋には「マロンのショートケーキ」が登場するなど、季節ごとの食材を使ったホールケーキ型かき氷が登場するのだ。遠方からわざわざこのかき氷を目当てにやってくるかき氷ハンターもいるため、ケーキ型のかき氷は1年中オンメニューされている。

マンゴーのショートケーキはトップにキラキラ輝くクリスタルゼリーが飾られ、その下にみずみずしいアップルマンゴーがどっさり。特製生クリームのまわりにはピスタチオ、さらにキャラメルクランチもトッピングされている。ケーキをカットするようにスプーンを入れると、中は濃厚かつ爽やかなマンゴーソースがしみ込んだ氷。これからの暑い季節にピッタリなトロピカルで冷たいショートケーキに思わず微笑んでしまう。

フレンチシェフ出身だからこそできる!名物「ドルチェ氷」が生み出されるまで

実は『セバスチャン』は2011年6月にスペインバルとしてスタート。店名はスペインバスクのバルの聖地サンセバスチャンに由来している。オープンの翌年2012年にはお弁当販売とかき氷メニューが登場し、その2つの新たな試みが予想以上の絶大な人気となったため、夜のバルとしての営業をやめてお弁当とかき氷に力を注ぐことになっていったのだ。

店主・川又浩さんがかき氷を始めようと思ったきっかけは知人の一枚の写真。知り合いが京都の『祇園NITI』で食べたという、綿菓子のようにふんわりとしたかき氷写真の美しさに感動し、自身の店でもかき氷を提供しようと決意した。
はじめはオーソドックスなかき氷を作っていたが、かき氷ブームの中、他店のさまざまなかき氷の存在を知るようになったことをきっかけに新しい挑戦が始まる。甘味処なら宇治抹茶氷、フルーツパーラーなら果実たっぷりのフルーツ氷といったようにそれぞれの店が個性や特色を活かしたメニューを提供していることに関心し、オリジナリティあふれるセバスチャンだけの逸品を作りたいという想いが湧いたのである。

そこで考案されたのが自身のフレンチの経験を活かして作ったソースと氷を合わせたドルチェ氷。2013年から2014年にかけてはレアチーズ氷やブッシュ・ド・ノエル氷が生まれ、2015年にはショートケーキ氷、そして今年2016年1月にクレームブリュレ氷が新しく誕生。まるでケーキのようなかき氷たちが今やセバスチャンの看板メニューとなっている。

一体どんな味なのか…新作「クレームブリュレ」のかき氷を実際に食べてみた

今年の新作かき氷「いちごのクレームブリュレ」の魅力はなんといっても食感。氷ならではの食感はもちろん、表面のパリパリのキャラメリゼ、さらにその下にあるふわふわのメレンゲに感動! 実はこのメレンゲは味や感触を楽しむだけのものではなく、断熱材としても重要な存在。たっぷりのメレンゲのおかげで、かき氷をバーナーで炙っても溶けたり穴があいたりすることなく美しい焼き色のクレームブリュレ氷が完成するのだ。

さらに店主は使用するイチゴの品種にもこだわっている。糖度に特化したイチゴではなく、酸味と甘みのバランスが良い佐賀県産「さちのか」を市場から仕入れ、甘く上品な香りのフレンチバニラと上手に調和させている。

店主のこだわりと技術によって創りだされるドルチェ氷は話題となり、瞬く間に行列の絶えないかき氷の名店となった。現在は長蛇の列ができることを回避するため予約台帳が用意されている。オープン時刻の30分前から記入可能で、繁忙期はこの台帳を書くための列ができることもあり、早ければ15時の時点で19時閉店までのすべての受付が終了するとのことだ。

今後はテイクアウトもスタートする予定で、今夏からこの店のかき氷を食べ歩きで楽しむことができるかもしれない。クレームブリュレ氷も新しい味を試作中とのこと。6月中旬には紅茶とオレンジの香りを楽しめるクレームブリュレに出逢えそうだ。新フレーバーをいち早く体験したければ、毎日更新されるTwitterの情報をこまめにチェックして来店してみてはいかがだろうか。

〈写真・文)グルメライター/フードアナリスト/調理師 野山苺摘


メニュー
マンゴーのショートケーキ 1,200円
いちごのクレームブリュレ 1,200円
※価格全て税込
※かき氷の営業日は必ずツイッターか電話で確認をお願い致します。

セバスチャン

住所
〒150-0047 東京都渋谷区神山町7-15 ホワイトハイム大嵩102
電話番号
03-5738-5740
営業時間
月〜金 お弁当 11:00〜13:30(売り切れ次第終了)、かき氷 14:00〜19:00(18:00閉店の場合あり) 日・祝日 11:30〜19:00
定休日
定休日:土曜日 ※夏季(7〜9月)は土曜日も営業。その代わりに平日が定休日となる。
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/m9c7ab5c0000/
公式サイト
https://twitter.com/hk_sebas

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。