お正月に家族が集まって食べるお雑煮は、日本人ならではのほっこり幸せな味。
地方によって入れる具材も餅のカタチもさまざまというのは、ご存じの方も多いのでは?
ちなみに、歴史上で初めて「雑煮」という言葉が登場したのは室町時代。
当時、武士の宴会では一番初めに酒の肴としてこのお雑煮が出されていたそう。言い換えると“雑煮を食べなければ宴は始まらない”ため、この慣わしをもとに一年の始まりである元日に雑煮を食べるようになったという。
そこで今回ご紹介するのは、もっともベーシックな澄まし仕立てのお雑煮レシピとシチリア風(!?)のお雑煮レシピ。
基本と応用をおさえておけば、アレンジの幅も広がりそう。
まずは基本レシピにトライ。食べきったところで変わり種お雑煮にチャレンジ。
シチリア風お雑煮…一体どんなレシピなのだろうか。
澄まし仕立てのベーシックなお雑煮は、日本人なら誰もがホッとする味わい
水炊きや地鶏炭火焼など、料理人が丹念に仕上げる鳥料理が味わえる「鳥彩 新橋店」の中村哲也シェフにご紹介いただいたのは、ベーシックな澄まし仕立てのお雑煮レシピ。
地域によって様々なお雑煮が存在するが、日本でもっとも多いのは澄まし仕立てのお雑煮で、全国の68%を占めているそう。(ちなみに、次点が味噌仕立てで、特に関西は白味噌仕立てが多いとのこと。)
今回ご紹介いただいたレシピは、かつおダシに大根、人参、鶏もも肉、里芋、しいたけ、角餅、ほうれん草、柚子などを入れた、醤油ベースのほっとするやさしい味わい。
シンプルな工程のため特にコツはないとのことだが、鶏モモ肉の霜降りや里芋のぬめりの取り方など、レシピに従って丁寧に仕上げたい。
ベーシックでありながら食べ応え充分のお雑煮。お正月のおだやかな朝に、大切な家族や友人といただきたい。
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まさかのシチリア風!?ポルチーニの香りと豚肉が食欲そそる驚きの雑煮とは
健康サポート食材料理研究家・笹敬子さんが監修をする「AstroLeadささのや〜白金カフェレストラン〜」。
“おいしく自然に健康サポートできる食事”をモットーに研究を重ねている笹さんにご紹介いただいたのは「シチリア風お雑煮」のレシピ。
ド定番のお正月料理を、「今までにない新しいおいしさで楽しんでほしい」との想いから考案されたこちらのメニュー。
具材は、赤ワインで漬け込んでから素揚げした豚肉と彩り鮮やかな野菜たち。そこにお餅も加わるので食べ応えもたっぷりだ。
スープはコンソメベースに赤ワインとポルチーニエキス、バルサミコ酢を合わせて風味豊かに。主張の強い調味料同士であるが、これが不思議とマッチするのでぜひお試しを。
最後に加えるレモンの爽やかさも合わさり、味、香りともに絶妙なバランスに仕上がっている。
一般的には元日から3日間食べるお雑煮。飽きてきた3日目にこの「シチリア風お雑煮」で気分を変えてみてはいかがだろう。
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シチリア風お雑煮レシピ