2015年、本当に流行ったデザート&ご当地グルメを総まとめ!

【ぐるなび旬ワード】|飲食店情報検索サイト「ぐ るなび」に蓄積された飲食店のメニューデータやユーザーが検索したワードをはじめ、TVやWEBニュースからも抽出した料理・食材を、dressing編集部が独自に調査・分析。さらにぐるなびユーザーへのアンケート調査で精査し、次にブームになりそうなグルメトレンドを「旬ワード」として発表しています。今回は2015年の総括版としてご紹介していきます!

2015年12月31日
カテゴリ
コラム
  • 知識・雑学
  • ご当地グルメ
  • データ
  • 初上陸
  • 朝食
2015年、本当に流行ったデザート&ご当地グルメを総まとめ!
Summary
・挟むもつけるも食べ方は自由自在! 朝食のネクストブレイク『ポップオーバー』
・約3,000通りのカスタマイズを楽しめる、ヘルシーな『スティックジェラート』
・2015年話題のご当地グルメは、東の新生カツ丼に、西の和製ローストチキン!

「旬ワード」としてぐるなびがピックアップした数々のグルメワードの中でも、特に2015年のトレンドを牽引したメニューを前回に引き続きご紹介。ここでは「デザート」と「ご当地グルメ」のジャンルに絞って、流行の兆しが見えた当時の状況を振り返るとともに2015年を象徴するメニューにまでなった背景を探っていく。2016年の新たなブームの芽を予測する意味でも必見だ!

カスタムできてSNS映えすることが、2015年のデザートのキーワード!

デザート部門では、朝食としてもジワジワ人気が広がり、パンケーキに続くネクストブームとの呼び声も高い、『ポップオーバー』をご紹介。

「型から弾けて飛び出す」という意味のpopover=ポップオーバーは、デニッシュの一種で、中身は空洞。外側カリカリ、内側もっちもちなので、そのまま食べても良し、スープにつけても、フルーツや甘い系を挟んでデザートとしても、具を挟んでサンドイッチのように食べても良し。デザートとしても食事としても食べられるところが、“パンケーキの次はコレ!”と支持された理由だろう。

カフェなどで多彩なメニューが提供されたほか、主婦層のあいだでも人気レシピとして話題に。材料は基本的に小麦粉、卵、牛乳、塩など自宅にあるものばかりだから、すぐに作れて、自宅にある“具”でカスタムできることも、定番レシピ入りするポイントだ。

また、今年SNSで話題となったデザートとして外せないのが、NY発の『スティックジェラート』だ。マンハッタンで誕生し、現在日本を含め7カ国で展開しているナチュラル・スティックジェラートの専門店「popbar(ポップバー)」が、6月25日に青山にオープンすると、日本初進出ということもあり、7月のグルメワードとしてデータに頻出し、旬ワードとして選抜された。

バニラやチョコレート、ピスタチオ、ミックスベリーなど約20種類のジェラートに、好みのワッフルコーンやアーモンドなど7種類のアクセントを“ポッピング”でき、さらに5種類のチョコレートソースを選び“ディッピング”することで、約3,000通りのカスタマイズを楽しめるとあって、一度では飽き足らず、リピーターが続出。

着せ替え感覚で楽しめ、SNS映えするカラフルな色味は、着色料を使用せず、大量のフルーツから絞った果汁のみというヘルシー志向も、子供から大人まで魅了した理由だろう。

佐渡の新生カツ丼か、香川の伝統鳥料理か!? ゆるキャラと二人三脚でご当地を盛り上げる!

近年、町おこしの一環が、全国の百貨店で行列をなすほどの話題として取り上げられるなど、注目を集めるジャンル「ご当地グルメ」。なかでも、3月に延伸した北陸新幹線のおかげで、上越妙高から佐渡へ足を延ばす人が増え、ぐるなびユーザーからの支持が5月にググッと高まったのが『ブリカツ丼』だ。サクサクの米粉の衣をまとった佐渡産のジューシーなブリを、アゴだしで取った醤油ダレにくぐらせ、佐渡産の白飯に乗せるという、絶対美味しいコンビネーション丼。

とはいいつつ、こちらの人気の影には、社会現象にもなった“ゆるキャラ”の働きがあったことをご存知だろうか? その功労者とは、ご当地グルメのキャラクター・ブリカツくん。「佐渡天然ブリカツ丼」のPR担当就任当初は、ちょっとリアルで「気持ち悪い」と、子供たちからも敬遠されていたが、新幹線延伸とともに、北陸新幹線の先頭部分に似ていると話題になり、「カッコいい」と一転。2015年12月現在、ツイッターを追う人は14,000人超という人気ブリだ。ブリカツくんとともに人気を不動のものとしたブリカツ丼から、今後も目が離せない。

お次は、4月の旬ワードとしてぐるなびデータから選出されたご当地グルメ、『骨付鳥』。真剣な眼差しで「愛にきて、うどん県」とアピールする俳優さんで有名になったのも束の間、またまた香川県がやってくれた。

『骨付鳥』は、讃岐うどんが全国的に定着した丸亀市が発祥とされ、こんなに知名度の高いうどんがあるのに、地元香川県では“さぬきの代名詞”とも称されるというだけあって、東京で『骨付鳥』が食べられるお店特集が組まれるなど、話題は全国区に。特筆すべきは、2015年に注目を浴びてはいるものの、半世紀以上の歴史をもつソウルフードだということ。

その雄々しい姿は、まるで和製ローストチキンといったところだろうか。鶏の骨付きもも肉をニンニクの効いたスパイスで味付けし、オーブン釜などでじっくりと丁寧に焼き上げているため、表面はカリッと、なかはジューシーに。

骨付鳥の魅力をPRするゆるキャラ「とり奉行 骨付じゅうじゅう」も登場し、ご当地グルメとしての本領を発揮。二人三脚での活躍に期待が込められる。