シドニー発、伝説のイタリアン『フラテリパラディソ』が表参道に! 名物「パスタスカンピ」は絶対食べたい

2017年05月07日
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シドニー発、伝説のイタリアン『フラテリパラディソ』が表参道に! 名物「パスタスカンピ」は絶対食べたい
Summary
1.注目のイタリアンダイニング『フラテリパラディソ』
2.シドニーの高級住宅街・ポッツポイントの飲食文化を変えた伝説の店
3.名物は新鮮な魚介と生ハム、エイジングビーフ、ナチュラルワイン

オーストラリア発・注目のイタリアンダイニング

話題性の高いショップや飲食店が集まる表参道ヒルズ。本館3階に店を構える注目店が『FRATELLI PARADISO(フラテリパラディソ)』だ。2001年、シドニーの高級住宅街・ポッツポイントにオープンしたイタリアンダイニングで、当時はまだなじみの少なかったナチュラルワインをシドニーに広めた先駆けの店として知られている。

今では感度の高い地元の“Foodies”たちが「あそこに行けば間違いない!」と太鼓判を押す超人気店。2016年には、オーストラリアで非常にポピュラーなレストランアワード「AUSTRALIA’S TOP 100 RESTAURANTS」にランクインし、25位を受賞している。

海外初進出となる、こちらの表参道ヒルズ店は、カウンターメインのワインバーとダイニングエリアの二部構成で、全142席からなるゆったりとした空間。ダイニングエリアは、シックでセクシーな黒を基調とした内装に、本店同様手書きでフードメニューが描かれたカジュアルな黒板が印象的だ。

ランチタイムには、ダイニングエリアの一角にある大理石のカウンターで、スタッフが手早くパスタを打ったり、パンを仕込んだりする姿を見ることができる。「今作っているそのパスタは何?」などと話しかけられるのも大歓迎とのこと。ぜひ声をかけてみて。

絶品イタリアンをナチュラルワインで堪能しよう!

では、『フラテリパラディソ』のシグネチャーメニューを前菜から紹介していこう。まず食べていただきたいのが「プロシュート モッツァレラ」(写真上)。

イタリアンといえばまず楽しみたいのが生ハムだが、こちらは“サラミと生ハムの聖地”とも呼ばれるウンブリア州ノルチャ産の12カ月熟成。ねっとりと濃厚な味わいながらも塩気がマイルドで、同店が取り揃えるナチュラルワインの繊細な香りと相性抜群。そして、なんと『フラテリパラディソ』が厳選したこのノルチャ産プロシュートが食べられるのは、日本でここだけ。これはぜひトライしなければ!

プロシュートの中央には、しっとりと水気を湛えた白磁色が美しいカンパーニャ州産の水牛モッツァレラ。カットすると切り口から乳清が溢れ出し、その味わいはクリーミーでジューシー。まずはオリーブオイルをたっぷりかけてそのまま、次はプロシュートとともに堪能しよう。

そしてこのコンビに合わせたいワインが北イタリア・トレンティーノ地方の『FORADORI(フォラドーリ)』社製「マンツォーニ・ビアンコ フォンタナサンタ」。アルプスを臨む山岳地帯の厳しい環境にありながら、化学肥料を一切使わずに作られた白ワインで、アカシアの樽で熟成された深い香りと透明感のある飲み口が心地よい。

次に紹介するのは、クセになる前菜「ボッタルガクリーム プレッツェル」。一見フムスのようにも見えるこのカラスミ入りのクリームは、全粒粉のパン粉をつなぎに、スライスしたカラスミと燻製オイルを合わせてゆっくりと撹拌し、ペースト状にしたものだ。まるでミモザの花のように散りばめられたカラスミの美しさもさることながら、一体どんな味なのか想像がつかないことにワクワクするではないか!

香ばしい自家製プレッツェルに、このクリームをたっぷりつけて食べてみると、豊かな燻製の香りと共に、パンプキンシード、サンフラワーシードなどの食感が口いっぱいに広がる。カラスミ、オリーブオイル、燻製オイル、それぞれに備わった特有の豊かな香りや味わいを楽しむための前菜といえるだろう。これもまた、樽香のきいた白ワインに最高にマッチする一品だ。

本国の『フラテリパラディソ』を代表するメニューが「パスタスカンピ」

続いてはパスタ。新鮮な手長エビのうまみを加熱によって最大限に引き出し、軽やかなトマトソースの中に閉じ込めた「パスタスカンピ」は、本国の『フラテリパラディソ』を代表するメニュー。このパスタ、例えるならば、いつまでもずっと食べていたいほどのおいしさ。

『フラテリパラディソ』のパスタはすべて自家製の手打ち麺。「パスタスカンピ」に使われているのは、「キタッラ」と呼ばれるロングパスタだ。中力粉と卵黄、全粒粉を使っているため、もっちりとした弾力があり、エビのだしがたっぷりときいた濃厚なトマトソースにも負けない力強い味わい。

この「パスタスカンピ」に合わせたいのは、白ワインを赤ワインの製法で熟成させることによりパワフルさが備わるオレンジワイン。オススメの『La Ginestra(ラ・ジネストラ)』はトスカーナ州・フィレンツェにほど近い農村に複数の農家が集まった協同組合。

葡萄の木そのものの生命力を活かしたビオロジックやビオディナミといった栽培方法と、丁寧な作業により、葡萄の皮や種のほのかな渋みや、アンズのような香りを持つミラクルなワインに仕上がっている。その味わいに惚れ込んだ本国の『フラテリパラディソ』が自社輸入で仕入れているとても貴重なワインだ。

締めには、イタリアの伝統的スイーツ「ティラミス」のチョコレートソース添えを。軽めながらスポンジ部分がしっかりと厚く、マスカルポーネとココアパウダーなど古典レシピを再現した味わいが絶妙。食事の後でもぺろっと食べることができる。。

ほかにも、新鮮なイカのフリット「カラマリ」や、アンガス種のオージービーフを氷温で30日間丁寧にドライエイジングした「タリアータ ディ マンゾ」など、素材の魅力をシンプルに活かした皿がラインナップする。11時から23時(日曜は22時30分)までの通し営業なので、ランチ、カフェ、ディナーとそれぞれの時間帯ならではの楽しみ方を満喫してほしい。

「ひとたびグラスで香りを嗅げば、その土地の風土やテロワールがすべて伝わってくる。僕達が愛するのはそんなワインだ」。約150種類のワインをストックするバーカウンターを背にこう語ってくれたのは、オーナーのGiovanni Paradiso氏(写真右)とEnrico Paradiso氏(写真左)兄弟、そしてMarco Ambrosino氏(写真中央)。

彼らが自然を極力尊重する造り手を追求し、それに合う研ぎ澄まされた料理を生み出していった結果、『フラテリパラディソ』は、シドニーの人々にナチュラルワインでイタリアンを楽しむというそれまでにない文化を根付かせた。今回の表参道ヒルズ店の登場で、東京の街に新しいナチュラル・イタリアンブームが起こるかもしれない。

【メニュー】
プロシュート モッツァレラ 2,200円
ボッタルガクリーム プレッツェル 1,700円
パスタスカンピ 2,500円
タリアータ ディ マンゾ 4,500円
リゾット サルシッチャ 1,800円
ティラミス 900円
※価格は税抜

FRATELLI PARADISO

住所
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館3F
電話番号
050-3312-7253
営業時間
ランチ:11:00~15:00、ディナー:15:00~23:00(L.O.22:00)(《L.O. 22:30》) 日 11:00~22:30 日 ランチ:11:00~15:00 日 ディナー:15:00~22:30(L.O.21:30)(《L.O.22:00》)
定休日
不定休日あり ※施設規定に準ずる。
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/pm9vufnx0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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