カウンターで極上肉を!人気店『中目黒いぐち』の新店で「おもてなし焼肉」を体験してみた

2017年08月28日
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カウンターで極上肉を!人気店『中目黒いぐち』の新店で「おもてなし焼肉」を体験してみた
Summary
1.予約の取れない人気焼鳥店『中目黒いぐち』が、新業態となる焼肉店をオープン
2.至れり尽くせりの“極上のフルコース”でじっくりと肉を堪能
3.〆のあとに食べてほしい! STAUB鍋で造る「ガーリックライス」

ようこそ、“肉の秘密基地”へ

目黒川沿いから一本路地へ入ると、一棟のマンションが見えてきた。周りに看板や表札はなく、ここに焼肉店があるとは一見、想像もつかない。店舗情報に記された号室の鉄の扉をおそるおそる開けると、照明は極限まで落とされ、白木のコの字カウンターがまるで浮かんでいるようにも見える、粋な空間が広がっていた。

「『こんな焼肉店があったらいいな!』 をコンセプトに『焼肉いぐち 中目黒店』をオープンしました」と話すのは、恵比寿・中目黒・麻布十番に6軒の焼鳥店や天ぷら串揚げ店を展開する『中目黒いぐち』の井口勝広(いぐちかつひろ)さん。

一切れずつピンチョススタイルで供されるフルコースは、オープン当初から人気に火が付いた。焼鳥一筋20年の井口さんが、お客目線にこだわり抜いて開業した“カウンター焼肉店”では、どんなおもてなしが体験できるのだろう。

まるで高級寿司店のように供される、極上肉のフルコース

『焼肉いぐち』のメニューは、おまかせコースのみ。飲み物を注文すると、チョレギサラダやキムチの盛り合わせが並ぶ。ところが、テーブルの上には焼肉店にあるはずの“七輪”や“ガス台”が見当たらない。

代わりに用意されたのは、寿司ゲタのような器。右端にはまるで高級寿司店のように、生姜の酢漬けとワサビが添えられている。しばらくすると、一枚の肉が盛りつけられた。

『焼肉いぐち』では、焼き職人が一枚ずつ丁寧に火入れしてくれる。

「焼肉は、どうしても焼くことに集中しちゃって会話が中断したり、焼くのが面倒だったり…お客さまの負担が大きいんですよ。一人前を注文しても、同じ部位が何枚もでてくるからお腹がいっぱいになっちゃう。うちではそんなストレスなく、もっとたくさんの部位を味わっていただこう! ということで、このスタイルに行き着きました。お寿司屋さんのように楽しめる焼肉店を目指しています」と、店主の小澤政(おざわまさし)さんは楽しそうに焼きながら話す。

コースの肉は「極みの黒タン」からスタート。噛めば、きめ細やかな脂が口の中でゆっくりと溢れてやわらかい。定番のレモン果汁は、小さなスポイトに入って登場。これでもう、果汁をつけすぎた…と失敗することもない。業態が変わっても意表を突いてくる“いぐちイズム”に、つい肉を取る箸が進んでしまう。

“ダブル”で〆る、通の食し方

コースの〆に用意されるのは「ザブトン(肩ロースの中で最も霜降りが多い部位)の肉鮨」。サッと炙ることで滲みでてきた脂が、酢飯に馴染んで優しく溶けていく。2種類ブレンドされた赤酢のほのかな酸味が、ねっとりと濃厚なうまみを引きしめてくれるから重たく感じない。そのせいか、もう一貫、もう一貫と追加で注文したくなる。

だが、ここはグッと我慢してほしい。コースに含まれていない“最高の〆”があると、小澤さんがにんまり笑いながら言う。

そしてカウンターに現れたのは、一人用サイズのSTAUB鍋。そこにバターと醤油、ハチミツ、ニンニクチップのソースをかけて、一度ふたを閉める。30秒後ふたたびふたを開けると、コク深いバターの香りとニンニク醤油の芳ばしい香りが店中に広がる。

スジを挽いた細かいミンチ肉のうまみと、ミルキーなバターの風味をたっぷり含んだ「ガーリックライス」は、隣の客からさらに隣の客へと「口福」の連鎖を生む。

そんな至れり尽くせりのおもてなし焼肉を味わいに、“肉の秘密基地”へ足を運んでみてはいかがだろうか。

【メニュー】
おまかせコース 20品 4,980円
極みの黒タン 490円
肉鮨 290円〜
ガーリックライス 680円
※価格は全て税別、サービス料10%別

焼肉いぐち 中目黒店

住所
〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-5-10 中目黒マンション112
電話番号
03-6451-2995
営業時間
17:00〜24:00
定休日
無休
公式サイト
https://yoyaku.toreta.in/29/#/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。