■自宅でも簡単に楽しめる「炊き込みご飯」(検索数前月比1382%)
今年は8月の終わりごろから急に涼しくなり、9月にはすっかり秋めいたため、早い時季から温かい食べ物を表すワードが急上昇。中でも、炊き込みご飯の検索率がぐっとアップした。もともと、炊き込みご飯は秋に採れる松茸や栗、カキなどを鶏肉や昆布・醤油などとともに炊き上げたものが多く、まさに今が旬だといえるだろう。
素材の旨みを含んだ米は冷めても美味しく、弁当などに入れても喜ばれる。
また、「釜飯」も炊き込みご飯をひとり分ずつの釜で炊き、釜ごと提供したもの。浅草の老舗「むつみ」など釜飯の専門店も幅広い年齢層から支持され、いつも賑わっている。
さらに、ピラフ、パエリアをはじめ、近年人気の海南鶏飯(=シンガポールチキンライス、タイではカオマンガイ)やビリヤニ(インド料理)なども実は炊き込みご飯の一種。米とともに好きな素材を好きな味付けで自由に炊き上げる。それが、炊き込みご飯の醍醐味ではないだろうか。
■新しい忘年会スタイルの「ランチ宴会」 (検索数前月比430%)
忘年会シーズン。
会社の仲間や学生時代の友人などと少しハメを外して、夜の仕事終わりに飲みに行くというのが宴会に対する一般的なイメージか。
ところが最近異変が起きている。それが「ランチ宴会」だ。
一般的な会社勤めには難しいが、これは主にシニア層とママ層による宴会。夜は少し値の張るお店もランチ価格なら手頃な価格で楽しめることも魅力のひとつとなっている。小さな子供連れでも外食を楽しめるように、と店側も授乳室を設置したり、ベビーカーが入りやすいようにエントランスを広めにとったり、と工夫している。今年の忘年会はランチタイムの予約が先に埋まりそうな勢いだ。
■アジアの美味を凝縮させた「ネパール」 (検索数前月比470%)
ネパール料理への感心が高まっているようで、検索回数が増えている。ネパール料理と聞いて、ピンと来ない人もいるかもしれないが、国境を接している中国、インドの料理と似ているものとなっている。ネパール料理の定番は蒸し餃子の「モモ」で、これは中国の餃子に通じるものがある。「ネパールカレー」はスパイスの香ばしさをしっかり生かしたカレーで、インドのカレーに近いが辛さはよりマイルド。ネパール風焼きそば「チャウメン」も野菜がたっぷり入った優しい味わいで、日本人には受け入れやすい。カレー味が多いようだが、ケチャップ味など味のバリエーションもあるようだ。
データ集計対象期間:2015年9月、10月