マンハッタン郊外・ベッドフォードに佇む、名優リチャード・ギアによる話題のレストラン

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2016年03月05日
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マンハッタン郊外・ベッドフォードに佇む、名優リチャード・ギアによる話題のレストラン
Summary
1.シェフはニューヨークNo.1イタリアンといわれる店などをオープン
2.リチャード・ギア本人も住む高級住宅街ベッドフォード
3.シンプルな見た目ながら、洗練された料理の数々

本物のセレブに愛される街、ベッドフォード

マンハッタン北部に広がるウエストチェスター郡に、ベッドフォードという高級住宅地がある。マーサ・スチュアート、ブルース・ウイリス、グレン・クロース、マイケル・ダグラスといった超大物セレブが多く住むことでも知られる地域だ。広大な敷地を所有できるため、住んでいても目立たず、なおかつマンハッタンまで約1時間と便利なことが好まれるようだ。リチャード・ギアもその界隈に住み、リチャード・ギアが共同オーナーの1人になっているインとレストランがある。

インの名前は『ベッドフォード・ポスト・イン』。ヨガスタジオや禅ガーデンもあるところが、リチャード・ギアらしい。建物は1760年に建てられたダッチコロニアルスタイルで、この様式の建物は現在、ベッドフォードに3つしか残っていないという。

華々しい経歴を持つシェフ、マイケル・ホワイト

レストランは2つあって、1つはディナーのみ営業しているイタリアンの『カンパーニャ』。もう1つは、朝から開いているカジュアルな『ザ・バーン』だ。シェフは同じで、マイケル・ホワイト。マイケルは、ミシュランガイドで2つ星を獲得し、ザガットからニューヨーク一番のイタリアンレストランと評された『マレア』を初め、世界中に数々のレストランをオープンしてきた華々しい経歴の持ち主だ。

『カンパーニャ』で最も人気のあるのは、焼いたタコに緑のソースとラディッキオを添えた料理、ホタテや海老も入っているイカ墨のパスタ、トマトやマッシュルームなどと共に調理したチキンの料理。食材の多くは、地元の農家から仕入れている。

『ザ・バーン』ではハンバーガーが一番人気だそう。一見なんの変哲もないハンバーガーなのだが、4種類の部位の牛肉をブレンドして、ホームメードのサワードゥのバンで挟んでいる。

他にはアボカドトースト、スモークサーモンに卵黄ソースをかけて紫玉ねぎのピクルスやアルグナなどと添えた一品の人気が高いとか。私はパンケーキが美味しいと知人から聞いていたので、ブランチでパンケーキをいただいたのだが、特にパンケーキ党ではない私がまた食べたい!と思うくらい、大満足の味だった。でも、エッグベネディクトも美味しそうだったし、すべて自家製というパンも美味しそうで、次回は目移りしてしまいそう。レストランの上が宿泊する部屋になっていて、泊まり客は食事をしに階段を降りてくる。きっと、朝起きたときには焼きたてのパンの匂いが部屋まで漂ってきて、幸せな気持ちに包まれるに違いない!

5月から10月までは天候の許す限り、屋外でバーベキューされた料理をいただくこともできる。金曜と土曜は予約していくことがオススメだ。

Bedford Post Inn

住所
954 Old Post Rd, Bedford, NY 10506
電話番号
+1 914-234-7800
公式サイト
http://www.bedfordpostinn.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。