銀座マダムが通い詰める、フレンチレストランのカリスマシェフ
ワイルドなルックスと繊細なフレンチが話題で、セレブ界では知らない人はいないという魅惑の料理人、拳杉槙一シェフ。
表参道で1日1組しか入れない会員制フレンチ『ADONIS TABLE(アドニステーブル)』を営む拳杉シェフが、2015年6月にオープンしたのが、銀座の『Adonis T table(アドニスティテーブル)』。
銀座店は会員制ではないため、表参道店から虜だという女性ファン約600人が連日こぞって通い詰める。ランチもディナーも大盛況、料理教室を開けばたちまち枠が埋まってしまうという、とにかくレジェンドを作り続けているのが、拳杉シェフなのである。
和牛へのこだわりが半端じゃないのも、拳杉シェフの魅力
そこまで女性ファンが多いとなると「シェフのキャラクターのおかげじゃないの?」「サービストークがうまいんじゃないの?」と疑いの目を向ける読者の方もいるだろう。
しかし、ミシュランガイド星付き店での修業経験もある拳杉シェフは料理の腕も超一流。特に、肉料理への愛が半端ではなく、月に一度「肉会」なるセレブパーティーを開いているほど。
その愛情は食材選びにも表れる。お店で出している牛肉はすべて、シェフ自らが市場に出向いて選んだ和牛のみ。しかも月齢30ケ月以上のメス牛でA4、A5ランクしか使用しないというこだわりっぷり。メス牛はオス牛に比べてキメが細かく、不飽和脂肪酸が多く含まれていて融点が低いため、口の中でとろけるような味わいになるのだそう。
今回は、そんな肉と女性への愛情が半端でない拳杉シェフから、ホワイトデーにぴったりの「和牛のロースト」レシピを紹介いただく。
肉を制するものは女性も制す!? じっくり丁寧な火入れがポイント
男性がホワイトデーに女性にふるまえるようなレシピが知りたい!
そんなお願いをしたところ、
「僕ならやっぱり肉を焼きますね。肉料理は、ワイルドさや男らしさも演出できる。そして何より、じっくり愛情をそそがないと、柔らかく仕上がらない。女性といっしょです。あ、今のは無理やりでしたかね(笑)」と、拳杉シェフ。
そう、拳杉シェフの言うとおり、肉のローストは簡単そうに見えて、実は火の入れ方にコツがいる。火が強すぎても硬くなってしまうし、弱すぎても旨みが逃げる。
①常温に戻した塊肉に、フライパンで焼き色をつける。
②その後220℃のオーブンで3分焼く。オーブンから取り出したら、常温くらいに冷めるまで約10分間休ませる。
拳杉シェフ曰く、②の作業を2~3回繰り返すのがポイントだそう。
肉は火を入れると”血”が中心に集まってしまうが、休ませることでまた外側に広がる。その効果を利用して、肉全体にゆっくりと”血”を回してあげることで、旨みが閉じ込められ、柔らかく仕上がるそうだ。
「恋愛も同じですよね。ずっと熱くなっていると疲れてしまう。そんな時は、少しずつ、じっくりと気持ちを伝えていくと、心がじんわりしてくる。その火加減が大事なんじゃないかな。」と拳杉シェフ。
肉を制するものは恋愛も制す!
今年のホワイトデーは、”火加減”に気をつけながら、手料理で気持ちを伝えてみて。
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その1.ドフィノワをつくる
1.ジャガイモの皮をむき半分に切り、5mm幅にスライス。
<ジャガイモ 1個>
2.ジャガイモに塩、胡椒、ナツメグを振り、耐熱容器に入れる。
<塩、胡椒 少々、ナツメグ 少々>
3.そこに牛乳、生クリーム、ニンニクを入れ、余熱した180℃のオーブンで12~13分様子を見ながら焼く。表面に焼色が付き、ジャガイモを串でさしてスッと入るようになったら出来上がり。
<牛乳 50cc、生クリーム 50cc、ニンニク 2片>
その2.ステーキソースをつくる
4.小鍋に酒、砂糖を入れ火にかける。砂糖が溶けたら醤油を入れ沸騰させる。
少し煮詰めたらポン酢を入れ火を止める。すりおろしたタマネギとニンニクを入れる。
<ポン酢 100cc、 酒 50cc、醤油 50cc、砂糖 20g、タマネギ 小さじ1、おろしニンニク 1/2片分>
その3.肉を焼く
5.肉に塩、胡椒を振り、オイルを引いたフライパンで強火で焼く。片面に焼き色がついたらバターを入れ、大きめのスプーンでアロゼする。
※「アロゼ」とは…
調理過程で出た煮汁や脂を調理中の素材にかけること。今回はバターと肉汁。
この作業をすることによって表面の乾燥を防ぎ、ツヤよく仕上がる。
和牛 200g、塩胡椒 少々、オリーヴオイル 適量、バター 少々
6.全面に焼色がついたら、一旦、焼いた分と同じ時間常温で休ませる。その後、余熱した220℃のオーブンに3分入れ、出してから10分休ませる。これを2~3回繰り返す。(指で肉を押したら戻ってくるくらいの弾力になるまで)
その4.盛り付け
7.肉を1cmくらいのそぎ切りにし、塩(フルール・ド・セル)とつぶし胡椒を肉の断面に乗せる。
<塩、胡椒 少々>
8.ドフィノワ、ステーキ、クレソンを盛りつけ、ソースをかけて出来上がり。
クレソン お好みで
和牛ロースト(2人前)
- 和牛
- 200g
- バター
- 適量
- オリーヴオイル
- 適量
- 塩
- 少々
- 胡椒
- 少々
ステーキソース
- ポン酢
- 100cc
- 酒
- 50cc
- 醤油
- 50cc
- 砂糖
- 20g
- おろしニンニク
- 1/2片分
- おろし玉ねぎ
- 小さじ1
ドフィノワ(2人分)
- ジャガイモ
- 1個
- 牛乳
- 50cc
- 生クリーム
- 50cc
- ニンニク
- 2片
- ナツメグ
- 少々
- 塩
- 少々
- 胡椒
- 少々
Adonis T table(アドニスティテーブル)
- 電話番号
- 050-5785-3576
- 営業時間
- ランチ 月~土・祝 11:30~14:30(L.O.14:00)、ティー 月〜金 14:30〜17:30(LO 16:30) 土・祝 14:30〜17:00(LO 16:00)、ディナー 月~金18:00~23:30(L.O.22:30) 土18:00〜22:00(LO 21:30)
- 定休日
- 定休日 日曜日
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