ニューヨークで働く人たちは、レストランでランチをするといったら基本はビジネスランチで、そうでなければ出前をとったり近所で買ってきたりしたものをデスクで仕事をしながら食べることが多い。近所で買ってくる場合はフードトラックかセルフサービスのところが一般的。
しかし問題は、オーダーするのに行列し、さらにレジで払うために行列しなくてはいけなくて時間がかかるということ。しかし、近ごろ大人気のこちらなら、画期的なデジタルオペレーションで、数分で食事を手にできる。しかもヘルシーで安い!
『eatsa』は現在、カリフォルニア州を中心に6店舗展開しているが、昨年12月、ついにマンハッタンのミッドタウンにニューヨーク1号店がオープンした。ランチ時はタッチパネルの前に人だかりができるなど、すでに人気スポットになっている。
ここで『eatsta』 の使い方をお教えしよう。
入店すると、お客はまずタッチパネルでクレジットカードをスライドする。
次に、食べたいものを選ぶ。
メインは、キヌアの上に野菜を中心としたさまざまな具がのった「キヌアボウル」。10種類あるお決まりのキヌアボウルから選んでもいいし、カスタマイズもできる。お決まりのメニューの中から選ぶなら6ドル95セント(約800円)だ。オーダー完了とともに、決済も完了する。
その後は、ロッカー風の機械の前で、自分のオーダーした料理が出てくるのを待つ。ここまでの流れで3分くらい。
できあがると、ロッカーの扉に自分の名前が表示される。扉をタッチすると扉が開く。すでに紙袋に入っていることも便利だ! ちなみに、店に来る前に携帯のアプリでオーダーして店でピックアップするだけ、ということも可能だ。
写真のボウルはお決まりの1つ「アロハボウル」だ。キャベツ、生姜のピクルス、ワカメ、トマト、キュウリ、枝豆、マッシュルームなど、実に具沢山! オレンジ味噌ドレッシングがついてくる。
6ドル95セントでこのボリューム、しかもキヌアと野菜がたっぷりとれるヘルシーなところが嬉しい。ソフトドリンクも「マンゴグアヴァ」「ジンジャーライム」など、ヘルシー感覚の飲み物が揃い、1杯95セント(約110円)という安さだ。
店内にイートインスペースはあるが、持ち帰る人が多い。店内にいるスタッフは2人で、オーダーシステムにまごつくお客をサポートしたり、テーブルをふいたり、ゴミを片付けたりする要員だ。トイレはなくて、スタッフでさえ、トイレに行きたい時は店外に出ていかないといけないという。食器類は再生紙とプラスチック製。抑えられる経費は徹底して抑え、その分、食材とハイテクに費やしている『eatsa』。忙しくて健康志向の強い人が多い都会向きの、次世代のファストフードチェーンといえそうだ。
eatsa NY[閉店]
- 営業時間
- 7:00~21:00
- 定休日
- 土・日
- 公式サイト
- https://www.eatsa.com
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。