フレンチなのに「食べたい料理だけ」の注文でもOK! 日常的に愉しめる店を、自由が丘で発見!

2017年08月30日
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フレンチなのに「食べたい料理だけ」の注文でもOK! 日常的に愉しめる店を、自由が丘で発見!
Summary
1.自由が丘に住み、立ち寄りたくなる日常遣いのレストラン
2.少しの驚きとたっぷりの心地よさ、そしてめいっぱいのおいしさを提供
3.例えばワインと料理2皿だけ食べて帰れるような、自由な遣い方ができる店

フレンチを気軽に愉しんでみたい「食いしん坊」さん、ようこそ!

自由が丘に住んでみたい!と思わずにはいられなくなるレストランに、出逢ってしまった。「食いしん坊の世界へようこそ!」という気さくな謳い文句を店名とし、お腹を空かせたグルマンたちを引き寄せる『ル モンド グルマン(Le Monde Gourmand)』である。

自由が丘駅より徒歩5分、カウンターとテーブル数卓の温もりあるダイニングが用意されている。この街に住み、服装など気にする必要もなく立ち寄れるような、普段遣いができる店。それは近所だからという理由だけでなく、そこにおいしい料理があるからこそ自然に足を向けたくなる、そんなレストランなのだ。

オーナーシェフ・嘉藤貴士氏は、京都・同志社大学在学中、フランス料理店でのアルバイトをきっかけに、フランス料理の世界に魅了され、料理人を目指すこととなった。経歴は実に華やかで、偉大な名店が並ぶ。恵比寿『タイユバン・ロブション』を経て渡仏し、パリや南仏のレストランで修業を重ねた。帰国し、東京『フォーシーズンズホテル丸の内』等で実績を積み、銀座『タテルヨシノ銀座』のシェフとなる。同系列の直島ベネッセハウス『Etoile de la mer』を経て再渡仏し、パリ『ステラ マリス』でシェフを務め、帰国。2015年10月、自由が丘に自身の城を築いた。

嘉藤シェフが選んだのは、それまでのグランド・メゾンからは一線を画し、ほどよい広さの、オープンキッチンとカウンター席のある、ビストロというカジュアルなスタイルだった。自分のレストランをもつなら、記念日などの特別な日以外にも、気軽にご飯を食べに来てもらえる店にしたいと、ずっと心に決めていたと言う。

ちょっとした驚きと、めいっぱいのおいしさを味わう心地よさ

黒板にぎっしりと書かれたメニューには、日本の旬食材を使用したフランスの定番郷土料理が並び、「毎日の生活の中に少しの驚き」と「たっぷりの心地よさ」、そして「めいっぱいのおいしさ」を「季節の食材を生かした定番の料理にちょっとしたエスプリを添えて」提供してくれるという。

これらは、可愛くまとめたただのキャッチフレーズではない。例えば季節の前菜の、夏野菜の爽やかさが詰まった「ガスパチョ」には、軽くマリネした鯵とカイワレがアクセントとして加わる。野菜の酸味や甘みに鯵のうまみが重なり、味わいに丸みを与えている。

「白身魚とマダコのパイ包み焼き」は、丸く重厚なパイ生地の中から、白身魚のすり身に包まれたマダコがゴロゴロと飛び出してくる。丁寧に仕込まれたベアルネーズソース(フランス南西地方の伝統的なソース)と赤ワインソースを絡め合わせることで、濃密で複雑な味わいが口いっぱいに広がる。これらがシェフの狙う「少しの驚き」と「めいっぱいのおいしさ」である。

そしてもう一つ、「ちょっとしたエスプリ」とは・・・ 嘉藤シェフがこれまでの修業で学んだ知識や経験を生かし、手間をかけたレストラン料理を、リーズナブルな価格帯で提供するということ。食材はこれまでお世話になった生産者や業者との繋がりを生かしている。

魚は例えば岡山の漁港から地元・明石のマダコを、肉は人気の定番メニュー「和牛頬肉の赤ワイン煮込み」に使用する牛肉を、無理を言って和牛だけにしてもらっている。

通常、いろんな種の牛肉が混ぜられてしまうという頬肉だが、あえて和牛100%で作ることで、柔らかくも崩れにくくなり、しっとりやわらかく仕上がる。
ほとんど余計な手を加えずに作る赤ワインソースやマッシュポテトのシンプルなおいしさも掛け合わさり、この料理を目当てに訪れる常連客も少なくないという。

ソースの最後の一滴まで、パンに含ませて綺麗にすくいとってしまいたい、という願いを、自由が丘駅と都立大学駅のちょうど中間の目黒通り沿いにある小さな人気店『トシ・オー・クー・デュ・パン(Toshi Au Coeur du Pain)』から仕入れている、甘みの広がるシンプルなバゲットが叶えてくれる。

毎日愛情こめた料理で迎えてくれる、嘉藤シェフ

良質なレストランが多い自由が丘には舌の肥えたグルマンも多く、『ル モンド グルマン』に訪れる客も例外ではない。「お客様から料理のアイデアをいただくこともあり、勉強になります」と嘉藤シェフは嬉しそうに語る。そして、今一番楽しみにしている食材は、この晩夏から秋にかけて出始める、河口湖の野生の夏キノコだとも教えてくれた。スーパーに出回るものより格段に素晴らしいので、現地まで足を運び、目で見て手で触れて選んでくる。グランド・メゾンの店にいた頃は、フランス料理にフランス産の食材を使用するのが常だったが、今では国産のほうが、新鮮なものが安価に手に入るという。

フランス産が主体のワインリストは、自身の料理に合わせて嘉藤シェフ自らがセレクトしている。また、「葡萄のスパークリングジュース」や「青森県産葉とらずりんごジュース」など、オーガニックソフトドリンクも揃うので、アルコールが飲めない人や、小さなお子様連れでも一緒に愉しめるだろう。

「その日食べたい料理」だけの注文でもOK!

『ル モンド グルマン』は今後スタッフを増やし、もっとレベルアップして「お客様に選んでもらえるレストランでありたい」と嘉藤シェフは語る。何か特別な日ではなくても、例えば仕事帰りに一人でふらっと立ち寄って、ワインと料理2皿だけを食べて帰るような自由な遣い方で愉しんでもらうためにも、お客様の期待に万全の態勢でお迎えしたい。と、こんな思いで毎日愛情こめた料理で迎えてくれる『ル モンド グルマン』に、自然に通える食べ手でありたいと、そう思わせてくれた。


【メニュー】
ランチセット:1,500円、2,500円(デザート500円、食後のお飲み物350円)
ディナー:アラカルト(ご予算に応じてコースも承ります)
サービス料なし
※価格は税抜

ル モンド グルマン(Le Monde Gourmand)

住所
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘2-17-15
電話番号
050-3373-1126
営業時間
ランチ  11:30~15:00(L.O.13:30) ディナー 18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日
月曜日 ※祝日の際は営業、翌火曜日休み  第2火曜日、第4火曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/6vbenc550000/
公式サイト
http://lemondegourmand.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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