バンズの代わりがアボカド、のアボカドバーガーも!【オトコたちが考えたヘルシーなアボカド料理専門店】

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2017年09月11日
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バンズの代わりがアボカド、のアボカドバーガーも!【オトコたちが考えたヘルシーなアボカド料理専門店】
Summary
1.ミラノの大学時代のクラスメートがヘルシーな食べ物を求めて作った店
2.バンズの代わりがアボカド! という名物のアボカドバーガーは必食!!
3.近年注目されているインダストリーシティーのフードコート内にある店舗

ビタミンEとカリウムが豊富なアボカド。美容と健康によくて腹持ちのいいアボカドに特化したアボカドバー『アボカデリア』が4月、ブルックリンにオープンした。ランチタイムは行列が絶えない人気ぶりで、いまマンハッタンで2軒目のロケーションを探している。

3人のイタリアーノが考えたヘルシー

『アボカデリア』の創業者は、3人の若いイタリア人男性だ。フランセスコ・ブラケッティとアレッサンドロ・ビジは共に29歳で、ミラノの大学時代のクラスメート。フランセスコはその後メキシコでファッションのネット販売会社で財務の仕事をし、ミラノに住んでいた時はあまり見たことのなかったアボカドを朝昼晩の食事で目にするようになる。一方、シアトルで働き始めたアレッサンドロは、「ヘルシーな食べ物がない」といつも文句を言っていた。メキシコでアボカドにはまったフランセスコは、アレッサンドロにもアボカドを勧める。アレッサンドロもアボカドが健康によくおいしいと実感し、2人はアボカドでつくるヘルシーでおいしい食べ物の店というコンセプトを考案した。メニューづくりは、イタリアのフィレンツェでケータリングとイベントの会社をやっているフランセスコの従兄弟のアルベルト・グラミーニ(31歳)に依頼。現在、フランシスコがフルタイムで経営し、アレッサンドロは広告会社で働きながらかかわり、アルベルトは年の半分ニューヨークで『アボカデリア』のシェフをしている。

バンズの代わりがアボカド!!

一番の人気メニューは、バンズの代わりにアボカドを使ったアボカドバーガー(Avoburger)だ。スモークサーモンと紅芯大根がはさまれ、ギリシャヨーグルトとオリーブオイルに数種類のハーブを混ぜたソースがかかっている。ベイクしたピタチップスもついて、結構おなかがいっぱいになる。

ビーツ入りのアボカドトースト(Let it beet)も、見た目のきれいさで人気が高い。ドレッシングはアガベとマスタードを混ぜたもので、ビーツ入りフムスがパンに塗られている。

オリーブやチェリートマト、フェタチーズ、ピスタチオ入りデュカ(エジプト料理で使われる調味料)、ギリシャヨーグルトなどが入ったグリークアイランドサラダ(Greek island)も人気が高い。ドリンクでは、抹茶入りスムージー(Green matcha smoothie)が売れ筋だ。

アボカドはすべてオーガニックで、ほとんどメキシコ産。フランセスコによると、メキシコ産が最も品質が高く、熟していないものを仕入れて手元で熟してから使っている。環境保護と社会的責任にも気を配り、エシカルな会社からアボカドを仕入れているという。

場所は、ブルックリン南部のウォーターフロントにあるインダストリーシティー。近年大がかりな再開発が進んでいる界隈で、巨大なビル内にあるフードコートに入っている。昨年6月にフランシスコがインダストリーシティーを見に来た時は、まだ店の数も訪れる人も限られていたが、「スペースが気に入って、可能性を感じた」とフランセスコ。今は店も訪れる人もぐんと増え、観光客も訪れる新名所になりつつある。


<メニュー>
Avoburger $14.95
Let it beet $8.45
Greek island $10.95
Green matcha smoothie $8.45

avocaderia(アボカデリア)

住所
Industry City Food Hall, 254 36th St - Brooklyn, NY
電話番号
347-227-0350
営業時間
9:00~16:00、土・日11:00~17:00
定休日
不定休
公式サイト
http://www.avocaderia.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。