人生で一度は食べたい「無敵のウニ丼」!? 稚内『樺太食堂』は、北海道が世界に誇る孤高の名店である

味わう旅 #2

2018年10月30日
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人生で一度は食べたい「無敵のウニ丼」!? 稚内『樺太食堂』は、北海道が世界に誇る孤高の名店である
Summary
1.北海道・稚内(わっかない)で43年続く、老舗の海鮮食堂『樺太食堂』
2.人気メニューは、”無敵のウニ丼”として親しまれる「うにだけうに丼」
3.使用しているウニは全て稚内産、目利きの店主が厳選した逸品を満喫できる

海の幸に恵まれた北海道最北の地「稚内」

北海道の最北に位置する稚内。日本海とオホーツク海とが交わる地であり、ウニをはじめ、昆布やホタテ、ナマコなどが豊富に獲れる海の幸の宝庫である。

中でも「宗谷岬」は”北海道最北の地”と言われ、バイクやレンタカーで北海道を旅行する人の最終目的地に設定されやすいうえ、旅行者に人気の利尻島や礼文島(れぶんとう)への玄関口となっているため、いつも旅行者でにぎわっている。
稚内へは、羽田空港や新千歳空港から直行便が出ているため、比較的アクセスに恵まれた地であると言える。

創業43年、ライダー達に絶大な人気を誇る『樺太食堂』

広大な自然と一直線な道が多い北海道は、バイクの走りがいがあるからか、いつしか”ライダーの聖地”と呼ばれるようになった。

かつてのライダー達は、ゲストハウスや道の駅で、おすすめの観光スポットやおいしい食事処の情報を交換していた。そんなライダー達の中でもひときわ評判の高い食堂が、ここ稚内にある。

稚内の名所のひとつ「ノシャップ岬」の目の前にあるこの店からは、天気がいいと樺太の島影が見えるため、このように名付けられた。

オーナーの大宮良一さん(写真上)は、母親からこの店を引き継いだ2代目。戦前南樺太に住んでいた父親が戦中この地へ越してきて、母親が『樺太食堂』を始めたという。大宮さんは父親同様漁師として北海道の海を相手にし、8年前に『樺太食堂』の店主となった。

"無敵のウニ丼"と呼ばれる人気メニュー「うにだけうに丼」

『樺太食堂』には、お店を象徴する人気メニューがある。その名は「うにだけうに丼」(写真上)、ウニがぎっしり敷き詰められたウニ丼である。

稚内のウニは、良質な利尻昆布を食べているため臭みや苦みがなく、北海道で獲れる他のウニと比べても評価が高いという。
そんな中でも、特に『樺太食堂』のウニ丼が”無敵のウニ丼”と呼ばれるのはなぜなのだろうか。

『樺太食堂』の「うにだけうに丼」は、”うにだけ”と掲げているにも関わらず、いくら、ホタテ、カニの中から好きなもの1種を無料でトッピングすることができる。元々はその名の通りウニだけだったのだが、アクセントが欲しいという常連客のリクエストから、このようなシステムになったという。

ウニを心ゆくまで食べられる上に、もう一品北海道の新鮮な食材を味わえることから、『樺太食堂』の人気は確固たるものとなった。

ウニは稚内産のムラサキウニのみを使用しており、毎朝大宮さんが自ら市場に買い付けに行く。漁師の経験があったからこその確かな目利き力があり、なおかつ信用できる仲間も多いそうだ。

そうして仕入れたウニを、熟成を進めて甘みを増すために、あえて一晩寝かしてから一つひとつ木箱に丁寧に並べる。実はこの一晩寝かすという手間も、寝かせたものと寝かせていないものをお客に食べ比べてもらい、反応のいい前者を採用したのだという。

サービストッピングといい、ウニのうまみを引き出す熟成といい、「うにだけうに丼」は、お客とともに確立したメニューなのだ。
良質なウニと、お客に学びながらより良いものを作ろうとする大宮さんの姿勢が、”無敵のウニ丼”と呼ばれる所以なのだろう。

”無敵のウニ丼”だけに終わらない、『樺太食堂』の主力たち

また、店を代表するメニューとして「生うに三色丼」(写真上)も忘れてはいけない。こちらはムラサキウニに加えて、ホタテ、いくら、カニと北海道の人気食材が揃った贅沢な丼である。

特に、宗谷海峡の潮流の速さに鍛えられたホタテは、身が引き締まっているため歯ごたえがいい。さらに、稚内のきれいな空気、ミネラル豊富な海水で育ったためにうまみが凝縮しており、噛めば噛むほど味が出る。
いくらとカニは、時期に応じて道内で獲れた特上ものを大宮さんが厳選している。誰しもが羨むこの豪華メンツを、一度に、しかもお手軽な価格で楽しむことができるのが何よりも嬉しい。

そんな絶品ホタテをもっと堪能したい方や、お酒の肴が欲しい方は「いかとほたて刺」(写真上)を頼むと良いだろう。前述の特上ホタテに加えて、稚内産のイカ刺しが豪快に盛り付けられている。

その上に乗っているのは北海道産の大粒とびっこだ。塩気を感じるイカに、甘みを含んだとびっこがよく合い、醤油などの調味料をつける必要は一切ない。まさに素材の味を存分に楽しむことができる逸品だ。

道外の人にこそ、本当の海鮮丼を食べてもらいたい

▲開店当時の『樺太食堂』

80年代に空前のバイクブームが到来した際は全国各地から人が集まったが、それが下火となった今はそれほど多くの旅行者は来なくなり、お客の多くは地元の人か海外からの観光客となっている。

「せっかく島国日本に生まれたのなら、世界に誇れる本物の海の幸を一度でいいから食べて欲しいんです」と大宮さんは言う。
ただ残念ながら、今年は9月ですでに営業終了している。例年10月中旬頃から4月下旬頃まではウニ漁が行われないため、冬季休業中だ。来年4月中旬頃から営業開始するので、暖かさの到来とともに訪れてみてはいかがだろう。

43年間多くの人たちを虜にしてきた”無敵のウニ丼”に、これからも多くの人々を魅了してもらいたいと強く願う。


【メニュー】
うにだけうに丼 4,860円
生うに三色丼 3,564円
いかとほたて刺 648円
※価格はすべて税込

樺太食堂

住所
〒097-0026 北海道稚内市ノシャップ2-2-6
電話番号
0162-24-3451
営業時間
8:00~ ※日の入りに合わせて営業開始。営業時間は要電話確認。
定休日
要電話確認 ※10月中旬頃から4月下旬頃まではウニ漁が行われないため、冬季休業
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/1d049zee0000/
公式サイト
http://www.unidon.net/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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