実力派シェフのイタリアンが500円から楽しめる!アットホームな魅力溢れる、池ノ上の隠れ家『OTTO』

下北沢・池ノ上エリアのおすすめイタリアン『OTTO(オット)』をご紹介。イタリア郷土料理と豊富なナチュラルワインが人気の『OTTO』では、パスタにハムカツ、ポテトチップスなどのオリジナリティあふれるメニューが多数!500円とは思えないクオリティの「玉ネギのポタージュ」も見逃せないスペシャリテ。気取らない雰囲気が、普段使いやデート、2軒目利用にもおすすめ。おいしいうえにコスパ抜群、大注目の一軒です。

2020年06月17日
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実力派シェフのイタリアンが500円から楽しめる!アットホームな魅力溢れる、池ノ上の隠れ家『OTTO』
Summary
1.一人でも家族連れでも気軽に通える、池ノ上に誕生したイタリアン
2.手間暇かけたワンコインメニューから、気まぐれで作る隠れメニューまで逸品揃い
3.ナチュラルワインを、毎夜景気よく開栓! グラスであれこれ楽しもう
(※取材・撮影は2020年3月に実施したものです)

気取らない雰囲気が日常づかいを誘う

京王井の頭線・池ノ上駅から徒歩3分。隣駅の下北沢ほど賑やかではないが、わざわざ行きたくなる飲食店が点在する界隈に、2019年の夏、『OTTO(オット)』がオープンした。地元人気がうなぎ登りで、すでに注目のイタリアンとなっている。

店内は縦に長く、高い天井は骨格がむき出し。床やテーブルに使われた木の素肌感とともに、ラフな雰囲気を醸し出している。初来店でも入りやすく、着席した途端にリラックス。「よぉ〜し、ガッツリ食べて飲むぞ」と、いつもより解放的な気分になれる。

「壁も自分たちで塗ったんですよ」と、オーナーシェフの一戸竜太(いちのへ りゅうた)さん(写真下)。

1人でも切り盛りできるようにと考えてはいたが、「結局、21席も作ってしまって……。さすがに1人では大変」と苦笑い。今は、料理人仲間の川野輪裕介さんが手伝ってくれている。

一戸さんは、1980年8月8日生まれ。だから店名は、イタリア語で数字の「8」を意味する「OTTO」だ。

下北沢の人気イタリアン『クオーレ・フォルテ』で13年にわたって活躍。40歳までに独立しようとの思いから、38歳から物件を探し始め、この場所と出逢った。「人の暮らしが近くにあって、僕自身が自然体でやっていけそう」と、思ったことが決め手になったそう。

「ふらっと入れる居酒屋みたいにしたいなあ」「そもそも、イタリアンでなくてもいいかも…?」

独立に当たって、どんな店にするか思案し続け、たどり着いたのが“一戸流イタリアン”。

ガチガチのイタリアンではなく、日替わりメニューも気まぐれに提案。居酒屋風に鴨肉のつくねを入れた「鴨鍋」を作ってみたり、ビストロ風にハンバーグをこねてみたり。イタリアンを主軸に置きながらも、「結構遊んでいますよ!」と一戸さん。

スペシャリテは、ワンコインの玉ねぎ料理

黒板に手書きで並ぶメニューの中で、オーダー率ナンバーワンがこのスペシャリテ。「玉ねぎのポタージュ」(写真上)だ。

玉ねぎを皮ごとオーブンに入れて、120℃の低温で6時間じっくり火入れ。玉ねぎ本来の甘みをたっぷり引き出したら、中身をくり抜き、バターと生クリームを加えてポタージュに。

注文が入る度に、器に仕立てた皮内に注ぎ、グラナ・パダーノ(イタリア北部で親しまれるハードチーズ)をたっぷりと削りかけて出来上がり。

濃厚でトロトロの食感は、飲むというより“食べる”スープ。玉ねぎの自然の甘みが見事に凝縮されていて、スプーンを置く暇なく夢中になってしまう。

開店に当たって、「低価格ですぐに提供できる定番メニューを作りたい」と考えたのが誕生のきっかけ。冬はアツアツ、夏は皮を凍らせて冷製スープにするので、四季を通じて楽しめる。

大人のための、高級ポテトチップス

はらはらと黄金の粉が、揚げたてポテトチップスに降り注ぐ。

この粉は一体何? カレーパウダーにも見えるが、ノーノー。正体は、イタリア産のカラスミだ。

「手間がかかるのでお休みする日もありますが、ファンが多いポテチです」(一戸さん)

少し厚めにスライスしてじっくり揚げたインカのめざめが、カラスミで厚く覆われる。カラスミ独特の香りをまとったポテトチップスは、軽い食感ながら満足度大。「大人のポテトチップス」とのメニュー名にもそそられてしまう。

子ども連れなら、要望によってカラスミの代わりに粉チーズを使うが、これもいける!

魅惑のカツは、カツもタルタルも迫力たっぷり

「ハムカツ」の4文字に、イタリアンというより昭和の洋食をイメージする人もいるだろう。が、ペラペラの紙カツではなく、驚くほど分厚くスライスしたプロシュート・コットを豪快に揚げる、ジューシーな一品だ。

「イタリア修業」と称して、北イタリアから南イタリアまで、約3カ月間食べ歩いた経験を持つ一戸さん。「とにかく食べ続けていたので、10キロも太っちゃいました。でも、すごくいい経験になりました」と、振り返る。

メニューにイタリア各地の郷土料理が登場するのはその経験からで、「ハムカツ」のタルタルは、ツナと卵を使った「トンナートソース」。ピエモンテ州でよく作られるソースだ。ハムの厚みに負けないよう卵がゴロゴロして、「付ける」というより「乗せて」味わいたい。

メイン料理は他に、魚メニューも充実。週2回おまかせで届くが、この日は、ホウボウやソイ、メバル、石垣鯛が到着。黒板には魚名だけを書き、調理方法はお客と相談しながら決める。

「日本海の魚が好きで、富山県氷見から取り寄せているんです」(一戸さん)

カウンター越しに、「何グラム食べる?」

「対面でおしゃべりしながら、料理を作るのが好きなんです」と、一戸さんは笑顔で話す。

魚の調理方法を相談しながら決めるのも、その一端。シメのパスタも、「何グラムくらい食べる?」、なんて聞いてくれるのだ。お腹いっぱいの時は、少なく。まだいけるって時は大盛りに。わがままをどんどん伝えよう。

取材日のおすすめパスタは「ライムとジェノベーゼのパスタ」(写真上)。

完熟ライムを丸ごと、タネも皮もミキサーにかけて、ジュノベーゼと混ぜ合わせたソースに、アルデンテに茹で上げた1.9mmの太めのスパゲッティをよく絡める。

ひと口目のインパクトの強いことと言ったら! ライム独特のほろ苦さと酸味がパスタにしっかりと絡まり、アルデンテのパスタを噛むたびにその風味が口いっぱいに広がっていく。

酸味を帯びた苦味って、どうしてこうも、食欲を刺激するのだろうか。お腹いっぱいでも、「少なく」リクエストすると、後悔しそうだ。

ワインはグラスも豊富に用意

ソムリエ厳選の、種類豊富なワインも自慢。

「試飲会に出て、私がおいしいと思ったものを入れています。イタリアだけでなく、いろんな国のワインを揃えるようにしているんです」と話すのは、ソムリエのうっちーさんこと内田恵子さん。

この日のおすすめは、右から、オーストリア、フランス・コート・デュ・ローヌ、イタリア・トスカーナ、フランス・ロワールと、さまざまな地域のワインを置いている。グラスもなるべくたくさん用意するようにしていて、白ワインだけで10種類以上、なんていう日もあるそう。

どんな世代の人も、子ども連れも大歓迎

普段着のまま、ふらりと入れる気さくなトラットリアだから、どんな世代の人も、子ども連れも、ペットもウェルカム。

「ふらっと立ち寄ってくれた人に、『今日は何食べたい?』と、気軽に話しながら料理を作りたいなと思っています」と、楽しそうに話す一戸さん。

「とにかく自分の店が好きすぎて、ずっとここにいたいと思っているんです」

▲左から、スタッフの川野輪裕介さん、店主の一戸竜太さん、ソムリエの内田恵子さん

住宅地に溶け込む気さくなトラットリア『OTTO』には、今日もおいしくて楽しい、ゆるやかな空気が流れている。

【メニュー】
▼料理
玉ねぎのポタージュ 500円
大人のポテトチップス 800円
ハムカツ 1,000円
ライムとジェノべーゼのパスタ 1,000円
コース料理 3,000円〜10,000円(6名様〜・応相談)

▼ドリンク
ワイン グラス750円〜
ボトル 4,500〜8,000円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、サービス料10%別途。価格はすべて税別です
※本記事の取材・撮影は2020年3月に実施いたしました

OTTO(オット)

住所
東京都世田谷区代沢2-7-13 フォーライフ下北沢1F
電話番号
050-3490-9104
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
月・水~日
17:00~24:00
(L.O.23:00)
定休日
火曜日
ぐるなび
http://r.gnavi.co.jp/evwk544z0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。