二子玉川のお洒落カフェ9店! 穴場から人気店まで、おすすめのカフェレストランまとめ

二子玉川のカフェレストランを編集部が厳選してお届け。食事もしっかり楽しめて、ゆったり過ごせる穴場カフェや人気カフェレストランなど本気でおすすめのお店が満載です。人気店やニューオープンのお店、さらにテイクアウトも可能なカフェレストランまで二子玉川に訪れたら絶対行きたい店ばかりです。

2021年10月07日
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二子玉川のお洒落カフェ9店! 穴場から人気店まで、おすすめのカフェレストランまとめ

二子玉川(通称ニコタマ)といえば、高所得層が多く住むオシャレな街というイメージが強い。

舌が肥えている住民が多いせいか飲食店も総じてレベルが高く、上質感とトレンド感が絶妙なバランスの名カフェも目白押し。

今回はその中から、しっかり食事をとりたい時にもおすすめのカフェレストラン9店を紹介する。

目次
1.『めがね食堂 a la gri』
2.『ダベロ ガストロパブ』
3.『ニコステ』
4.『ジェラート ピケ カフェ ビオ コンセプト』
5.『カフェ リゼッタ 二子玉川店』
6.『マヨルカ 二子玉川』
7.『ザ ギャレイ シーフード&グリル バイ ミカサ カイカン』
8.『バビーズ 二子玉川』
9.『トライアングルカフェ』


【1】ファミレスの気軽さと、本格料理の感銘を! 『めがね食堂 a la gri』

駅前の商業施設「二子玉川ライズ」沿いの道の先にある住宅街の入口に、2021年4月29日にオープンした『めがね食堂 à la gri(アラグリ)』。市ヶ谷で長く愛されている『めがね食堂』の2号店だ。

市ヶ谷店はポップで賑やかなアートギャラリーのような雰囲気だが、『めがね食堂à la gri』は、フランス語で灰色をあらわす“grise(グリズ)”をイメージしたという店名のとおり、グレイを基調にした落ち着いた雰囲気。オーナーシェフの栂野匡之(とがのまさゆき)さんは新たな出発点として、白や黒に偏らない、未完成なあいまいさをグレイで表現したいと考えたという。

子供の頃から大の料理好きだったという栂野シェフは、パティシエからスタートし、フレンチ、イタリアンなど幅広いジャンルの店で修業をしてきた。その経歴を語るかのように、店のメニューはさまざまなジャンルの料理がにぎやかに混在している。

「僕は科学的な視点で厳密に作るパティシエから料理の道に入ったせいか、料理をジャンルで分けるのは感覚的であいまいだな、と感じることが多かったんです。美味しかったらジャンルにこだわる必要はないんじゃないかと思って、こういうメニュー構成にしています」

人気の「32種の採れたて野菜のサラダ」(写真上)は、このサラダのために選び抜いて取り寄せている野菜を使用。毎朝届く新鮮な野菜を、水にさらしたりボイルしたり炒めたりと、それぞれが一番美味しく食べられるよう下ごしらえをし、自家製ヴィネグレットで丁寧に和えている。

季節により変わる2色の鮮やかな野菜のソースは、取材日はほんのり甘みのあるビーツと、複雑な苦みのあるルッコラセルバチコのソース。「盛り付けたスタッフによって模様が変わるんです。小さなお子さんには、ピカチュウの絵を描いたりしています」(栂野さん)。

穀物だけでもキヌアや大豆など数種類、瓜類はコリンキー、冬瓜、生でも食べられる鈴カボチャやぼっちゃんカボチャなど。大根もグリーンが鮮やかなビタミン大根、紅芯大根など数種類が入っている。

野菜の種類の多さに圧倒されるだけでなく、どれも栂野さんが選び抜いているだけあって、一つひとつから強烈な個性を感じる。

「意外ですけど、今の時季は大根の種類が多くて美味しいんですよ」(栂野さん)。見て美しく、食べて美味しいだけでなく、知らなかった野菜との美味しい出逢いも楽しめる珠玉のサラダだ。

「黒毛和牛ローストビーフ 山葵の泡を添えて」(写真上)は、通常はステーキに使用する山形産の黒毛の牝牛のA5ランク肉を使用。中心部が60℃になるよう低温で焼き上げている。高級ステーキの中心部の一番やわらかい部分を食べているように、口の中でとろけ、霜降りの脂の甘さと赤身肉のしっかりしたうまみ、両方を堪能できる。

その肉の美味しさをさらに引き立てているのが、醤油風味のタレ、そして山葵の香りと辛みをきかせた泡ソース。山葵の茎のシャキシャキとした歯ごたえも爽やか。これまで特にローストビーフが好きではなかった人も、こちらを食べるとやみつきになるというのも納得だ。

パティシエからキャリアをスタートさせた栂野さんのスイーツ愛を堪能できるのが、「選べるデザート組み合わせプレート」(写真上)。デザートの数はその日によって異なるが、種類が少ない時は1カットが大きめになる。

取材日は中央から時計まわりに「カスタードクッキーシュー」「シチリアレモンのシフォンケーキ ホイップクリーム添え」「エスプレッソガトーショコラ」「チーズケーキ」「カスタードプリン」。

一つひとつ非常に手がこんでいて、たとえば「エスプレッソガトーショコラ」はイタリアのバローナ社のチョコレートをベースに、舌に残らない超微粒子のエスプレッソ・コーヒーの粉をそのまま生地に混ぜ込んでいる。濃密でなめらか、チョコレートとコーヒーの香りが鮮烈だ。

「レトロなプリンを作りたかった」というカスタードプリンは、苦みもコクも濃いきりっとした味わい。

じつは『めがね食堂à la gri』がある建物は、かつて栂野さんの祖父母の家があった場所。祖父母亡き後も何かの形でつながりを残したいという母親の強い願いをかなえるために、この場所に自身の店を出店したという。「二子玉川がまだ何もない田舎だった時からよく来ていたし、地元に祖父母と縁の深い人が多いので、新店オープンなのにどこか地元に帰ってきたような安心感があります」と語る。

目指しているのは、“本格感を担保したファミレス”。「ちょっと美味しいものを食べたい時に、家族で気軽に来てもらえるような価格設定にしていますが、誰かに感銘を与えられるような料理をつくる姿勢はずっと持ち続けたいと思っています」。幅広い年代の近所の人たちが、早くも気軽に日常使いしてくれているのが何より嬉しいという。

【メニュー】
32種の採れたて野菜のサラダ 1,200円
黒毛和牛ローストビーフ 山葵の泡を添えて 2,300円
選べるデザート組み合わせプレート 1,200円(ランチタイムは800円)

■平均予算
昼:2,000円前後
夜:4,000円~5,000円前後

めがね食堂 a la gri

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-10-7 二子玉川さくらテラス1F
電話番号
03-4400-6828
営業時間
11:00〜20:00
定休日
月曜・火曜 (月曜・火曜が祝日の場合は営業)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/7vue3gem0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【2】昼と夜、ふたつの顔を持つ隠れ美食スポット 『DAVELLO gastropub(ダベロ ガストロパブ)』


「玉川髙島屋ショッピングセンター」の西側エリアを奥に進んだ路地裏にある「柳小路」。京都の町屋をイメージした風情のある建物「南角」の1階に2021年1月15日にオープンしたのが、『DAVELLO gastropub(ダベロ ガストロパブ)』だ。

窓を全開にすると、店内の一部がテラス席に変身。石畳の通りとテラス席の床がつながる粋な設計だ。テラス席は犬も同伴可能。愛犬家たちの人気スポットでもある。

昼は、ファミリーや若い女性が気軽にランチを楽しめるカジュアルなカフェだが、夜は大人が美味しい料理をつまみながらワインを傾けるシックな雰囲気のビストロに変身。がらりと変わるふたつの顔を持っている。

オーナーの吉田慎さんは中学生の頃から飲食サービスの道を志し、レストラン・マーケティング学科のあるアメリカの大学に留学。学業のかたわら食べ歩きを重ね、惚れ込んだマンハッタンの名店で働かせてもらい、厨房とホールで店のエッセンスを学んだ。

帰国後に働いていたレストランで知り合った今井秀一郎シェフとタッグを組み、27歳でこの店をオープン。コロナ禍という厳しい営業を救ったのが、スタッフから“カレーの求道者”と呼ばれているほどカレー好きの今井シェフが、プライベートで試作を重ねていたスパイスカレーだった。

テイクアウトもできるランチメニューとして提供を始めると、たちまち大人気に。現在は4種類をメニューに載せているが、定番メニューの2種類以外は早い時間に完売することも多いとのこと。

いくつもの高級店で腕をふるってきた今井シェフの本格的なキャリアがにじみ出ているのが、定番カレーのひとつ「まるみ豚キーマカレー」(写真上)。カレーでありながら、フレンチやイタリアンの煮込み料理を彷彿とさせる厚みのある味わいだ。

選び抜いた食材を大事に調理するのが吉田さんと今井シェフに共通したポリシー。このカレーもうまみの強い宮崎県のブランドポーク「まるみ豚」をブロックで仕入れ、店で挽くところから作っている。

スパイスの連打ともいうべき驚きを感じさせるのが、もうひとつの定番メニュー「10種類のスパイスチキンカレー」。時間差で押し寄せるさまざまな刺激は、多種多様な花火を連続で打ち上げるスターマインのよう。今井シェフの自由闊達な遊び心と味のセンスが感じられる傑作カレーだ。

専門のパティシエがいるので、カフェタイムには本格スイーツも味わえる。「カプリ風チョコレートケーキ」(600円)、「ピスタチオパンナコッタ」(600円)、「桃ジェラート」(600円)など、メニューを見ているだけでワクワクする。

「ラムレーズンバターサンド」(写真上)は、バターたっぷりのブルターニュ風ガレットを薄めに焼き、ラム酒に漬け込んだ大粒のレーズン入りレーズンバターをこれでもか! とはさんだボリューミーなスイーツ。香ばしく焼き上げたガレットのバターの風味と、口の中でとろける冷たいバター、そして芳醇なラム酒の香りを一度に味わえる、大人のスイーツだ。

夜メニューの目玉は、今井シェフの真骨頂ともいうべきステーキ。厨房には炭火と同様の遠赤外線を放射する専用のグリラーが設置されているほど力を入れている。だが、「美味しい肴でほんのちょっと飲みたい」気分の時にぴったりなメニューが豊富なのも、この店のうれしいところなのだ。

「マッシュルームオムレツ からすみがけ」(写真上)は、その時々で使用するキノコが変わる。取材日は岩手県雫石町の椎茸農家・櫻田大河さんの椎茸を使用。火を通して凝縮された椎茸のうまみとカラスミのうまみを、卵がやわらかく包んでいる。どんなお酒にも合う最高の肴だが、飲んだ後のシメに食べる人も多いそうだ。

店名の『ダベロ』は、仲良く“ダベる”をイメージした吉田さんの造語。海外でひとり暮らしをしていた頃の経験がもとになっている。

「言葉も不自由で孤独を感じていた時でも、スタッフと賄いの料理を食べて『美味しいね』と微笑みあっていると、それだけで心が通じている温かな実感がありました。そんなふうに、食べる喜び、飲む楽しみを共有することで人とつながったり、誰かと人生が重なったりする、幸せな場所にしていきたいです」(吉田さん)

【メニュー】
まるみ豚キーマカレー 850円
マッシュルームオムレツ からすみがけ 1,200円
ラムレーズンバターサンド 1個400円

■平均予算
昼:1,000円~1,500円前後
夜:5,000円~6,000円前後

DAVELLO gastropub (ダベロ ガストロパブ)

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-13-7 柳小路南角1F
電話番号
03-5717-9117
営業時間
火 17:00~21:00(第1、第3火曜は軽いおつまみを用意したワインバーとして営業)、水~金 15:00~21:00(L.O.20:00)、土・日 11:30~21:00(L.O.20:00)※カレーの販売は土日祝の14:00までとなります。
定休日
月曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/8gmjj7yg0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【3】極上の牛肉をカジュアルに楽しめる二子玉川で希少な”隠れ肉食スポット” 『ニコステ』


オシャレなカフェは多くても、学生街でよく見るような、気軽に食べられる街のステーキ店があまり見当たらない二子玉川エリア。「髙島屋」南館の裏に2020年11月にオープンした『ニコステ』は、そんな不満を抱いていた人が待ち望んでいたカフェレストランだ。

同店は隣接する高級焼肉店『ホドリグランディ』の姉妹店で、YouTubeで“肉のプロフェッショナル”として話題の橋本オサム氏監修の店。「高級焼き肉店で培った知見を活かして、最高の肉をもっとジャンクに楽しんでもらおう」と考え、“肉のプロが本気で作る山形牛のハンバーガー”の店としてスタートした。現在はディナータイムに要望の多いUS産最高級ランクの炭焼きステーキにも力を入れている。

店内は、入って右側がテーブル席、左側がオープンキッチンに面したカウンター席。ハンバーガー&ステーキ店だが、開放的なテラス席もあり、カフェスペースとしても人気だ。

店内には大勢の肉好きがつめかけ、常に肉が焼けるたまらない香りが満ちている。焼肉店の名前を冠した「ホドリバーガー」を注文すると、さっそく目の前の炭火で、バンズとハンバーグ、玉ねぎを焼き始めてくれる。

1人前180gのパテは、全国屈指の黒毛和牛として高い人気を誇る山形牛を使用。赤身のきめが細かく、ほどよい霜降りが入っていて、脂の香りもいいことで知られる山形牛を異なる2種類の粗さに挽いてひとつにまとめて炭火で焼き上げている。

山形牛を贅沢に使用している「ホドリバーガー(ポテト付き)」(写真上)。2種類の粗さで挽いているため、食感にかたまり肉を噛んだ時のような変化がある。複雑な食感とあふれる肉汁は、まるで高級ステーキを食べているよう。

ハンバーガーは一般的に、バンズとハンバーグ、その他の具との調和を楽しむもの。だが「ホドリバーガー」はさすが山形牛100%だけあってハンバーグがあまりに美味しすぎるため、ついつい純粋に肉だけを味わいたくなる。

「お肉だけを先に召し上がる方も結構います。バンズとお肉を別々に召しあがるのも、先にお肉を半分食べて残りをバンズに挟んで召しあがるのも、ご自由にどうぞ」(四家敬太店長)

2021年6月16日から新たに販売を始めたのが、バンズを使用せずフレッシュなレタスをふんだんに使っている「レタスモンスターバーガー」(写真上)。

「二子玉川は、川べりをランニングする人や自転車に乗っている人、スポーツジムでトレーニングをしている人が多いんです。せっかく運動しているのに、外食では糖質の多い食事になりがちでもったいないと思って、考案しました」(四家店長)

バンズの代わりにたっぷり150gほども使っているのが、フレッシュなレタス。これだけレタスがあると、バンズ無しでも物足りなさを感じない。レタスと肉汁たっぷりの山形牛をうまくつないでいるのが、ブラックオリーブの香りとコクを効かせたヨーグルトソース。トレーニングをしていなくてもチョイスしたくなる味だ。

セットの内容は「ポテト」か「プロテイン」を選択できるのも、鍛えている人にはうれしい配慮だ。

ちなみに、ディナータイムに人気なのは、アメリカンビーフ全体からごくわずかしかとれない最高ランク(プライム)の肉を使用した「NICOステーキ 200g」(1,200円~)。こちらもハンバーガー同様、ポテトの代わりにサラダ大盛りか、プロティンを選択できる。

美味しくたんぱく質を補給したい人にとっては、まさに理想的な店。そのせいか、ステーキハウスというと男性客が多いイメージがあるが、女性客もかなり多いとのこと。二子玉川で美味しいお肉を思いっきり食べたくなった時のために、ぜひおぼえておきたい一軒だ。

気持ちのいいテラス席でのカフェ利用もおすすめ。人通りの少ない静かなエリアなので、路面のテラス席でもゆっくり落ち着いて過ごせる。「自家製レモネード」(写真上)は、甘さおさえめのきりりとした味わいで、最後まですっきり爽やか。

【メニュー】
ホドリバーガーセット(ポテト付き) 1,250円
「レタスモンスターバーガー」セット 1,200円 *付け合わせはオリジナルポテトorプロテイン
自家製レモネード 300円

■平均予算
昼:1,000円前後
夜:2,000円前後

ニコステ

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-9-1 第3明友ビル1階
電話番号
03-3707-0870
営業時間
11:00〜25:00
定休日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/g3dj33yy0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【4】駅近の穴場スポット!親子でのびのびくつろげる癒し空間 『ジェラート ピケ カフェ ビオ コンセプト』


『ジェラート ピケ』と聞いてすぐ思い浮かぶのは、着た瞬間から癒される、モコモコでやわらかい手ざわりのルームウェア。その心地よさを食事やデザートで味わえるのが、「玉川髙島屋S・C」南館の地下1階にある『gelato pique cafe bio concept(ジェラート ピケ カフェ ビオ コンセプト)』だ。

「ジェラート ピケは“大人のスイーツ”をコンセプトにしたアパレルブランドで、『外で着る服とは別に、デザート感覚でルームウェアを楽しんでもらいたい』という想いから生まれました。もともとスイーツにちなんだブランドですので自然と、本格的なフレンチクレープをメインにした大人のスイーツカフェ『ジェラート ピケ カフェ』が生まれました」(店長・井口香穂さん)。

全国で11店舗の『ジェラート ピケ カフェ』を展開しているが、『ジェラート ピケ カフェ ビオ コンセプト』は “BIO(ビオ)”を意識した新しさもあるがどこか懐かしいファミリーレストラン。独自の規定をクリアした厳選食材を使用し、ヴィーガンメニューも選べるのが特色だ。

もうひとつの特色が、ファミリー層が多い二子玉川に合わせて、ベビーカーといっしょでも気兼ねなくゆったりくつろげるスペースになっていること。

店内奥にはキッズスペースも完備され、子供を遊ばせながら食事を楽しむことができる。その隣には授乳室も完備されているという心配り。メニューには、ベビーフード、キッズメニューまで取り揃えている。

一時休止していた人気料理が、アンコールの要望に応えて復活した「スモークサーモンとアボカドのサラダガレット」(写真上)。信州産のそば粉を使用した香ばしい本格ガレットにボリュームたっぷりのトッピングが乗っているが、フレンチドレッシングでさっぱり食べられる。

「VEGANソイミートのから揚げアボカドバーガー」(写真上)は、定番人気商品。竹炭入りのバンズに、ジューシーな大豆ミートの唐揚げ、アボカドやトマトなどの野菜をはさみ、オリジナルのビーガンマヨネーズといぶりがっこのタルタルソースで仕上げている。

驚くのは、唐揚げのやわらかさ、ジューシーさ。ソイミートを、厳選素材のだしや醤油、ショウガ、ニンニク、クミンなどを合わせた漬け汁に一晩漬けこんでいるため、うまみが染みこんで、噛むたびにうまみが口の中に広がる。

かすかに香るクミンが食欲をそそり、塩麹、豆乳、白味噌、菜種油などで作ったビーガンマヨネーズもコクとうまみたっぷり。動物性の素材を使用していないとは、言われなければ気づかない人も多いだろう。

そして、この店を訪れたら絶対にパスしてはいけないのは、季節のフルーツを使ったデザートだ。定番メニューのクレープやジェラートも、この店でしか食べられないオリジナルメニューが多くワクワクするが、この秋の注目は、10月1日から登場している期間限定の栗のクレープ2種(写真上)。

「フランス栗のモンブランクレープ」(写真上左)はフランス産の甘さ控えめのマロンペーストとフランス産のマロン100%のピュレを合わせたクリームをふんだんに使用し、アクセントにカシスソースをきかせている。メレンゲのサクサクした食感の変化も楽しい。「京都丹波栗とほうじ茶クレープ」(写真上右)は、生地にほうじ茶の粉末を加えて香ばしく焼き上げ、クリームに京都丹波栗を使用。柚子ピューレとフリーズドライのあずきで、和風パフェ感覚のクレープに仕上げている(どちらも11月23日までの期間限定)。

店内のショップで購入できる「オリジナルクレープミックス粉」(写真上・左/1,296円)は、高級発酵バターを使えば『ジェラート ピケ』のクレープの味が自宅で味わえると大人気。大人も持ちやすい落ち着いた色みのチェリー柄「チェリーモチーフ エコバッグ」(同/1,320円)はネットで大人気の商品。他にもシロクマ柄のエコバッグなど、『ジェラート ピケ』ならではの“大人かわいい”グッズにも注目だ。

こんなに魅力いっぱいの素敵なお店なのに、地下フロアの奥のわかりづらい場所にあるため、その存在に気づいていない人が意外に多いというから驚き。ある意味、知る人ぞ知る秘密の穴場スポットとも言える。

「少しわかりにくい場所で恐縮ですが、身体に優しい料理と飲み物、ゆったりと落ち着ける空間で、お子様もお母様ものびのびとリフレッシュしていただけるお店です。ぜひ足をお運びください」(井口さん)。

【メニュー】
スモークサーモンとアボカドのサラダガレット 1,480円
VEGANソイミートのから揚げアボカドバーガー 1,680円

フランス栗のモンブランクレープ イートイン980円(税込)/テイクアウト970円(税込)
京都丹波栗とほうじ茶のクレープ イートイン1,280円(税込)/テイクアウト1,270円(税込)
※10/1~11/23の期間限定

■平均予算
昼:1,000円~2,000円前後
夜:2,000円~3,000円前後

gelato pique cafe bio concept(ジェラートピケカフェ ビオコンセプト)玉川髙島屋屋S・C店

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-7-18 玉川高島屋S.CB1
電話番号
03-6431-0550
営業時間
10:00~19:30
定休日
施設休業日に準ずる
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/m2kpxbt40000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【5】誰もが穏やかな気持ちになれる、やさしいスープと旬のスイーツ 『カフェ リゼッタ 二子玉川店』


2006年のオープン以来15年にわたって、二子玉川のスイーツ好き女子たちの心をわしづかみにしているのが、『カフェ リゼッタ』。天然素材で着心地よく仕立てたクラシカルな服が人気のアパレルブランド「リゼッタ」の運営だけあって、心安らぐ静かな雰囲気も愛されている。

二子玉川駅から徒歩3分、「髙島屋S.C」の裏側の静かな通りに溶け込むように佇む『カフェ リゼッタ 二子玉川店』。白で統一されたアンティークな雰囲気の広いテラス席は、ペットも同伴可能だ。

一軒家のような広がりを感じさせる空間に、ヴィンテージ感のある椅子やテーブル。ここにだけ、外とは別のゆったりとした時間が流れているよう。

その時々の旬のフルーツを使った一期一会のスイーツが人気の『カフェ リゼッタ』だが、2021年夏から食事メニューを充実させている。

新たに登場した食事メニューのひとつが、「夏野菜と鶏のクスクス モロッコ風」(写真上)。夏野菜と鶏肉をクミンなどのスパイスと一緒に煮込み、ミントをトッピングした具だくさんのスープだ。スパイス使いが控えめで穏やかな味わいのスープは、クスクス(写真上・右)との相性抜群。ミントの香りが、たまらなく食欲をそそる。

お皿には赤い薬味が添えられているが、こちらは唐辛子をベースにした地中海の調味料「ハリッサ」。ほんの少量をスープに溶かし込むだけで、目が覚めるようにスパイシーなスープに変身して、さらに食欲が進む。お好みで付けてもらえる塩レモンを加えれば、そこにほどよい塩味と爽やかな酸味が加わり、味にぐっと奥行きが増す。

このスープは今後、季節ごとにいろいろと展開予定とのこと。

以前の人気メニューを要望に応えて復活させたのが、「土のりんごのゴーフル」(写真上)。“土のりんご”とはフランス語(pomme de terre)でジャガイモのこと。ジャガイモをベースにチーズを加えた塩味のあるワッフル生地に、キャロットラペとたっぷりのグリーンサラダをのせて松の実をトッピングしている。プラス100円で生ハムの追加トッピングも可能。

見た目からつい甘いワッフルをイメージしてしまうが、食べると味はジャガイモそのもので食感はもっちり。たっぷりのオイルで焼き上げているが、レモンとオリーブオイル、塩だけのシンプルなサラダでさっぱり食べられる。意外なのはトッピングした大粒の松の実の存在感。その食感とコク、香ばしさが、とてもいいアクセントになっている。

そして、『カフェ リゼッタ』を訪れたら絶対に外せないのが、スイーツ。名物の季節のフルーツをあしらった「プリン・ア・ラ・モード」(1,030円)はSNSでも大人気の看板スイーツだが、ほかにも見逃せないスイーツがたくさんあり、メニューを眺めているだけで幸せな気持ちになる。

焼き菓子好きの方にぜひ食べていただきたいのが、「スコーンサンド」(写真上)。以前は本場イギリス風の生地のしっかりした味わいを楽しむクラシカルなレシピだったが、今年からクリームをサンドした時の口どけ感や一体感を重視した軽い食感の「バターミルクスコーン」にレシピを変更。ますます美味しくなったと評判だ。

そのスコーンに、サワークリームをプラスして爽やかに仕上げたオリジナルクリームと、季節のコンフィチュールをたっぷりサンドしている。この「スコーンサンド」はテイクアウトも可能で、持ち帰ってもクリームの食感が変わらないのに驚く。

コンフィチュールは、洋酒やハーブなどを巧みに使うことで知られる熊本の『FLAVÉDO(フラベド)』から、季節のものを取り寄せている。取材日は蜂蜜のような甘い香りと甘酸っぱさがある「すもものジャム「ハニーローザ」。店自慢のミルクティーといっしょに味わうのがおすすめとのこと。

ほかにも自家製ジャムと季節のフルーツをサンドした「ヴィクトリアサンドイッチケーキ」(写真上/680円)、クリームチーズのアイシングがたまらない「キャロットケーキ」(550円)など、テイクアウトでも楽しめるケーキがたくさん。一度その味を知ったら、お店の前を通る時に素通りはできなくなってしまうこと間違いなしだ。

「季節の食材を使って身体にそっと染みわたるようなメニューと、喧騒を離れて、穏やかに落ち着ける場所」というポリシーが、お店のすべてから伝わってくる。ちょっと疲れているな、と感じた時に自分を取り戻すために訪れたい、特別なカフェだ。

【メニュー】
夏野菜と鶏のクスクス モロッコ風 1,300円
土のりんごのゴーフル 1,200円
スコーンサンド 450円

■平均予算
昼:1,500円前後
夜:1,500円円前後

Cafe Lisette(カフェ リゼッタ) 二子玉川店

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-9-7 1F
電話番号
03-5717-3779
営業時間
平日12:00 ~18:00(L.O.17:30)、土日祝日11:00~18:00(L.O.17:30)
定休日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/70ag04z30000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【6】スペイン・セレブの熱愛フードを、イートインでもテイクアウトでも! 『マヨルカ 二子玉川』


『パステレリア マヨルカ』といえば、スペイン王室御用達の店として、スペインでは知らない人はいない有名店。スペインのマドリードを拠点に11店舗を展開し、スペイン王室のパーティーやレアルマドリードのVIPラウンジへのケータリングも行っている。

その海外1号店として2015年に「二子玉川ライズ」内にオープンしたのが、『マヨルカ 二子玉川』。特等席ともいえる広いテラス席を完備し、テラス席はペットも同伴可能だ。

店内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、彩り豊かなパステレス(プチケーキ)を販売する「パステレリア」、その右側が「エンサイマーダ」など『マヨルカ』オリジナルのスペイン伝統のパンが並ぶ「パナデリア」。

パナデリアの対面にあるのが、店内でシェフが調理した無添加のタパスなどが並ぶ「デリカテッセン」(写真上・右)。入口脇には『マヨルカ』が厳選したワインや缶詰などの食品が所狭しと並ぶ「マーケット」があり、食いしん坊にとっては、この一角だけでもまさに天国のよう。

イートインエリアはゆったり落ち着いた雰囲気(写真上)。人気のテラス席から埋まっていくので、静かに食事をしたい人は店内席が狙い目だ。朝9時からオープンしており、焼きたてのパンでゆっくり朝食を楽しめるモーニングセットも大人気。

一押しは、2021年の初夏に始めたモーニングセット「マヨルカの朝食」(写真上)。左下から時計まわりに「オーガニックレーズンのフレンチトースト」、店内で焼き上げている「焼きたてパン」3種、「本日のジュース」、「北海道産ヨーグルトとオーツ麦のグラノーラ」、「本日のタパス」、「本日のスープ」。

「本日のタパス」(写真上)は、上のガラス容器入りが左から「北海道産バター」「スペイン産百花蜜のはちみつ」「スペイン産オリーブのディップ」。その下が左から「エッグフィリング」「プティサラダ」「ハモンセラーノ」。

パンのお供といえばスイート系が多いが、「スペイン産オリーブのディップ」はうまみのある塩味で、パンにもよく合う。「プティサラダ」のキャロットラペは、甘みのきいたオレンジ風味のドレッシングで、お代わりしたくなる美味しさ。どちらもデリカテッセンで買えるのがうれしい。

一つひとつをじっくり味わうのもいいし、焼きたてパンに好きな具材をはさみ、サンドイッチとして食べるのもおすすめ。あまりのボリュームに食べきれない場合は、パンをテイクアウトできるのでご安心を。

「マヨルカ ミックスパエリア」(写真上)は、鶏肉・エビ・イカ・キノコなど具だくさん。1人分の鍋で焼き上げているので、カリカリのお焦げからふっくらやわらかい部分まで、すべて一人占めできる。

ひと口食べた瞬間に驚くのが、凝縮された具のうまみが噛めば噛むほど湧き出てくる、お米部分の美味しさ。「こんなパエリア食べたことがない」「パエリアってこんなに美味しかったのか」と驚く人が多いだろう。

デリカテッセンではこの絶品パエリアをサンドイッチにアレンジした「パエリアサンド」(650円)も。この夏、SNSでバズった同店の「バスクチーズケーキサンド」(850円)同様、話題を集めそうだ。

カフェタイムのスイーツも目移りしそうなほど豊富だが、一押しは断然、この秋新登場の「搾りたて濃厚モンブラン ピスタチオのダブルクリーム」(写真上)。食べる直前に絞りだして仕上げるマロンクリームは国産のマロンペーストをメインに、スペイン産のマロンペースト、白こし餡、牛乳をミックスしたもの。和菓子の栗餡にも似た、どこか懐かしい穏やかな風味と甘みだ。

そのマロンクリームを引き立てているのが、トッピングとフィリングのダブルで使用している、ピスタチオクリーム。どこまでも軽く、口に入れた瞬間に溶けるエアリーな食感なのに、ピスタチオ特有のこっくりした風味が余韻となって残る。そして台の部分は、『マヨルカ』の看板スイーツ「バスクチーズケーキ」という贅沢さ…!

朝食で焼きたてのパンを味わって、ランチで本格パエリアを食べて、カフェタイムに極上のスイーツを食べて、夜は極上のタパスでワインを一杯。そして、家族のためにデリや朝食用のパン、スイーツをお土産に帰る…。1日に何度でも寄りたくなる、まさにグルメ天国のような店だ。


【メニュー】
マヨルカの朝食(コーヒーor紅茶付き)1,680円 ※9:00~L.O.10:30
マヨルカ ミックスパエリア(サラダ付き) 1,930円 ※11:00~15:00
搾りたて濃厚モンブラン ピスタチオのダブルクリーム 1,280円

■平均予算
昼:1,000円~2,000円前後
夜:3,000円~4,000円前後

マヨルカ 二子玉川

住所
東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット2F
電話番号
050-5488-4385
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
9:00~23:00
物販は~21:00、カフェ&レストラン ~21:30L.O.
定休日
不定休日あり
施設に準ずる
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/7w910twx0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【7】本格シーフード料理と、自由に楽しめるアレンジの楽しさを! 『ザ ギャレイ シーフード&グリル バイ ミカサ カイカン』


「玉川髙島屋S・C」南館 6階にある『THE GALLEY SEAFOOD&GRILL by MIKASA KAIKAN』(ザ ギャレイ シーフード&グリル バイ ミカサ カイカン、以下『ザ・ギャレイ』は、2020年7月6日にオープンしたシーフード&グリルレストラン。

銀座の老舗レストランとして馴染み深い『三笠会館』のプロデュースで、名物のロブスターやカニ、牡蠣などのシーフード料理やステーキなどが看板料理。

そしてもうひとつの特色は、すべての料理に種類豊富なサラダバー、ドリンクバー&デザートバーがつくこと。船の厨房を意味する「GALLEY」という店名にぴったりのボリュームと種類の多さで、予算を気にせずお腹いっぱい食べたい時におすすめの店だ。

メインフロアは、アメリカ西海岸のラグジュアリーなビーチハウスを意識した開放的な空間(写真上・左)。

広い店内をくるくる走り回ってお料理をサーブし、スタッフをサポートしているのは、配膳ロボット「エリザベス」と「ハル」(写真上・右)。「(お料理を)取り出し後、僕のおでこを撫でてください」と話しかけてくれ、まるで近未来のレストランで食事をしているようにワクワクする。小さなお子さんも大喜びだろう。

メインディシュの料金には、『ザ・ギャレイ』自慢のサラダバー&ソフトドリンクバー、デザートバー、パンが含まれている。サラダバーは生野菜だけでなく、「大麦と野菜のマリネ」「白いんげんのスパイシートマト煮」「キャロットラペ」「スクランブルエッグ」などのデリも豊富。

熱々のトルティーヤ、タコスミート、ナチョスチーズなどが並んだ「タコスコーナー」もあり、基本の具材とデリやサラダを組み合わせて、オリジナルタコスを作ることもできる。

こちらは季節のランチメニューとして人気の「やまと豚のグリル トマトとオリーブ、ケーパーのソース」(写真上)。「脂までおいしい」と人気のやまと豚をやわらかくグリルし、ケーパーの酸味がきいた夏向けの爽やかなトマトソースを添えている。肉料理なのにさっぱり食べられるのがうれしい。

食後のお楽しみは、フルーツ&デザートバー(写真上)。日によってメニューは変わるが、取材日は「マスカット&杏仁豆腐」「プリン」「コーヒーゼリー」「シャンパンゼリー」などのデザートのほか、「シフォンケーキ」「ソフトクリーム」「ワッフル」に、数種類のフレッシュフルーツと盛りだくさん。ワッフルは自分で焼くシステムで、意外にも男性が大喜びで焼いているそう。

焼きたての熱々ワッフルに自由にトッピングをしたり、好きな組み合わせでオリジナルパフェを作ったり、と遊び感覚でデザートを楽しめる。女性同士で行けば、アレンジ合戦に熱が入り盛り上がること確実。小さなお子さんにとっても夢のような経験だろう。

もちろんコーヒーや紅茶などのドリンクも飲み放題。思いっきり食べて、ゆっくり会話を楽しみたい日に、ぴったりの店だ。

【メニュー】
紅ズワイ蟹と彩り野菜のパエリア ライムを添えて 2,640円
やまと豚のグリル トマトとオリーブ、ケーパーのソース 2,900円
※どちらもサラダバー(スープ・タコス・カレー)、ドリンクバー、デザートバー、パン食べ放題付き

■平均予算
昼:2,300円前後
夜:3,500円前後

THE GALLEY SEAFOOD&GRILL by MIKASA KAIKAN(ザ ギャレイ シーフード&グリル バイ ミカサ カイカン)

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川髙島屋SC南館 6F
電話番号
050-3503-5654
営業時間
11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日
施設休業日に準ずる
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/jt9r0ptp0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【8】アメリカ版”おばあちゃんの味”の豊かさと奥深さ 『バビーズ 二子玉川』


「アメリカには美味しい料理が無い」――そんなイメージを抱いている人にこそぜひ訪れて欲しいのが、「二子玉川ライズ・テラスマーケット」の2階にある『バビーズ 二子玉川』だ。

オーナーシェフは1980年代に、技巧や見映えを重視する当時のアメリカ料理界のトレンドに疑問を持ち、自身の原点であるアメリカ家庭料理のルーツを追い求めていたロン・シルバー氏。

1990年のサンクスギビングの祝日にニューヨークの倉庫街・トライベッカで、アメリカの代表的伝統家庭料理であるパイを出す店を1日だけオープンしたところ、その味が大評判に。1日のはずが3週間も営業を続けることになり、ついに倉庫オーナーと正式契約を結んでレストランをオープンした。

20席だった小さな店はたちまち100席になり、パイだけでなく本格的なアメリカ家庭料理を提供するレストランに発展した。

日本には2009年に初上陸。『バビーズ 二子玉川店』は、2015年のテラスマーケット開業と同時にオープンして、地元の人に愛されている。

店内は、ニューヨーク本店そのままの雰囲気を再現。奥に飾られているアートは、アーテイストとしても活躍しているオーナーシェフのロン氏が描いたもの。素朴なタッチが、店内に温かみを添えている。

アメリカの素朴な家庭料理をベースに、オーナーシェフのセンスによるアレンジを加えているのが『バビーズ』の料理の最大の特色。それを象徴するのが、「フライドチキン&パンケーキ」(写真上)だ。

アメリカの軽食の代表であるパンケーキ2枚の上に、アメリカ南部のソウルフード「フライドチキン」3ピースを豪快に乗せ、揚げたタイムとローズマリーを添えている。ニューヨークの本店でロン氏から伝授された二子玉川店のシェフが、36時間かけて仕込んで、本場の味を忠実に再現している。

低温と高温で二度揚げしたチキンの皮はこんがり香ばしく、驚くほどのパリパリ食感。ユニークなのは、このフライドチキンの上に、バーボンウイスキーを煮詰めてメープルシロップに加えた「バーボンメープルシロップ」(写真上・左)をたっぷりかけること。

日本人にはイメージできないアレンジだが、これが意外な美味しさ。ファストフードでおなじみのスパイスの風味が強いフライドチキンと違い、鶏本来の味わいを活かした素朴で穏やかな味付けなので、シロップの甘みがいいアクセントになるのだ。

サワークリーム入りの生地で焼き上げたパンケーキ(写真上・右)は甘みがほとんどなく、粉そのもののうまみを強く感じるまさに“家庭の味”。もっちりした食感で、何もつけなくてもパクパク食べられる。

そして、アメリカ家庭料理の代表といえば、やはりハンバーガー。「バビーズバーガー」(写真上)は、店内で一つひとつ丁寧に手ごねしたビーフパテを200gも使用。牛肉は味のいいチャックテール(肩肉)にジューシーに仕上げるためのバラ肉を加え、二度挽きしている。そのこだわりはパテにはっきりと出ていて、噛むと肉汁が湧きだすほどジューシーなのに、肉そのものの力強い食感もある。

付け合わせは「フレンチフライ」「グリーンサラダ」「コールスロー」から選べるが、おすすめは生のジャガイモを店内でカットするところから作り始めているフレンチフライ。

『バビーズ』の顔ともいえる看板デザートが、「マイルハイアップルパイ」(写真上)。“マイルハイ”とは、“山のように積み上げる”という意味で、その名のとおり、シナモンの風味を付けたシンプルな手作りのパイ生地の上に、大ぶりにカットしたリンゴを生のままたっぷり積み上げている。

その上をパイ生地で包み込んでじっくり時間をかけて焼き上げていので、パイの中にリンゴの香りと風味が閉じ込められ、焼き上げた後でもリンゴそのものの爽やかな食感もしっかり感じられる。

イートインでオーダーすると「温めますか?」と聞かれるので、ぜひ温めたものを注文して欲しい。ナイフを入れると湯気とともにシナモンの香りとバターの香り、フレッシュなリンゴの香りが広がる。

この味を知ったら、出入り口前のケーキコーナーを素通りできなくなり、お土産用にアップルパイをテイクアウトしてしまうこと確実だ。

「マイルハイアップルパイ」の次にはぜひ、ピーカンナッツ入りのサクサクの生地を上に乗せて焼き上げた「アップルクランブルパイ」(590円/写真上・右 ※イートインはクリーム付きで690円)も試して欲しい。ほかにも、アメリカの家庭の味を再現した定番パイや期間限定の季節のパイがあり、いずれも絶品。

アメリカの食事に先入観を抱いていた人も、この店を訪れれば、“アメリカ版おばあちゃんの味”の素朴な豊かさと奥深さに感動することだろう。

【メニュー】
フライドチキン&パンケーキ 2,500円
バビーズバーガー 1,400円
マイルハイアップルパイ 690円

■平均予算
昼:1,500円前後
夜:2,000円前後

バビーズ 二子玉川ライズS.C.店

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズSC テラスマーケット 2F
電話番号
03-6431-0555
営業時間
10:00~23:00(L.O.22:00)
定休日
不定休日あり ※定休日は施設の休館日に準じます。
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/245a7jhg0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

【9】駅から徒歩30秒の”天国に一番近いカフェ”『TRIANGLE CAFE(トライアングルカフェ)』


2019年12月31日、玉川高島屋S・C 南館3階のテラスにオープンしたのが、『TRIANGLE CAFE(トライアングルカフェ)』(写真上)。こだわりを詰め込んだ「料理」「スイーツ」「ドリンク」の3つで、ふだんよりちょっと上質な日常を楽しんでもらいたい、という想いで「トライアングル」と名づけたとのこと。

奥行きのある店内は、全体に大きな窓があるので、どの席にいても明るく、解放感がある。駅が一望できる緑に囲まれたテラス席も、居心地抜群。トレインビューなので、電車好きなお子さんも喜びそう。

『TRIANGLE CAFE(トライアングルカフェ)』名物といえば、”パフェの聖地”と呼ばれる上野毛でも行列のたえないパフェ専門店として有名な『ラトリエアマファソン』の森郁磨シェフの芸術的なパフェ。

パフェをイメージしたスイーツ「フレジェのタルト」(写真上)も個数限定で入手困難なこともあって、大人気。だが、じつはお料理メニューのクオリティの高さにも定評がある。

昼も夜も幅広い年代からオーダーされているのが、お得な「トライアングルセット」(写真上)。前菜4種盛り合わせ、季節の小さなスープ、サラダ、パン、お好きなパスタ(80g)またはスパイスカレーとドリンクのセット。パスタは「オーガニックトマトとマスカルポーネチーズの生パスタ」「本日のパスタ」(+220円)の2種類から選べる。

前菜4種は、「赤茄子とブラックオリーブのタルタル」、「岩手産短角牛のローストビーフ」、「生ハム(コッパ)とイチジクのマリネ」、「ホタテとアボカドのサラダ」。

小さなスープは、取材時はピンク色が鮮やかな「ムラサキイモの温かいスープ」だったが、冬は「カボチャとほうじ茶」、春は「エンドウ豆とサツマイモ」、夏は「冷たいトウモロコシ」と、季節によって変わる。「ホタテとアボカドのサラダ」は、酸味の効いたアボカドソースが、ホタテの甘みを引き立てていて、一品料理で味わいたいレベル。

熟成吊るし短角牛を使った本格的な「岩手産短角牛のローストビーフ」は、ディナータイムにメイン料理として提供しているもののお味見サイズ。小さなサイズなのに、噛めば噛むほどうまみが湧いてきて、ずっと噛み続けていたくなる。

「オーガニックトマトとマスカルポーネチーズの生パスタ」(写真上)は、もっちりした食感の生パスタ。有機トマトを使用したフレッシュな味わいのトマトソースを味わった後、マスカルポーネを混ぜ込むと、イタリア風のトマトクリームパスタに変身する。一皿でふたつの味が楽しめて、得した気分になる。やや少な目のポーションなので、この後にデザートも楽しめるほどよいボリュームだ。

添えられているパン(ブリオッシュ)も、卵の力強い風味が感じられる。このパンにもファンが多いので、変えられないという。ちなみにドリンクはコーヒー、紅茶、ハーブティー(それぞれHOT,ICE)オレンジジュース、グレープフルーツジュース、ジンジャーエールから選べる。コーヒーはなんとバリスタ・スペシャルティコーヒー業界の第一人者で『アンリミテッド コーヒー バー』(押上)オーナーの、松原大地さん監修。紅茶も、有機栽培の茶葉にこだわる高級ブランド『The Tea Company(ザ ティー カンパニー)』の茶葉を使用。セットに無料で付くのが申し訳ないクオリティだ。

「ラザニアセット」(写真上)は、パンとミニスープ、ドリンク付き。ミートソースとベシャメルソースをパスタと重ねて焼き上げたクラッシックなスタイル。

クリーミィなベシャメルソースとチーズ、和牛とやまと豚のすね肉の合いびきを使用したうまみたっぷりのミートソースが混然一体となったラザニアは、間違いなく誰もが好きな味。小さく見えても意外にボリュームがあり、これだけを食べに来る男性ファンも多いというのが納得だ。

このほか、「ニース風サラダセット(パン・ミニスープ・ドリンク付き)」(1,408円)、「スパイスカレー」(1,408円)など、カフェでありながら食事メニューも充実している。あまり知られていないのがもったいないほどだ。

アートのように華やかなパフェに隠れて目立たないが、ぜひ一度食べてみて欲しいのが「プリンアラモード」(写真上)だ。「食材が上質だと、プリンはここまで美味しくなるのか」と驚くはず。ミルキィなのにさっぱりと味わえるミルクアイスがまた、プリンを絶妙に引き立てている。

なんといっても、八丈島・ゆーゆー牧場のジャージー牛の甘く濃厚な牛乳の風味が圧巻。八丈島ゆーゆー牧場の牛は愛情をこめて育てられているため、自分の名前がわかり、名前を呼ばれると自分からとことこ搾乳室に入っていくほどだとか。また卵は栃木県のひのき山農場の平飼い有精卵を使用している。口の中に広がる牛乳のすっきりしたコク、卵本来の甘い香りから、素材を育んだ豊かな自然のパワーが伝わってくるようだ。

気どらず、肩ひじはらずに味わえて、でも日常にはない上質感を堪能できる場所…。この店が目指していることが、このプリンを味わえばストレートに伝わってくるだろう。

またこのお店の居心地の良さは、空間の解放感とともに、スタッフのサービスのこまやかさも大きい。押しつけがましさがなく、でも常に気を配っていて、いて欲しい時にそばにいてくれる。駅から徒歩30秒の場所にこんな天国のような場所があるなんて、やっぱり二子玉川はすごい街だとしみじみ思う。

【メニュー】
トライアングルセット(2,178円)
※前菜4種盛り合わせ、季節の小さなスープ、サラダ、パン、お好きなパスタ(80g)またはスパイスカレー+ドリンク
ラザニアセット(パン・ミニスープ+ドリンク付き) 1,738円
プリンアラモード 1,320円
フレジェのタルト 1,078円 ※Take Out 980円

■平均予算
昼・夜とも食事のみだと1,500円前後、食事+デザートなら2,000円~

Triangle Cafe

住所
〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S・C 南館専門店3F
電話番号
03-6805-6718
営業時間
10:00~21:00(L.O.20:00)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/270fj6s20000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

取材を終えて改めて実感したのは、二子玉川という街の至便さ。駅をはさんで西側に大型の老舗百貨店「玉川髙島屋S・C」、東口には商業施設「二子玉川ライズがあり、今回の8店のうち4店はその施設内なので、徒歩1~2分。それ以外の店もその近辺に集中している。

駅前にこれだけハイレベルな飲食店が集中している街は、ほかにないのではと思えるほど。しかも、駅周辺の路地にも魅力的な店が、隠された宝物のようにひっそり佇んでいる。宝探しの気分で、お気に入りの一店を探しあてて欲しい。