今年1月10日にスタートしたNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台といえば信州は長野県上田市。真田丸の主人公である真田幸村の父・真田昌幸が築いた上田城がある地域で、兄・信之と幸村が生まれ育った町でもあることから、冒頭から舞台となっている。ドラマが大きな話題となっていることで、この土地のある郷土料理も脚光を浴びつつあるようだ。
今年１月、『馬刺し』の検索数がわずか1週間で前週比141％も急上昇した理由とは!?
この「真田丸」効果によってにわかに注目されたのは、幸村の出身地である信州の郷土料理の『馬刺し』。真田丸で盛り上がる上田市の市内にある居酒屋には新鮮な馬肉を提供する店が数多くあり、中でも馬刺しの人気が高まっている。明治の初め頃から信州には馬肉を食べる文化があり、地元では「肉といえば馬肉」と言われるほど親しまれているそうだ。
大河ドラマによって信州の郷土料理『馬刺し』に注目が集まり、ドラマの放送開始前後となる1月7～13日のわずか一週間で、飲食店情報検索サイト「ぐるなび」で『馬刺し』の検索数が前週比で141％も上昇したのだから驚きだ。
生肉規制が厳しくなる中、『馬刺し』に生肉好き達が熱視線！
『馬刺し』への急激な関心の高まりには、実は昨年からの伏線もあった。牛肉の生食用食肉の取り扱い基準が厳しくなる中、昨年6月には豚肉の生食も禁止に。そんな中、生肉好きたちが注目しはじめたのが『馬刺し』だ。馬肉は現在でも生食が可能であり、牛肉ユッケの代替メニューとして取り扱う飲食店も増えているようだ。
居酒屋などの飲食店でも『馬刺し』をはじめとする馬肉料理のメニューを見かけることが多くなり、馬肉が身近な食材になってきたことも背景にはあるようだ。牛や豚、鶏よりも低カロリー、低脂肪、低コレステロールとされ、ヘルシー、かつ牛肉に比べると比較的リーズナブルに食べられるのも馬肉の魅力。中でも肉本来の味わいを楽しめる新鮮な馬刺しは、大手居酒屋チェーンでも定番メニュー化されつつある。健康志向の人、特に女性を中心に近年人気急上昇中。牛の赤身肉ブームと相まって、ますます評判になりつつあるのだ。
真田幸村にちなんだ『馬刺し』メニューも登場。会津発の『馬刺し』も知名度上昇中！
大河ドラマ人気にあやかり、料理を通じて真田幸村の魅力に迫ろうという飲食店も登場している。「真田幸村フェア」として、英雄の魅力を食事で体感できるコース料理が楽しめるのは、東京・新宿にある戦国居酒屋「乱世の個室 戦国武勇伝」。「日本一の兵！真田幸村コース」（2,980円：税抜き、写真左）では、特選赤身の馬刺しを幸村の出身地・信州上田にちなんで提供している。ほかにも真田家の家紋「六文銭」を意識したてまり寿司が目を惹く「真田丸旗揚げの刻」（1,980円：税抜き、写真右）のような、幸村ファンが心躍るようなアラカルトメニューも充実する。
また、大阪・なんばの地下街「なんばウォーク」では、大坂夏の陣で幸村が徳川家康の本陣まで攻め込んだ史実にあやかった「なんば隠れ城下町からの脱出」というイベントを１月より実施。施設内の飲食店では、真田幸村が着用していた赤備えの甲冑を彷彿とさせる「馬刺し兜盛り」をはじめとした特別メニューを提供している。
ちなみに、馬刺しといえば熊本県や長野県が有名だが、実は福島県の名物でもある。会津地方では、栄養価の高い「にんにく辛子味噌」のタレと馬刺しを合わせて食べる食文化が浸透しているのだ。このルーツを辿ると、昭和30年代にまでさかのぼる。国民的ヒーローだったプロレスラーの力道山が福島を訪れた際、生の馬肉にコチュジャンを付けてペロリとたいらげたことで、一気にこの地方で『馬刺し』が普及したという伝説が会津には残っているんだとか。
現在では、力道山が食べたコチュジャンを日本風に再現した「にんにく辛子味噌」で食べるのが、疲労回復効果も期待できることから会津では定番となっている。食べ方のバリエーションも増え、全国で『馬刺し』ブームは新たなステージを迎えつつあるようだ。
検索データ集計対象期間：2016年１月７～13日の期間と前週で比較
戦国武勇伝
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- 050-3466-4990
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- 17:00～23:30(L.O.22:30)
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