餃子が一皿50円!? 激安なのに手作り餃子が滋味深~い、三軒茶屋『こうらん』は街場中華の宝もの

餃子で巡る世界の旅in東京 #17

2017年03月16日
カテゴリ
トレンド
  • 三軒茶屋
  • 餃子
  • ラーメン
  • 連載
餃子が一皿50円!? 激安なのに手作り餃子が滋味深~い、三軒茶屋『こうらん』は街場中華の宝もの
Summary
1.人気の街・三軒茶屋にある『こうらん』は、クック井上。の行きつけ
2.なんと!手作りの絶品餃子が一皿50円で食べられる
3.看板メニューはアゴラーメン。飲みのシメにもぴったり!

どうも、料理芸人のクック井上。です!

先日、借りて住みたい街ランキング(※)で2位になった三軒茶屋。落ち着いた街並みと利便性が人気の理由でしょうか。実は、この三軒茶屋は僕のホームタウンであり、とっても詳しいエリアなんです!

そこで今回は、三軒茶屋で「地域最安値一皿50円」を掲げる餃子を紹介します。言っておきますが、1個じゃなくて、1皿ですからね。しかも、ただの激安グルメと侮るなかれ。業務用じゃなくて、ちゃんと手作り。絶品の餃子ですからー!! それでは、三茶の50円餃子の謎を解く旅へ、レッツゴー!

やってきたのは、東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩3分の『こうらん』。大通りの茶沢通りから、一本路地に入ったところにある創業25年以上の中華料理屋です。

ラーメンやチャーハン、ちょい飲みにぴったりなつまみ類などメニューが豊富。ついつい、いろいろと頼みたくなりますが、まずは本コラムのお目当て、餃子からいただいてみましょう!

大将、餃子一皿ください!

こんな愛しい手作り餃子が1個10円以下だなんて、信じられへーん!

キタ…

キタキタキタ…

キター! これが噂の50円餃子よ!

こんがりきつね色の焼き目も丁寧な餃子。これが1皿50円。6個入りってことは、えっ、1個10円以下!?

嘘やん。いや嘘でしょ。嘘だと言ってくれ! しかも手作りなんですよ。こんな愛しい手作り餃子が1個10円以下だなんて、信じられへーん! 空前絶後! アンビリバボー!

あっ、取り乱しました。落ち着いて、まずはその味をば。いっっっただきまーす!

わぁー、ホッとする滋味深い味だぁー! 皮はややつるっとしたやわらかい歯ざわり&焼き目はカリッで良いコントラスト。餡は、野菜がシャキッとした食感。それでいて、ほろほろっとほどけていくような口当たりのいい餃子。具材はキャベツとニラ、豚挽肉とシンプル。味付けはややニンニクが多めですが、奇をてらわずにほとんど塩コショウ程度と王道でシンプル。素材の味が生きていて、酢醤油との相性抜群! 昔ながらの滋味深い味こそが、街中華の餃子の神髄ですよ。嗚呼、幸せ。

ところで大将、なんで1皿50円でやってるんですか?

「人通りの少ない場所にあるから、知らない人にもお店を知ってもらおうと、『集客のために50円でやったら?』と息子に提案されたんだよ」と店主の麻生義雄さん。数年前から始めたサービスだそうで、この施策が功を奏し、若いお客さんも増えたのだとか。

確かに僕も初来店の時は、あの茶沢通りの「地域最安値一皿50円」に反応して入った口。最初は期待してなくて、業務用の冷凍餃子だろうなぁと思っていたんだけど、真面目に手作りだったから驚きだったんです。いや、冷凍餃子だとしても1皿50円は安いっていうのに、この手作り。集客のためと言ったって、手間を考えたら絶対にできない! そこにはお客さんへの愛がないと作れない! 値段は安いけど、志は高い。そして愛情たっぷりです。あっ、言い忘れましたが、当然50円の餃子を単品での注文はできません。何か、ライスでもビールでもセットでオーダーして下さい。そして50円なのは1皿目のみで、2皿目からは280円になります。いや、それでも他店に比べれば安いからね! 餃子と一緒に定食を食べてもよし、ビールを飲んでもよし、ですよ。

さっぱりしたアゴのスープとつるっとした喉ごしの細麺は上品な味わい

餃子50円という大将の心意気に応えて、他のメニューも注文して、お店を応援してもらいたい! 三軒茶屋から、こんなに素敵な、老舗の街中華がなくなったら寂しいよ……。
そこで『こうらん』の看板メニューである「アゴラーメン」もオーダー。今ではよく聞くようになったアゴですが、メニュー化した10年前は認知度が低くて、「“アゴ”が特徴的な店主が切り盛りしているのかと思った」と、よく勘違いされたんだとか。あははは、確かにアゴだしの事を知らなかったらそう思うよね(笑) 逆にお店に入ってみたら、大将のアゴ普通だから、がっかりされたのかな(笑)

おっと、そんなこと言ってる間に来ました、看板メニューの「アゴラーメン」。

おー、琥珀色に透き通ったスープからは、日本人なら全員が笑顔になっちゃう、いい香りが。せっかくのアゴラーメン、まずはスープから頂きます!

はぁ(感嘆)もう笑顔を通り越して、笑っちゃうわ。めっちゃ上品な味わい。これ男性も好きですが、女性客も大満足の一品でしょ。東京ラーメンをベースに、さっぱりしたアゴのスープとつるっとした喉ごしの細麺。そこに水菜をあしらうことで、シャキッとした食感と清涼感がプラスされています。大将に似合わず、繊細なラーメンです(失礼)。そしてアゴからひいたおだしに勝るとも劣らぬレベルで、秀逸なのがチャーシュー。6時間ほど、醤油ベースのタレに漬け込んだという肩ロースのチャーシューは、中心部まで味が染み込んでて、やわらかジューシー! アゴラーメンの専門店やったら、行列のできる人気店になるんじゃないかな。あっ、その際もぜひ50円餃子は残してください(笑)

▲撮影途中に入られてきた常連客さんとパシャリ!(こちらの常連さん、実は、あのラーメン評論家の石神秀幸さんのお父さん! 気さくに色々お話して下さいました)

このアゴラーメンを完成させるのに6カ月近くかけ、常連客の方と一緒に、ああでもないこうでもないと考えながら作っていったのだとか。「スープを全部飲み干すお客さんが多い」と、大将の麻生さんが言う通り、僕も撮影だからとか関係なく、本能で全部飲んじゃいました! このアゴラーメン、酒を飲んだあとのシメにも持ってこいだな。間違いない。細胞の一つ一つに染み入るような、優しいラーメンです。

▲店主の麻生さん

餃子1皿50円という安さなのに、手間ひまかけて作った絶品餃子を提供してくれる、こんなにうれしい中華屋がある三軒茶屋は、本当にいい町だと思います。懐かしい、美味しい、あったかいの3拍子が揃った街中華、三軒茶屋『こうらん』の激安ノスタルジック餃子、そして看板メニューのアゴラーメンを味わってくださいね!

※住宅情報サイトHOME'S調べ(2017年2月)

【メニュー】
餃子6個入り 50円(ただし、2皿目以降は280円)
アゴラーメン 750円
※価格は税込

こうらん

住所
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-17-12 麻生ビル1F
電話番号
03-3419-1019
営業時間
11:30~15:30、18:00~23:30(L.O.)
定休日
不定休
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/5r9nue9m0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

関連記事

イギリスの名車・ジャガーからのXmasプレゼント! 『レフェルヴェソンス』のディナーという特別な夜
イギリスの名車・ジャガーからのXmasプレゼント! 『レフェルヴェソンス』のディナーという特別な夜

1.マッキー牧元さん、高山都さん、斉藤アリスさんが大人気の名店『レフェルヴェソンス』でいただいたのは? 2.南青山でなかなか予約が取れないこの店のディナーにイギリスの名車・ジャガーがご招待 3.12月5~8日の各日1組限定で1人分の食事代をジャガーが負担。世界からゲストが訪れる生江史伸シェフの料理を

松尾大
くるなびエディトリアルプロデューサー
感動! フランス国家最優秀職人章(M.O.F)シェフの味が気軽に楽しめる「日本流ビストロ」が誕生
感動! フランス国家最優秀職人章(M.O.F)シェフの味が気軽に楽しめる「日本流ビストロ」が誕生

1.フランス国家最優秀職人章の称号を持つシェフが自身の名前を店名にしたこだわりビストロを、新丸ビルにオープン 2.さすがとしか言いようがない! M.O.Fを授与されたシェフの料理は、比類なき異次元の世界 3.ハイレベルな料理とワインを営業時間中いつでもいただける幸せ

高橋綾子
フードパブリシスト