新たなブリューパブ誕生! 新宿に現れた醸造所『Y.Y.G.Brewery&Beer kitchen』

2016年09月05日
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新たなブリューパブ誕生! 新宿に現れた醸造所『Y.Y.G.Brewery&Beer kitchen』
Summary
1.新宿駅から徒歩3分。クラフトビール専門店『Y.Y.G.Brewery&Beer kitchen』
2.醸造所を兼ね、1階はバー、7階はダイニング・バースタイル
3.宇和ゴールドを使った「ゴールデン街エール」など飲みやすさが魅力的なビールが勢ぞろい

近年、注目を集めるクラフトビールは、喉ではなく、舌で味わうビールだ。日本人のビール離れに歯止めをかけるべく、大手ビールメーカーさえも、クラフトビール業界に参入したのが2015年のこと。元々ビール好きの多い日本人に加え、「ビールの味はよくわからない」という人にも、ビールのおいしさを充分アピールできるものとして、今では多くの飲食店でもクラフトビールの導入が進められている。

クラフトビール・ブームは、どこに行き着くのだろう。一過性のトレンドではなく、「いずれ、日本の文化になる」と力を込めるブルワーのいる店『Y.Y.G.Brewery&Beer Kitchen』を訪れた。

新宿線新宿駅から徒歩3分。2016年4月1日に住宅街の中に突如現れた小さな醸造所を兼ね備えた店。吹き抜けのガラスとオープンテラスが都会的な開放感を与える。1階がバー・スタイル、7階がダイニングバーになっている。

女性にも気軽に足を運んでもらいたい、と従来のようなビアバーのイメージにはないナチュラル&カジュアルな内装。客層も幅広く、20代~シニアまで、「こういうお店、今までなかった」と地域にもすっかり馴染み、愛される存在になっているという。同店のヘッドブルワー(醸造責任者)である山之内圭太さんにお話を伺った。

「大のビール好き」である山之内さんは、20歳になった時からビールのおいしさを独自に探求していたという。様々なお店をまわり、国内外のビールを片っ端から試す日々。好きが高じて、平日は会社員として働き、休日は浅草のブリューパブ『カンピオンエール』でボランティアをしていたほどだ。

「いつか自分のビールを作りたい」と思い続け、偶然出会った同店のオーナーに「それならやってみない?」と誘われたことを契機に、前職を辞め、念願のブルワーとしてスタートを切ることとなった。

「提供しているビールは、飲みやすさを第一に、自分が飲みたいと思うものを作っています」と山之内さん。週1回で300リットルのビールを醸造し、常時5~6種類のオリジナルビールを置き、お客さんの傾向やスタッフの好みでゲストビールも用意する。

「ビールは開栓したてが良いとは言えません。巷では出荷○日目と新鮮さをウリにするものもありますが、開けたてには開けたての良さがあり、熟成されたころの味もまた格別なのです」と話す。

カウンターではお客さんとの交流もできるので、そういう情報も含め、ビールを楽しんでもらいたいと山之内さん。その話を聞き、一週間後にまた足を運び、熟成されたビールを味わうお客さんも多いとか。

「ビールは生き物。四季を感じられる飲み物でもあります。夏は枝豆を用いたビールを作ってみようと、他店がやっていないようなビールをどんどん発信していきたいです」と意気込む。

7階のダイニングバーに移って、お待ちかねのオリジナルビールと料理を紹介

「仕事が終わってさぁ飲みに行こうと思っても、この近辺は選択肢が少ないんです。それなら作ってしまおうというのが始まりです」と語るのは、オーナーの片野由布さん。

片野さんの前職・広告代理店時代の仲間と会社を立ち上げ、そのうちの一人にビール好きがいたことで、お店を開くために勉強と研究をスタート。ブリュワーである山之内さんをはじめ、人との縁にも恵まれ、オープンに至ったという。

「アメリカン・フレンチのスタイルで、ベテランのシェフが腕を振るいます。料理の評判も良く、食事だけを楽しまれるお客さんも多いです。休日のランチ時は、お子さんを連れてのママ友会を楽しむ姿もあり、幅広く利用していただいています」と片野さん。周辺住民のニーズにもばっちり合い、ビール好きだけでなく、家族や友人との食事に利用するお客さんも多いという。

舌と体温で味わうオリジナルビールで至福体験!

『Y.Y.GBrewary&Beer kitchen』で醸造されたビールを紹介していこう。
歌舞伎町スタウト(写真左)は、オートミールを配合し、コーヒーのようなコクとなめらかさが特徴だ。手でグラスを温めると、風味が上がり、よりリッチな味わいに。スタウトであるがアルコール度数が押さえてあり非常に飲みやすく、食後のコーヒーのような感覚で「歌舞伎町スタウト」を楽しむのもよさそう。

千駄ヶ谷IPA(写真中央)は、IPAの良さが存分に出たビールである。明るい酸味とクリーンな苦味が特徴の「シムコー」と柑橘系の爽やかな香りが特徴の「カスケード」の2種類のホップを使い、ビールらしい苦みとマンゴーのようなフルーティさを演出。ビール好きをうならせる一杯で人気が高く、一度売り切れて復刻したものだそうだ。

ゴールデン街エール(写真右)は、山之内さんの地元愛媛県のみかん「宇和ゴールド」を使用。果汁のフレッシュで芳醇な香りが特徴のビール。度数も強すぎず、ほろっと酔いたいビール女子に特におすすめだ。

「ビールには歌舞伎町や北参道など、周辺地域の名前を付けるようにしています。ビールを飲んで、その街をイメージできるようなゴロの良さも工夫しています」とのこと。オリジナルビールのひとつ『参宮橋ヴァイツェン』は、常連さんの地元で、「今度作るビールに名付けてほしい」という声を受けたことがきっかけというエピソードも。自分の住んでいる場所のビールがあるって、ビール好きにはたまらないはずだ!

ビールはやっぱり肉が似合う! クラフトビールと相性抜群の骨付きもち豚にかぶりつけ!

群馬県産の上州豚を用いたスペシャリテ「本日のお肉料理」だ。取材時は、「骨付きもち豚のグリル」をご用意いただいた。

塩とコショウというシンプルな味付けが、素材の良さを引き立たせる。程よく柔らかであり、噛みしめる度に甘い脂がじゅわっと広がる。その余韻のまま、ビールを流し込みマリアージュを愉しむ。これ以上の幸せはないのでは、と感じる瞬間だ。

思わず「ひとり占めしたい」と思ってしまうほど、ビールと料理の相性が良く、上質な時間を与えてくれた。シェフの坂田成隆さんは、「料理単体でもおいしく、ビールとも相性の良い料理を提供しています」と話す。いわゆるビアバーにありがちな、ソーセージの盛り合わせや牛肉のビール煮など、既視感のあるメニューだけにならないようなラインナップを心がけているとのこと。

同店のオリジナルビールは色、香り、味、温度そのすべてを逃さぬよう、最後までじっくり味わいたくなる。一階のバーでは五感でビールを楽しみ、7階のダイニングではカジュアルなダイナ―で料理に舌鼓。ビアギークもビア初心者も一度は足を運んでみてほしい店である。
(取材・文/カメイアコ)


【メニュー】メニュー名 料金
歌舞伎町スタウト
千駄ヶ谷IPA
ゴールデン街エール 各800円
本日の肉料理 骨付きもち豚のグリル 1,800円
※価格全て税別

Y.Y.G. Brewery & Beer Kitchen

住所
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-18-3 オーチュー第一ビル 1F
電話番号
03-6276-5550
営業時間
バー17:00~23:30(L.O.23:00)、日12:00~21:00(L.O.20:30) ダイニング18:00~23:30(L.O.23:00)、土祝12:00~23:30(L.O.23:00)
定休日
定休日 日曜(ダイニングのみ)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/mb9eux2h0000/
公式サイト
http://www.yygbrewery.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。