ネパール料理店なのに、とんかつ定食が絶品すぎる!? 並んでも絶対食べたい、激ウマとんかつ定食を堪能

2016年09月23日
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ネパール料理店なのに、とんかつ定食が絶品すぎる!? 並んでも絶対食べたい、激ウマとんかつ定食を堪能
Summary
1.ネパール人シェフと日本人奥様が営む『ヒマラヤ創作料理バール=タラ』
2.岩中豚を使用した「とんかつ定食」が絶品と評判! リピーターも続出
3.ネパール料理店からとんかつ定食が生まれた意外な理由とは

ネパール料理店なのにとんかつがおいしいその店は、信濃町のディープ地下街にあった

信濃町駅すぐに、「味のプロムナード」という激渋な地下街があるのをご存じだろうか。大学病院の関係者も、「もう10年もこの駅に通っているのに知らなかった」と言うくらいだ。

興味は湧くけど、若干ではあるが入る者をためらわせる風貌…。階段を下りると、蕎麦や韓国料理、喫茶などを提供する、これまた渋めなお店の数々。その中でもディープで目を引く一軒のお店『ヒマラヤ創作料理バール=タラ』を紹介したい。

陽気で真面目なネパール人シェフと、気立ての良い日本人奥様が経営するお店へ潜入!

ヒマラヤと言えば、ネパール。じゃあカレーを提供するお店か! とイメージするだろう。しかし、写真左のメニュー表をよく見てもらいたい。「めんちかつ」に、「ガパオ」の文字が…。ネパール料理なのに和食にタイ料理? 激しく気になるので、早速のれんをくぐる。

ナマステ~と迎え入れてくださったのは、朝の仕入れから戻ってきたプルナ・グルンさんと奥様の早穂子さん。2016年9月11日で7周年の『ヒマラヤ創作料理バール=タラ』を営んでいる。

お二人の出会いは、奥様の早穂子さんが曼荼羅や仏教画を学びにネパールに留学していた時にさかのぼる。ご主人のグルンさんは、幼いころから母親の家事姿に関心を持ち、進学を希望せず「料理人を目指す」と首都カトマンズのレストランで修業をスタート。ステップアップのために、ドバイやサウジアラビアのレストランでさらなる経験を積んだそうだ。

窮地を救ったそば屋の一言! とんかつ定食が看板メニューになるまで

結婚後、二人で日本へ里帰りした際「東京でお店を出したい」と強く思ったグルンさんはそれから5年間、居酒屋でキッチンのアルバイトをしながら日本の食文化や味付けを学んだ。7年前に転機が訪れ、知り合いから空き店舗を紹介してもらい念願のネパール料理店をオープンさせた。ただ、最初の頃はお客さんはかなり少なかったと言う。

「創業当時は人が来ない日がほとんど。とんかつを出していなかったら、今頃、お店を畳んでいたと思います」と奥様。同店を救ったとんかつはどんなアイディアから生まれたのだろう。

「どうにか、このお店を知ってもらいたい」と模索している中、並びのそば屋の店主に相談したところ、「ここの店舗は、昔、とんかつ屋だった。行列ができる人気だったから、同じようにとんかつやったらいいじゃない」となんとも拍子抜けするようなアドバイスが。するとそれを聞いたご主人も「揚げ物は得意だし、やってみよう」とすっかり乗り気に。

ネパール料理の看板を掲げているのにとんかつだなんて! と最初は反対だった奥様だったが、次第に「もしかしたらおもしろいのかも」と考え、思い切ってバール=タラ特製のとんかつを売りだしたら、評判が評判を呼んで、どんどんお客さんが増えていったそうなのだ。

なめたらあかんぜよ! ネパール人シェフと日本人奥様がこだわり抜いたとんかつ定食に大行列!

そして、ただのとんかつ定食で終わらないのが、人気の所以である。副菜、汁物に注目してもらいたい。よく見ると、味噌汁のかわりに、パニールチーズ(豆腐風の食感で、カッテージチーズっぽい)入りの「野菜カレー」、お新香のかわりにネパールの漬物「アチャール」が添えられる。ドリンクにラッシーを付ければ、一瞬にしてネパール料理を食べている気分になれる。

豚は岩手県産の岩中豚を使用。脂が甘く、肉の弾力がしっかりしているのが特徴だ。生パン粉でざっくりした衣にはネパール岩塩や、生野菜から作られる東京生まれのソース「トキハソース」 が良く合う。一般的なとんかつソースのような、ツンとした酸味が少なく、野菜から出る自然なうまみが特徴だ。その上に野菜カレーをかければ、バール=タラ流カツカレーの完成だ。

カレーはタマネギをたっぷり炒め、時間をかけてグレイビーを作る。野菜やスパイスから出る自然のものだけで味と色を付けている。野菜の甘みの中に香辛料の刺激がピリっと後を引く。ナスやニンジンなど、野菜もゴロゴロ入り、おまけらしからぬボリュームだ。

同じく岩中豚を使用したメンチカツも、とんかつと人気を二分する。「ここにとんかつ屋さんがあるとうかがったのですが…」と来店する人も多く、「もう、とんかつ屋さんになっちゃおうかな」と奥様も冗談めくほどだ。

とんかつ定食を目当てに通っていたのに、今ではすっかりネパールカレーの虜というお客さんも多いのだとか。奄美大島から肉を直送している「山羊カレー」(ネパール人のごちそう!)や「チキンバターマサラ」が特に人気を博している。

隠れ人気のガパオライスは、うまみたっぷりで、ひき肉好きにはたまらない。毎日食べに来る常連さんがいるほど、とにかく塩梅がよく、香辛料も日本人向けに調整しているので、とても口なじみの良い味付けなのだ。まったく、多彩なシェフである。

そして、同店はヒエから作られるネパール焼酎の「ロキシー」を取り扱う数少ないお店でもある 。ロキシーは、ネパールで最も親しみ深いお酒で、日本の焼酎よりも香りが強く、香辛料の効いた料理によく合う。

あれ、とんかつ食べにきたのに、やっぱりネパール料理のお店だったなぁ、と出るときにはそう感じているとっても不思議でまた行きたくなるお店だった。
(取材・文/カメイアコ)


【メニュー】
とんかつ定食 980円(ランチタイム)
めんちかつ定食 880円(同上)
ガパオ 800円(同上)
ラッシー(単品)300円(ランチセットの場合150円)
ロキシー(グラス)500円
※価格すべて税込

バール=タラ

住所
〒160-0016 東京都新宿区信濃町34 トーシン信濃町駅前ビルB1
電話番号
03-6457-4656
営業時間
11:30-14:30、17:30-22:00
定休日
定休日 日曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/c57m66bs0000/
公式サイト
http://bartara.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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