カレー好きは神田に急げ!「神田カレーグランプリ2016」の優勝候補をカレーライターが予想してみた

2016年10月21日
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カレー好きは神田に急げ!「神田カレーグランプリ2016」の優勝候補をカレーライターが予想してみた
Summary
1.「神田カレーグランプリ」が開催中、11月上旬にグランプリが決まる
2 .優勝候補は『お茶の水、大勝軒』or『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舍』とカレー好きライターが予想!
3.スタンプラリーも実施しているので、神田エリアのカレーを食べるなら今!

いまや全国各地で開催されている「カレーフェス」。なかでも、【神田カレーグランプリ2016】は今年で6回目となり、カレー好きから注目を集めている。歴代の優勝店は大手食品メーカーから、レトルトカレーとして販売されるほどだ。

今大会には43店舗が出場し、20店舗が予選通過中。グランプリは2016年11月5日(土)~6日(日)、神保町駅徒歩10分の小川広場で行われる決定戦で決まる。そこで、優勝候補店をカレー好きライターが予想してみた。

■ラーメンのスープが決め手! コクが決め手の昔ながらのカレーライス 『お茶の水、大勝軒』

ラーメン店がカレーライスを提供する意外性と、40年ぶりに復刻する話題性、そして辛さは控えめで、子どもからお年寄りまで食べられるという点から、筆者がグランプリと予想したのが、『お茶の水、大勝軒』。食品サンプルと間違えてしまいそうなほど美しい、ザ・カレーライスだ。

『大勝軒』と付くラーメン店は、いくつかの系統に分類される。『お茶の水、大勝軒』は、“ラーメンの神様”として知られる故・山岸一雄さんが創業した旧『東池袋大勝軒』(平成19年3月に閉店)からのれん分けした。

このカレーライスは、元々は山岸マスターが考案した。実は旧『東池袋大勝軒』が大行列店になる昭和50年ごろまでは、カレーライスやシュウマイ、タンメンなど約20種類ほどのメニューがあり、定食屋として営業していた。

▲当時のメニュー表

山岸マスターのお父さんは海軍であったため、幼少期は神奈川県・横須賀で過ごしたそうだ。そのときに食べた“海軍カレー”が忘れられず、同店のカレーのベースになっている。ひと口サイズの豚肉、タマネギ、ニンジン、ジャガイモがゴロゴロ入ったカレーライスは一見家庭で作るカレーのようだが、醤油のようなコクがあり、ボディがしっかりしている。これは市販のルウでは出せない味だ。

コクの秘訣は、ラーメンのスープ。ゲンコツ、鶏ガラ、鶏頭、豚の挽き肉、煮干し、サバ節、カツオ節、タマネギ、ニンジンなど約30種類の具材を5時間煮込んで完成したラーメンのスープで、カレーを煮込んでいる。

「魚介、肉、野菜の3種類をミックスしたスープを使っているラーメン屋は珍しいです。とはいえ、飛びぬけておいしいカレーではないですよ(笑)。昭和のカレーで、懐かしさを感じる味です。昭和を知らない若い世代の方にも『懐かしい』と言われます」と、店主・田内川真介さんはざっくばらんに話す。

ラーメンのスープ以外にも、秘密の隠し味を加えているという。懐かしいと感じるのは、日本人の好むカツオ節やダシなどを使っているからだろうか。ちなみに、カレーの作り方は、生前に山岸マスターから口頭で教わり、なんとかメモしてレシピ化に成功したそうだ。

決定戦当日は、揚げシュウマイを乗せた特別仕様となる。この揚げシュウマイも、山岸マスター考案のメニューで、まかないとして食べられていたもの。シュウマイを揚げるとは意外だったが、皮があるおかげで中心まで油が入らず、外はサクサク、中はふんわり。これは何個でもイケてしまう…! 揚げ物とカレーの相性はいいだけに、揚げシュウマイとの相性も言うまでもなく最高。

▲レンガ調の店内にはジャズが流れている

「昨年亡くなった山岸マスターが生み出したカレーと揚げシュウマイをみなさんに食べてもらいたい」と、師匠のためにも静かに燃える。店頭で復刻版カレーライスが食べられるのは11月30日(水)まで。このチャンスを逃さないように。

<メニュー>
復刻版「カレーライス」 770円(税込)

お茶の水,大勝軒

住所
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-1-5 須田ビル2F
電話番号
03-3233-9911
営業時間
火~日 ランチ・ディナー:11:00~22:00(L.O.22:00)
定休日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/62dxs4dk0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

■スパイスを駆使 ニューカマー『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舍』

2016年8月下旬にオープンしたばかりの『カリー&ワヰン ビストロべっぴん舍』は、開業して数カ月ながら、スパイスカレー好きを虜にしている。というのも、昼はカレー、夜はワインを楽しむビストロとしてオープンしたにもかかわらず、カレーが人気過ぎて、カレー以外のメニューを出せていないから。今後名店入りをするのではないかと期待も込めて、優勝候補店と予想してみた。

同店は、『エチオピア』や『スープカレー屋 鴻 神田駿河台店』などカレー店が連なる通りにある。

「学生時代、神保町で過ごすことが多く、カレー店や喫茶店、古本屋巡りをしていました。好きな街で、好きなカレー店の近くに出店できてうれしいです。普通だったら、カレー店が密集した通りに出店しませんが(笑)」と店主は嬉しそうに話す。

実は、店主は老舗カレー店で働いていた経歴を持つ。老舗店の系統を踏みながらも、独自のカレーを展開している。

「赤のべっぴん薬膳カリー」は、たっぷりとタマネギを炒めてから、自家製香味野菜スープが加えられている。具材は大きくカットされた旬の野菜(トマトとオクラ、ナス)とスプーンでほぐれる骨付きチキンが入っている。ホールスパイスのカルダモンが入った清涼感漂うカレーは、他にもジンジャー、コリアンダー、クミン、フェンネル、ナツメグ、スターアニス、クローブ、ウコンなど20種類ほどのスパイスを使っている。


「あとからわかったのですが、某漢方薬と成分が似ていました。小麦粉を使ってないので胃もたれせず、後味もスッキリするので、食べれば体の調子もよくなるのではないでしょうか。二日酔いにも効きます」とも。

辛さは1~6段階まで選べ、3で辛口程度。じわじわと辛さがやってきて、食べ終わる頃には汗をかき、体がポカポカしている。もし辛ければ、付け合わせのマッシュポテトを溶かして、マイルドにするといいそうだ。食後には、デミタスコーヒーがついてくる。かいた汗をタオルで拭きながら、ひと息つくのがいいだろう。

▲カフェのような落ち着いた店内

メニューは他にも、熟成させた極辛の「黒のべっぴんカシミールカリー」や、エビのうまみたっぷりの「コリアンダー香る濃厚エビカリー」などがある。

「お祭りやイベント好きなので、神田カレーグランプリに参加したいと思っていました。物件を借りたときに、事務局へまだ参加できるか問い合わせ、なんとか工事を間に合わせました!」と、神田カレーグランプリへの熱意を語る。

▲試作段階のタンドリーチキン

決勝戦当日は、ぷりっぷりでジューシーなタンドリーチキンをカレーにトッピングしてくれるそうだ。チキンは決勝戦でしか食べられないので、こちらも注目だ。

<メニュー>
赤のべっぴん薬膳カリー 880円
黒のべっぴんカシミールカリー 880円
コリアンダー香る濃厚エビカリー 980円
※価格すべて税込

カリー&ワヰン ビストロべっぴん舍

住所
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-10 駿台ビル 2F
電話番号
080-7896-5596
営業時間
ランチ 11:00〜15:00 (L.O 14:30)  カフェ 15:00〜17:00  ディナー 17:00〜23:30 (L.O 23:00)
定休日
年末年始

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

■神田エリアのカレーを楽しむなら、今!

筆者はこの2店舗をグランプリ候補と予想したが、そのほかにも何年も入賞している『インド・パキスタン料理 シディーク神保町店』や、多数メディアに取り上げられている南インド料理の『Spice Box』なども予選を通過している。どこがグランプリを獲得してもおかしくない。

また同時開催として、【スタンプラリー2016】も実施している。神保町、神田、秋葉原エリアにある84店舗のカレー店が参加中で、21店舗以上回ると「神田カレーマイスター」の称号が与えられる。カレーマニアたちは称号を求め、日夜カレーを食べ歩いているところだ。全店舗制覇する者も少なくない。神田エリアのカレーを食べ歩くならば、絶対に今がオススメだ。

(取材・文/名久井梨香)

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