dressingプレミアム会員を特別に招待した『肉山』&「武蔵小山はしご酒」イベントリポート

2017年02月19日
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dressingプレミアム会員を特別に招待した『肉山』&「武蔵小山はしご酒」イベントリポート
Summary
1. 激しい競争率の中、当選した3組の読者を予約の取れない名店・吉祥寺『肉山』に招待
2. 武蔵小山で地元の人に愛された名店をはしご酒
3. 『肉山』は松浦達也さん、「武蔵小山」は森一起さんがディープにご案内

dressingがスタートして約一年。
読者の皆さんへの日頃の感謝の気持ちを込めて、プレミアム会員(月額324円)の皆さんの中から抽選で「賢人」との食事にご招待した。

一つは吉祥寺の予約が取れない“肉の聖地”こと『肉山』。しかも、dressing連載「肉の兵法」を執筆し、単行本『肉ドリル』も大ヒットした松浦達也さんによる肉談義付き。
もう一つは、酒と街と音楽を愛する賢人・森一起さんによる東京の“飲みの聖地”の一つ、武蔵小山でのはしご酒だ。

日本を代表する“肉のアルピニスト”松浦達也氏と行く『肉山』

この日、『肉山』登山の案内役として招かれたのは、松浦達也さん。「都内で“登山”と言われている店は、『肉山』と『金龍山』の2つ」と賢人も解説するように、そこで肉をいただくことを店名にかけて登山や登頂と呼ぶ。この日は、ぐるなびプレミアム会員の中から、抽選で当選した3組を招待。
肉山は入山するのが困難なことで有名だが、今回は一般には公開すらされていないスペースで開催。照明は裸電球ひとつの簡素な部屋だが。壁には有名漫画家やスポーツ選手たちが、登頂の証として残していったサインで埋め尽くされていた。「ここが本当に予約のとれない人気店なのか!?」と驚きを隠せない参加者のやや不安そうな顔が並ぶ中で、食事会がスタートした。
お肉のパテからはじまり、冷やしトマト、アスパラ、エリンギ、豚ロース、赤身3種に〆ご飯といった流れである。

3組の参加者は「素晴らしいダブルスを見ているようだ! 」と賢人も大絶賛のグルメ女子ペア、小竹さんと深谷さん。会社の同僚が、ランチとディナーの時間になると「うまいものハンター」に変身。絶妙のコンビネーションを発揮する。おいしい店の候補を探しだす発掘担当の小竹さんと、嗅覚を研ぎ澄まし、店の情報やクチコミを調べあげる深堀り担当の深谷さん。2人のチームワークで『肉山』登山の夢が叶ったと話してくれた。
長い間“肉山”登山に憧れていたという直場(ねば)さんは、手元の小皿に肉を何切れか残している。理由を聞いてみると「これは〆の卵かけご飯用にとっているんです!テレビで観たのですが、常連さんはみんな〆のご飯にも肉を合わせて食べるために、少し肉をとっておくと…」。都内ホテルの和食レストランに勤めるいとこの相川さんと初めて訪問するチャンスに、予備知識はばっちり

『肉山』の肉を食べるのが初めてという参加者たちは、食べたことのない赤身肉のレア具合いや柔らかさに驚いた様子。「焼き加減はいかがですか、とは聞かれないのかしら? 」という素朴な疑問が出たところで、賢人が『肉山』の火入れの秘訣について解説を始めた。「塊肉を炭火の遠火で40分から1時間かけて焼いていくんです。このスタイルを確立するため、店主の光山さんは工夫を重ねて今に至ります。2年前からは更に炭から距離を遠くするため、従業員たちに下駄を履かせたりして、より高いところから焼くようになりました。そうすることで、誰が焼いてもムラがなく安定した味を提供できるんです」。ここでしか体験できない。予約困難な理由は、一切れ食べたら納得の味にあった。

唯一の男性である猪瀬さんは千葉県からお姉さんと参加。お姉さんは、元有名歌劇団で活躍されていたと聞き、衰え知らずの美貌にも納得だ。「今は銀座でスナックを経営しています。飲み放題、食事も出てお一人6,000円。もしよかったら…」と。酒も入り、7合目くらいに差し掛かっていた『肉山』は突然、銀座のスナックのような楽しい空間となった。

頂上への道程は店それぞれ。『肉山』には究極のルートがあった

「日本人は肉との向き合い方があまり上手じゃない」と頂上についた途端、賢人の解説が再開。肉をメインとした名店はたくさんあるが、どの料理人も肉を扱う人もみな、目指すところはただ一つ“肉を柔らかく食べること”だと賢人は言う。柔らかく仕上げるための方法はそれぞれ違う。火入れの違い、何を使って焼くのか、強火なのか弱火なのか、どのくらい寝かせるのか、調味料はどうするか…ここに店の個性がでる。山頂を目指すルートはいろいろあるが、頂上はただ一つ。肉を扱う料理人たちも、それぞれのルートから“柔らかくおいしくする”という頂上を目指して日々、肉と向き合っているのだ。今日のルートは『肉山』が編み出した唯一無二の行程。難易度の高い究極のルートで頂上に辿りついた参加者たちの表情は、達成感に満ち溢れていた。

肉山

住所
〒180-0001 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ビル2F
電話番号
0422-27-1635
営業時間
平日2部制 17:00〜、20:00〜、土日3部制 12:00〜、17:00〜、20:00〜 ※完全予約制
定休日
不定休

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

ディープな酒場を知り尽くした森一起さんによる武蔵小山・はしご酒ツアー

夕焼けが眩しい午後4時半。「賢人と歩くハシゴ酒ツアー」に当選したプレミアム会員の方々が集まってきた。場所は武蔵小山。アウェイの地で見知らぬ店の扉を開けるのは、かなり勇気がいるものだが、そんなディープな酒場デビューに欠かせない強力な賢人といえば、森一起さん! 武蔵小山飲み歩き暦10年オーバーの心強い隊長が率いるdressing御一行は東口駅前を出発した。

まずは肩慣らし。武蔵小山の名所・名店を見学

「東洋一と呼ばれていた “パルム商店街”通っていきましょう」と森さん。終わりが見えないほど長い屋根。全長800mもあるアーケードに約250店舗が軒を連ねて、衣食住に必要なものは何でも揃う。小さな歴史のある個人商店が並んでいる通りに、シャッター店舗は一つもない。この日も人通りがとぎれることなく賑わっていた。

今宵ハシゴするのは厳選2軒のみ。ということで、「企画内では惜しくも伺えなかった店も紹介しましょう! 」と、愛する武蔵小山ツアーに意気込む賢人が、ハシゴ酒の名店を案内してくれた。
センベロでうまいと有名な『仂く人の酒場 牛太郎』、『ホルモン道場 みやこや』、そして駅前の再開発エリアから立ち退きで移転して間もない『豚星』は、若者が集う小洒落た雰囲気の焼きとん店。武蔵小山が本店のセンベロ居酒屋『晩杯屋』は、今では高級店が並ぶ銀座にも進出。その向かいには、『東京MEAT酒場』では “日本一おいしい”と謳うミートソースを肴に、酒とちょうちんの明かりで顔を赤らめる呑んべえが溢れていた。先に進むと、今度は甘辛い香りに食欲をそそられる。以前、駅から10秒の場所に店を構えていた焼鳥の『鳥勇』も、移転後も変わらず大盛況だ。雑然としている通りに、温かい人情のようなものも感じられる。活気溢れる街は、ついて行くだけでも楽しい。B級グルメの聖地を練り歩き、期待が高まったところでいよいよ最初の目的地へ。

賢人・森さんは私たちをアーケードの外れに案内した。意外にもそこは高級寿司店のような佇まい。てっきりディープな店構えが現れると思っていた一同は一瞬、息を飲む。なにか妙な緊張感とともに店へ。高級割烹にある清潔なカウンター。5時の開店と共に、瞬く間に常連客でいっぱいとなった。予約が取れない高級店か?
ここでおしぼりとビールor 日本酒なら高級割烹だが、有無を言わさず出てきたお酒は“緑茶ハイ”。これが武蔵小山スタイルらしい。深緑色した甘み豊かな緑茶ハイは、アルコール強めだがグイグイいける。これは危険だ。「当選おめでとうございまーす」の掛け声で乾杯。

武蔵小山最高レベルの割烹居酒屋

元寿司職人の大将と、冗談がお上手な女将が切り盛りする『佐一』も、再開発のため移転を余儀なくされた店の一つ。賢人おすすめのお献立をいただくことに。あん肝、イワシとイワサのなめろう、タコの煮付け、刺身はイワシ、コハダ・サバ、タイ・クエ・シマアジ。さらに牛モツ煮込み、〆は玉子焼きと干瓢巻き。どれもこれもうまい。驚いたのが丁寧な仕事ぶり。鮮やかな飛子が映える「なめろう」は、注文毎にまな板の上で叩かれ、たっぷりかかったネギと生姜をアクセントに効かしてある。賢人の食べ方に習って、海苔にくるんで食べるのが『佐一』流。さらにびっくりなのが、その値段だ。500円という完全大衆価格! 身厚で臭みが全くない高級魚「クエ」の刺身も、1,000円でお釣りがくるのだから、みんなご満悦の表情。「見た目悪いんだけど…」と大将がだしてくれた「厚焼玉子」は、確かに黒ずんでいた。だが、経験したことないほどの優しい甘さ。その見た目と味の秘密は、黒糖だった。武蔵小山、恐るべしだ。「グルメランキングの上位に載らないホントーの名店」と賢人が豪語する理由がよくわかった。

〈メニュー〉
なめろう 500円
タコの煮付け 600円
クエ 900円
牛モツ煮込み 400円
厚焼玉子 350円
ビール・サワー類 400円
※価格は全て税込

佐一

住所
〒142-0062 東京都品川区小山3-22-7メゾンいずみ1-115
電話番号
03-5498-0556
営業時間
17:00~23:00(売切仕舞)
定休日
木曜

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

次に向かうは、酒場ファンが集う“愛され居酒屋”

夜の帳が下りた街でツアー再開。味がおいしいと有名な豚カツ店『たいよう』と、量が多いことで有名な豚カツ店『さんきち』の間を抜けて、小道に入る。再開発で更地になってしまった武蔵小山飲食店街“りゅえる”があった辺り。奇跡的に残った一角に、灯りと喧騒が現れた。お目当ての2軒目は、賢人が「魚好きの楽園」と呼ぶ居酒屋『長平』だ。店主の川上さんは、創業当時の『晩杯屋』の厨房を支えていた。魚の目利きがすごいらしい。「こちらは2階を貸し切っていますから〜」と賢人に引き連れられ階段を上ると、ん? なんというか…そこはまるで高校時代の悪い先輩の部屋だ。無造作に置かれたソファに腰掛け、2度目の乾杯。もちろんお約束の緑茶ハイである。「茶色い料理で〜す」と運ばれてきたのは、ゼンマイとカズノコの煮物など東北料理2種。「まるで地味な田舎のお正月料理みたいでしょ」と賢人が言う通り色気はない。でも箸をつつくとだしがよく染みていてうまい。

次々と運ばれてくる料理で、小さなテーブルは瞬く間にいっぱいになった。そして真打ち登場! てんこ盛りの「焼きガニ」だ! 魚介が得意な居酒屋と訊いていたが、このサプライズには思わず歓声があがる。ワイワイくつろいでいた全員のモードが一瞬で切り替わって、静寂が訪れた。店の表に溢れかえった客たちのストリートトークをBGMに、なぜか背筋を正して無言でカニに手を伸ばす、また伸ばす。武蔵小山の底力を堪能できる至福の時…。
やがてBGMの音量が上がって、それが近づいてくるではないか。偶然居合わせた賢人の友人が、次から次へと2階にあがってきたのだ。貸し切りなんて関係ない。初めましての人も、ここでは乾杯したらみんな友達だ。よそん家のリビングみたいな個室で、管を巻く呑んべえたちに醸成された一体感が、ここがアウェイだということを忘れさせてくれた。

武蔵小山に受け入れてもらった参加者も気分良く仕上がってきた午後9時すぎ。飲んでいた金宮焼酎の一升瓶が空いた。「そういえば、カウンター裏のキープボトルもほとんど金宮焼酎でしたけど、今日初めて飲みました。飲みやすくておいしいですね」。一人の読者が声を上げると、賢人と御常連さんが一斉に何かを取りだした。「あれ? みんなこれ持ってないの? 」とうれしそうに差し出したのは携帯電話。裏には全員お揃いの“金宮焼酎ステッカー”がまぶしく輝いていた。なぜだろう、ちょっと悔しい! 武蔵小山にすっかり魅了された参加者。次はきっと金宮印の印籠を手に飲み歩いている気がする。

〈メニュー〉
おつまみ3点セット 500円
生ビール・サワー類 400円
樽生スパークリングワイン 300円
※ 価格は全て税込

長平

住所
〒142-0062 東京都品川区小山3-14-6
電話番号
070-6520-1080
営業時間
15:00〜24:00
定休日
無休

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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dressing編集部

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森一起
ライター/作詞家/ミュージシャン