ジューシーな餡がたまらない! 居酒屋なのに専門店レベルの絶品餃子が味わえる、五反田『呑み処 談』

餃子で巡る世界の旅in東京 #16

2017年02月27日
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ジューシーな餡がたまらない! 居酒屋なのに専門店レベルの絶品餃子が味わえる、五反田『呑み処 談』
Summary
1.五反田にある『呑み処 談』は、餃子とジャンボ焼売がイチオシ!
2.生ビールが300円、ハッピーアワーなら200円という驚きの安さ
3.昼はなんとラーメン屋! 一番人気は「イタリアン風トマトつけ麺」

どうも、料理芸人のクック井上。です!

皆さん、元気に餃子食べてますかー? 僕は相変わらず、餃子という餃子を食べまくっておりますが、この間、飲み屋なのに餃子がとんでもなく絶品な“なのにメシ”のお店を発見しちゃったんです! ナイショにしたいところですが、あまりにおいしくて、このままにしておくのは勿体ないってんで、教えちゃいます。少人数で貸切したり、部下や同僚とサシ飲みをしたりするのにもぴったりなお店ですよ。さぁ、「も~すぐ、春ですね~、ちょっと餃子食べませんか~!」レッツ餃子!

■リーズナブルで気軽にワイワイ飲める『呑み処 談』

やってきたのは、オフィス街でありながら、最近グルメタウンとしても注目を集めている五反田。JR五反田駅東口から徒歩3分、ちょっと目立たない路地裏に入ったところにある『呑み処 談』は、マスターの成典亨(せい のりゆき)さんと、奥さんの友美(ともみ)さんご夫婦が経営しているお店です。店内はテーブル席2つとカウンター数席。まさに“呑み処”って雰囲気のお店。

『呑み処 談』は、とってもリーズナブルで、なんと生ビールや梅酒、ウーロンハイなどのドリンクは常時300円! その上、ハッピーアワー(月~金18時~19時)なら、200円という安さ。「ちょっと安すぎでしょ!」って言ったら、「お客さんに気軽に飲んでもらいたいから」だってさ。なんちゅー、サービス精神の旺盛さよ。成さんご夫婦のおかげで、かなり財布が寂しい時でも飲みに行けるぜ!

では、当コラムのお目当ての餃子をいただくとしましょう! 友美さんが作る「ともちゃんギョーザ」は、お店の一番人気のメニューです。まるまると太った餃子には餡がぎっしり! そして、きつね色の焼き目がとっても美しい。もういい香りが漂ってるよ! いっっっただきまぁーす。パクッ!

おーーーーー!!ジュースィー!そして、どことなく懐かすぃー!

餡には、濃すぎず、ちょうどいいラインで下味がついているから、酢醤油は邪魔。醤油を使わず、酢コショウ+ラー油でいただきます。いや、酢だけでもOKかもな。

友美さんによると、ポイントはキャベツ、ニラ、ニンニクなどの野菜をちょっと大き目に手切りにすること。そうすることで、素材の食感が立ってくるんだってさ。(僕も、超同意見!) さらに豚挽肉と合わせ、練ったあとに冷凍庫で4時間ほど置くと、餡がかたまって、皮の中に餡をぎっしりと詰められるんだそうです。(そうそう、僕もそう思う!)

皮で包む量は違うけど、ともちゃんギョーザの餡、僕のおかんの餃子の味に似ているところがあるんだよなぁ…。

そう僕が呟くと、友美さんが「実はこの餃子、母の味なんです」とポツリ。そう、この「ともちゃんギョーザ」は、今は亡き友美さんの母の味を再現し、お店で提供しているんだそう。「母の餃子、大好きだったから、お店で出してみようかなと思って」と友美さん。あかん泣ける、ええ話やー! 人情餃子やー!

『呑み処 談』がオープンした当初は、まだメニューにともちゃんギョーザは無かったそうで。というのも、その頃はまだ成さんご夫婦は出会ってもなくて、その後出会ったお二人は、開業から約3年後に入籍。これにより、「ともちゃんギョーザ」が誕生し、餃子推しのお店に変化したんだそうです。

「ところでお二人の出会いは、どんな感じだったんですか?」と聞いたら、典亨さん「お店のすぐ近くにあるキャバクラ。妻が働いていて、僕がお客。で、結婚!」なんだ、それー(笑)  

キャバクラで可愛い奥さんもおいしい餃子もGET。It’s五反田ドリームっ!「だから離婚したら、この餃子食べられなくなるよ(笑)」って典亨さん。がははは、そりゃそーだ。この話、面白すぎて「記事にしてもいいですか?」って聞いたら、食い気味で「いいよ!」って。夫婦のノリの良さも、『呑み処 談』の魅力のひとつです。

友美さんの作る餃子をいただいたところで、お次は典亨さんの自信作の「ジャンボ焼売」もオーダー! 焼売も餃子に並ぶ人気のメニューです。薄皮に包まれたジャンボ焼売は、一見タレがかけてあるように見えますが、これは溢れでている肉汁(うっとり)。ひと口食べれば、そのジューシーさに驚くはず。

餡は、玉ネギとシイタケ、豚挽肉を醤油ベースで味付けし、こねたら1日寝かすそうです。つまり2日間もかけて作るということ。居酒屋のちょっとしたメニューとは思えないほどのこだわりぶり。肉まんに近い雰囲気で、肉のうまみを十分に感じつつも、野菜の魅力もあり・・・ジャンボ焼売も餃子に負けるとも劣らぬほど絶品。

『呑み処 談』にはまだまだ紹介したいメニューがあるんだけど、キリがない。本当にどれを食べてもレベルが高いんです。みんな、色々食べてみてー! (僕のおオススメは、皿ワンタン・豚肉きくらげ卵炒め・ゆで豚キムチ・秘伝からあげ、などなど)

■曜日替わりのラーメンランチも実施! 一番人気はトマトつけ麺

『呑み処 談』は、夜は居酒屋なのに、昼はラーメンのランチをやっています。メニューは曜日替わりで、一番人気は火~木曜に食べられる、「イタリアン風トマトつけ麺」です。

つやつやしたコシのある麺をトマトスープにたっぷり浸してからいただきまぁーす。中華と、イタリアン、さらに和の要素も融合した一食。豆腐チゲからヒントを得て、土鍋で提供することにしたそうで、おかげで時間が経っても最後までアツアツで食べられる。(これって、愛だろ、愛!)

トマトスープは深いコクがあって、ピリ辛。スープのベースは、辛みそとライトな豚骨スープで、具材はエリンギ、シメジ、エノキ、玉ネギ、ニンジン、キャベツと野菜をたっぷり。それらに加え、ゆで豚とスライスチーズも入ってます。

「野菜不足の方のために、どのつけ麺も具材に野菜がたっぷり入っています」と典亨さん。(再び、愛だろ、愛!)セットについてくるライスを、スープに投入し、混ぜればあっという間にトマトリゾットの完成、至福のひと時。なんとなくイタリアン風トマトのつけ麺やリゾットって女性が好みそうだけど、これは野郎でも大好きなはず! スープの程良い甘みが、ちょっと懐かしいナポリタンを感じさせるからかな。そんなこんなで、夜だけでなく、ランチの利用もオススメです。(あっ、お昼は餃子はございません。)


あ、そうそう。つけ麺のメニュー表を見ていたら「鬼嫁つけ麺」というメニューが…。なんでも激辛だそうで、辛さのレベルは『小辛⇒中辛⇒大辛⇒激辛』ではございません。

『家出⇒別居⇒離婚⇒孤独』だってさ。なんじゃそりゃー(笑)

ネーミングセンス、抜群すぎだろっ! 離婚や孤独って、相当辛い(からい)し、辛い(つらい)ってことですよ(笑)。僕が「典亨さん、絶対に奥さんと別居とか離婚とか勘弁ですよ。だって、まだまだこの餃子食べたいから(笑)」って言ったら、「うん、大丈夫!今朝、めっちゃ喧嘩したけど(笑)」だって。いいわー、成さん夫婦。きっと毎晩、カウンター越しで夫婦漫才だよー。

▲典亨さんと友美さんとパシャリ!

てなわけで、春の飲み会には、愛とうまみと想いと笑いがギッシリと詰まった餃子や焼売をつまみながら、お安く気軽にワイワイ飲める『呑み処 談』がオススメ。成さんご夫婦も明るくてフレンドリー! マジでウマいから、覚悟してカモーン! そして、その後の2軒目でIt’s五反田ドリームが待ってるかもしれない(笑)

<メニュー>
ともちゃんギョーザ 400円
俺のジャンボ焼売 400円
生ビール 300円
イタリアン風トマトつけ麺 850円
※価格すべて税込

編集協力:名久井梨香
撮影:神出暁

住所
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-17-10 ナカヤビル 1F
電話番号
03-3444-4418
営業時間
月~金:11:30~14:00、18:00~24:00 土:19:00~23:00 定休日 日、月1回土曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/ewn1wg6u0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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