1日2,000個も餃子が売れる超人気店! センベロの街・北千住でシメるなら、激安な町中華『りんりん』

餃子で巡る世界の旅in東京 #19

2017年04月19日
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1日2,000個も餃子が売れる超人気店! センベロの街・北千住でシメるなら、激安な町中華『りんりん』
Summary
1.北千住にある町中華『りんりん』は、センベロのシメにおすすめ
2.餃子は一皿220円で、1日約2,000個も売れるほど超人気
3.焼きそばは280円、カレーとラーメンは330円など、とにかく安い!

どうも、料理芸人のクック井上。です!

呑兵衛が集まるディープな街として知られる北千住。それも手伝ってか、2017年度版の『穴場だと思う街ランキング』では、なんと堂々1位! 僕も時々、北千住のセンベロ酒場を何軒もはしごするために、早い時間から北千住を訪れることがありますが、そんな、北千住でのセンベロはしご酒の際に、『〆(シメと書いて“終着駅”)』として使うお店があります。そこの特徴としては、安定の昭和の味で兎に角ウマい! 味だけでなく値段も昭和で、「40~50年代かよ!」ってツッコミたくなるレベルで。1,000円あれば満腹of満腹、“センベロ”ならぬ“センマン”(1,000円で満腹ってことね)!

本当にカウンターだけの小ぢんまりした店内だから、混んだら嫌だし、本当は教えたくないんだけど、でも……えーい、教えちゃえ! ということで、今回は北千住で“センマン”になれるお店、そしてそこの名物の、昭和な餃子を紹介します。

やってきたのはJR・東京メトロ地下鉄の北千住駅西口から徒歩7分の『りんりん』。昭和50年に創業(おー、という事は僕の1個下か)、40年以上の歴史を誇る、昔ながらの町中華です。店内はL字カウンターで、8席ほど。地元民に愛される人気店で、ランチと晩飯時から外れた、平日の昼間過ぎ~夕方前でも多くのお客さんで賑わっています。

なぜ、そんなに人気なのかって?

まず、看板に書かれた価格に驚愕だよね。だって焼き餃子と生餃子が6個220円ですよ。その上、焼きそばが280円なんだもの! 餃子+焼きそば=500円って、計算どうなんってんだ。2017年ですよ! 平成29年ですよ! 他の店だったら、その倍の価格でもおかしくないですよね。

と、ここまで聞いて「安いったって、どうせ冷凍餃子でしょ……」なんて思った方もいるかもしれません。いえいえ、これが、手作りなんですよ。平日は約1,500個、土曜日や日曜日はナ、ナント、約2,000個も手作りするんだってさ! 言っときますけど、席数が僅かカウンター8席の狭小店舗での話ですからね。おい、どんだけ人気なんだぁー! 僕も1日に何百個と包んだことはありますが、桁が違うゼ。

▲おみやげコーナーのカウンターからは、餃子を焼くところが間近で見られます。

奇をてらわず、もうシンプルで王道。それが一番おいしいんです!

では、店主! いざ、ワンコインを握りしめて「餃子を一皿と焼きそばをお願いします~!」

キタキタ、これぞ町中華の焼き餃子。歴史ある鉄板にしか成し得ない、この100点の焼き色にそそられますよねー!

では、いっただきまーす!

うっひょ~、ウマイっウマイっウマイっウマイっウマイっ! 焼き目はしっかり香ばしいですが、つるっとした喉ごしのいい皮の中からは、野菜たっぷりの優しい餡のお出まし。キャベツ、ニラ、豚挽き肉、そしてショウガとニンニク少々という、シンプルな餡ですが、これがど真ん中の王道、シンプルで最高! 本当に舌に心地いいわ。たっぷり野菜に豚肉の旨味が程よくプラスされた、昔ながらの餃子は酢醤油と相性抜群です。で、いつも「1枚、あっやっぱり2枚追加!」となっちゃいます。じゃ、最初っから3枚頼んどけって話ですが、いつもはセンベロはしご酒をした『〆(終着駅)』に来るんで、迷いながら結局追加になっちゃうってわけ。

さて、目の前の鉄板で焼いているソースの香りと、ジューって音に誘われて注文した焼きそばも、これまた昔ながらの味でシンプル。具材はキャベツと細切りニンジン、挽き肉で、そして青海苔をたっぷりと。ソースは、みりんや醤油など数種類の調味料をオリジナルで配合、独自のソースにしているんですって。うん、市販のソースをそのまま使用していないだけあって、味がまろやか。いま巷では焼きそばに注目が集まっていますが、こういう昔ながらの味の焼きそば、よそではそうそう食べられないよ。

味が優し目なので、お好みでソースや胡椒をかけてもよし。僕は、かける派です。(飲んだ後は、炭水化物と塩気が恋しくなるよね)

それにしても、店内はソースのいい香りったらないね~。芳香剤で“『りんりん』の焼きそばの香り”って売り出したろかぃ(笑)

と、ここで皆さんに重要なお知らせです。北千住『りんりん』にはビールなどのアルコール類は一切置いてありません!! 「えー!?餃子と焼きそばが美味しいお店なのに、ビールが無いって、どういうことー? ビール! ビール!」というシュプレヒコールが起こる中、すいませんが、それには、深くて且つシンプルなワケがあるのよ。

酒類を置いていないワケは、“長居されちゃうから”だそうです。これはオープン当初から変わってないんだってさ。いやたしかに、餃子が220円、焼きそばが280円(勿論、オープン当初はもっと安かった!)と破格値なのに、酒類が置いてあったら、昼からダラダラと“センベロ”になっちゃうよね。カウンターたった8席のお店で、何時間もそれをされたらキツい! ってわけで、餃子と焼きそばの恋人であるビールが置いていないのはほんのり寂しいですが、『りんりん』の昭和40~50年代の昭和価格をキープし続けるには、止むを得ず。“センマン”でいいのです。

カレーライス、ラーメンもある! どれも安くて、ウマすぎる!

『りんりん』には、餃子と焼きそばの他、これまた昭和の味、昔ながらの「ラーメン」と、これまた昔ながらの「カレーライス」があるんです! どちらの値段も330円と激安で、下町・北千住にぴったりな昭和のあったかい味です。

ラーメンは、いわゆる東京ラーメンの味。夜泣きラーメンを彷彿させる、ホッとする味わいで、お酒を飲んだ後にぴったり。麺は透き通った白色で、やわらかい食感。そして小麦の香りが感じられます。チャーシューは、程好く水分が抜けた、滋味深い味。餃子との相性がたまらない一品。正しい味です。

カレーライスは、ルウを2種類ブレンドしているそう。スキー場で食べる、あのカレーの味だわ(笑) でも、これがウマいんだよね~。これまた、飲んだ後にも最高です。

ということで、いつもは主要なメニュー全種類制覇ってのは不可能ですが、今回は撮影という事で、餃子・焼きそば・カレーライス・ラーメンと、贅沢に4品注文しちゃいました。

総額は…ドコドコドコドコ…ドンっ! なんと1,160円! いや、これはもう安すぎるでしょ! 今読んでいる方々も一旦椅子から立って頂いて、スタンディングオベーションをお願い致します。『りんりん』では、一回に1,500円以上使うお客さんは、そうそういないらしいです。そりゃそーだ(笑) いやー、安すぎて美味すぎて、もし近くに住んでたら毎日通うな。逆に『りんりん』があるからって理由で、北千住に引っ越すのもアリだと思うわ。……家族を残して、『りんりん』の近隣に単身赴任しようかな(笑)

ちなみに、こちらはスタッフの高橋さん。アルバイト時代から店長にそのままスライド、30年も働かれていらっしゃるんですって! 急にカメラを向けられ写真では少々硬い表情をされてますが、撮影中は笑顔でたくさん、色んなこぼれ話をして下さいました! めちゃめちゃ忙しいなか、取材にご協力いただき、ありがとうございます!

▲最後は、餃子と焼きそばをお土産に購入~!

『りんりん』に来ると、どれも昔ながらのど真ん中、王道の味。下手なアレンジを加えてはいけないんだなって思います。しかしながら、これがなかなかお目にかかれない滋味深さで、簡単そうでなかなか辿り着けない王道の難しさってのも感じます。さて、大満腹の大満足、お土産で餃子と焼きそばを買って帰ろうっと。で、お土産をつまみに、また飲みなおしちゃうという。おい、センベロはしご酒をした『〆(終着駅)』で来たはずなのに、〆まってないよ! 折り返し運転で、もう一軒飲みに行ってないだけ、よしとしよう(笑) ってわけで、北千住でダラダラとセンベロはしご酒してるなんて言ってるそこのあなた。早く『りんりん』の餃子で〆て帰らないと、「どこで飲み歩いてんの!!」って、家族や恋人から電話がりんりんなっちゃうよ~。

【メニュー】
焼き餃子 220円
焼きそば 280円
カレーライス 330円
ラーメン 330円
※価格は税込

りんりん

住所
〒120-0035 東京都足立区千住中居町17-14
電話番号
03-3870-2187
営業時間
10:30~21:00
定休日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/d4re308w0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。