あの人が愛したカツカレーに、メディア初登場の期待の焼鳥、、、自由が丘からすぐの穴場な街・奥沢を歩く

【幸食秘宝館】#009 グルメサイトでもなかなか表れない、本当は教えたくない至福の隠れ家。街をさすらい、街に愛された賢人だけが知っている、店選びの黄金律。人気のレビューでは辿り着けない、「幸食の秘宝」そっと教えます。

2017年06月26日
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あの人が愛したカツカレーに、メディア初登場の期待の焼鳥、、、自由が丘からすぐの穴場な街・奥沢を歩く
Summary
1.東京の四川料理を代表する名ホテルで修業し、本場・四川でも腕を磨いたシェフによる至高の麻婆豆腐とは?
2.「この人生であと何回あのカツカレーが食べられるかしら?と思うと切なくなる、、、」とあの人が言ったカツカレー
3.目黒、自由が丘の名店を経てオープンしたばかりの焼鳥の新星

#009 控えめで寡黙な実力派、奥沢

世田谷区の東の外れに突き出た形で、目黒区と大田区に包み込まれた世田谷の奥座敷、奥沢。
街の東部は、そのまま田園調布に連なる形で開発が進み、西部はそのまま尾山台、等々力の高級住宅街へと続いて行く。
すでに昭和初期には、住宅地としての環境整備が整い、街の北側にある高級ショッピングタウン、自由が丘の繁栄にも後押しされながら、静かに、いつも品を保ちながら独自の発展を続けて来た。

北は東京を代表するショッピングタウン、目黒区自由が丘。南は高級住宅地の代名詞、田園調布。しかし、奥沢にはスイーツ女子の街的な気恥ずかしさも、田園調布の過度なステータス感もない。むしろ、2つの街よりも洗練された品の良さと、揺るぎない真の高級感がある。
そんな街だからこそ、決して気負わず、決してスタンドプレイにも陥らず、それでいて、極めて上質な味覚を提供する店舗が、閑静な住宅地の中にポツンポツンと点在している。もちろん声高な主張とは無縁の街故に、その存在は地元の住民だけにひっそりと守られている。

もちろん、今回紹介する店も知られざる至宝だ。

・ホテル時代、四川の技で高名だったシェフが独立したチャイニーズ。
・人気のあの作家が世界一愛する洋食の老舗。
・未だメディア露出ゼロの焼鳥の名手。

さて、そろそろ静かなるグルメタウン、奥沢の街に飛び出そう。

指名客が殺到したホテル中華の覇者

都内の大手ホテルには、ショッピングタウンと有名な飲食店の支店が立ち並ぶことが多い。しかし、真の味覚を求めるなら、大手ではなく、個性的なスペックを持つシティホテルに軍配が上がる。
例えば、多くの文豪たちに愛された御茶ノ水「山の上ホテルの天ぷら」。同じく、現代の作家たちがこぞって仕事場にしている白金「都ホテル」の中華、特に四川料理が高名だった。わざわざ、天ぷらなり、四川なりを食べるためにホテルに通う、そんな客たちが数多く存在する。ホテル料理の白眉だ。

奥沢と言えば、鮪や鮨の特集になると必ずメディアに登場する『入船寿司』。その商店街辺りに、あのホテルの料理人が四川料理店を開いていることは、意外にもまだ余り知られていない。自由通りは、ちょうど『入船』にぶつかる所で、奥沢銀座と二股に分かれて行く。
奥沢銀座は少しずつ上質な店を点在させながら、どんどん住宅街に入って行く。

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