【2017年ベストオブグルメ】 dressing編集部員をトリコにした「至極のひと皿」4選

2017年12月29日
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【2017年ベストオブグルメ】 dressing編集部員をトリコにした「至極のひと皿」4選
Summary
1.2017年も残りわずか! dressing編集部員が今年の「至極のひと皿」を紹介
2.おいしいものに目がない編集者4人が、それぞれの得意分野からセレクト
3.B級グルメから有名ソムリエの店、スイーツまで、魅惑の4皿がお目見え

2017年も多くの食通たちを唸らす新しいお店やさまざまな料理がお目見えし、皆さまの胃袋や心を満たしてくれただろう。そんな一年の中で、心にグッと響いたひと皿がきっとあったのでは?
dressingは2017年9月にサイトオープンから3周年を迎えたが、日々、新たに産声を上げた名店やシェフ、料理を追い求め、発信し続けている。その中でも、今年もっとも心に響いた「至極のひと皿」を、dressing編集部員がそれぞれ厳選。おいしいものを探求し続ける編集者を虜にした4皿を紹介しよう。

これぞ本物のコシ! 『うどん酒場 香川一福 池袋店』のかけうどん

2017年は「うどん」が当たり年であった、と筆者は勝手に思っているのだが、その中でも東京・池袋に同年オープンした『うどん酒場 香川一福』を今年のベストセレクションとしてオススメしたい。

こちらのお店で絶対食べてほしいのは、弾力が見事な、かといって硬いだけじゃない、粘りと伸びが絶妙な「かけうどん」(写真上)。
讃岐の郷土を残すうどんなのだが、一般的なそれよりも麺が細く、心なしか表面の艶が美しい。噛むと若干の跳ね返りと弾力を感じながらも、ス~っと噛み切れる食感が小気味よく、「これぞ本物のコシ!」と思わず唸ってしまう。訊くと、一般的なうどんに比べて、熟成時間が長いことに由来するとか。

そんな主役の麺に寄り添うのが、ほどよい塩気を感じるだし。
透明すぎるほど透明で、その見た目通り、雑味のないスッキリとした味わいが後をひく。昆布やサバ節などからとるこのだしを、麺に絡めてツルリと食べれば、もう箸がとまらない。
“うどん酒場”を謳う『香川一福』の〆の1杯はこの「かけうどん」で決まりである。
(編集部のトレンド担当:大澤)

うどん酒場 香川一福 池袋店

住所
〒170-0014 東京都豊島区池袋2-42-1
電話番号
03-5962-0873
営業時間
月~木 〈ランチ〉11:00〜16:00、〈ディナー〉17:00〜24:00、金 〈ランチ〉11:00~16:00、〈ディナー〉17:00~3:00、土 11:00〜3:00、祝祭日 11:00~24:00
定休日
日曜
公式サイト
https://www.facebook.com/%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93%E9%85%92%E5%A0%B4-%E9%A6%99%E5%B7%9D%E4%B8%80%E7%A6%8F-%E6%B1%A0%E8%A2%8B-309444319496480/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

想像を超える食材のマリアージュ 『An Di』の「ティーリーフサラダ」

モダンベトナム、モダンタイ、モダンチャイニーズ、モダンアメリカン。偶然にも様々な国の「モダン料理」と呼ばれる店と出逢った年であった。

2017年7月のオープンにして『ミシュランガイド東京 2018』ビブグルマンに輝いた注目店、モダンベトナムレストラン『An Di』
オーナーはあの『銀座レカン』出身のソムリエ・大越基裕さん。彼が世界各国から選りすぐったワインをペアリングするのがモダンベトナム料理ということにまず驚いた。言葉の意味から、今風の料理なのだろうと思うものの、どうモダンなのかは実際に見て食べてみないと分からない。ぐるぐると頭の中で想像をめぐらせても正解など見つからなかったが、初めて食する料理への期待に胸をふくらませて店を訪ねた。

それは想像をはるかに超えたマリアージュだった。
最も印象に残ったのがスペシャリテの「ティーリーフサラダ」(写真上)。ミャンマーの国民食であるお茶葉サラダ「ラペットウ」のアレンジで、発酵茶葉に緑豆、トマト、キュウリ、カシューナッツ、ピーナッツ、フライドエシャロット、干しエビ、胡麻、パクチーを合わせ、そこへライムを搾りホーリーバジルソースをかけ、全体をよく混ぜていただく具沢山のサラダだ。

酸味、苦みやうまみに、食材ごとの個性ある食感。噛みしめるごとに複雑極まりない組み合わせが口の中で見事に調和することに驚きながら味わった。この料理にペアリングされた微発泡の爽快感ある山形産の白ワインがぴたりとはまる。

もともと自分は、伝統的でシンプルな基本の料理が好きだと思っていた。もちろんその魅力は不動で、シンプルだからこそのおいしさがある。「食べ慣れた」安心感に相反する「食べたことのない」未知の料理に魅了された瞬間だった。
今の自分のものさしは、今まで自分が重ねた経験値。来年もときには自分好みという枠を超え、経験値を広げてくれるレストランへ足を運ぼうと思う。
(編集部の異国担当:堀本)

An Di(アンディ)

住所
東京都渋谷区神宮前3-42-12
電話番号
050-5486-9134
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
火~金
ディナー 18:00~23:00
(L.O.21:00)

土・日
ランチ 12:00~15:00
(L.O.13:30)
ディナー 18:00~23:00
(L.O.21:00)
定休日
月曜日
※その他不定休日あり
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/dc7nan8w0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

付け合わせの真髄 『ル・セヴェロ』の「雪室熟成のフライドポテト」

日本国民、いや世界単位で考えても「ポテトフライ」を嫌う人はそういないだろう。
ファストフード店からビストロ、さらに行列をつくるほどの専門店まである「ポテトフライ」は、たえず私たちの胃袋をつかむ存在であることはたしかだ。
師走のさなか、そんな「ポテトフライ」が群をぬいておいしいビストロに出逢った。

西麻布にある『ル・セヴェロ』は、フランスで「パリでもっともおいしいステーキ店」とも言われる、現地でも大人気のビストロ。昨年日本に初上陸し、今年秋にはパリの本店で研鑽を積んだ齊田武シェフが就任。パリ本店のエスプリをより味わえるようになった。

看板メニューである熟成肉ステーキの隣にそっと寄り添う「ポテトフライ」(写真上)は、絶妙な焼き色のついたふちと、ほんのりふりかかる岩塩のきらめきが美しい。
じゃがいもは十勝産男爵いもを使用しており、雪室で低温多湿で保存することによって甘みが増すという。
カリッとした食感の後に、じゃがいもの自然な甘みと香りがこれでもかというほど押し寄せる。ステーキの味を引き立てつつも、じゃがいも本来の味が最大限に活きている。メインディッシュはもちろんだが、これだけ付け合わせに感銘を受けることは今後の人生でもそうそうないだろう。

ポテトフライの余韻に浸っていると、いつの間にか閉店時間だったことはご愛嬌。
「糖質をおさえよう」という風潮がただよう昨今、たまには自分を甘やかすディナーを! そんな気持ちにさせてくれるひと皿を、来年の初夢でも食べたい。
(編集部の炭水化物担当:屋宜)

Le Severo Japon(ル・セヴェロ・ジャポン)

住所
〒106-0031 東京都港区西麻布4-2-15 水野ビル1・2F
電話番号
03-6452-6462
営業時間
12:00~15:00(L.O. 14:00)、18:00~23:30(L.O. 22:00)
定休日
日曜・祝日
公式サイト
http://severo.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

旬のフルーツがごろっごろ! 毎月変わる『クレープリーチロル』の「期間限定クレープ」

2017年の流行語大賞に選ばれた「インスタ映え」。
この受賞にはだれもが納得したと思うが、「インスタ映えスイーツ」代表ともいえるお店が東京・祖師ヶ谷大蔵にあるのをご存じだろうか。2017年2月にオープンし、連日行列を作っている『クレープリーチロル』だ。

このお店の魅力といえば、月毎に入れ替わる期間限定クレープ。選りすぐった旬のフルーツをふんだんに使い、他では食べられないようなデザイン性のあるクレープが毎月楽しめるのだ。

かくいう私も、2017年7月の限定メニュー「レインボークレープ(写真上・左)」のインパクトに衝撃を受けてからほぼ毎月通っているファンのひとり。
つい最近も、12月限定クレープを食べに、自宅から約1時間かけて行ってきたばかり。

毎月3種類ずつの限定クレープが登場するのだが、その中から今回チョイスしたのは、クリスマス感満載の「チロルのストロベリーツリー」(写真下)。

まず目を引くのが、これでもかというほど贅沢に盛り付けられた、国産イチゴ「とちおとめ」。甘みと酸味のバランスがよく、ひと粒食べた瞬間にそのみずみずしさに驚かされた。トッピングだけでも十分贅沢な量なのだが、実はクリームの中にもたっぷりと潜んでいる。

中のクリームは2層仕立て。濃厚リッチな味わいの「北海道純生クリーム」と、まるでクリームチーズのように優しい酸味の「ヨーグルトクリーム」。この2種のチームワークが絶妙で、甘すぎずさっぱりしすぎず、最後まで一度も飽きることなく、ペロリと食べられてしまう。

他にも、北海道産小麦「きたほなみ」を使用したモチモチの生地や、宇治抹茶を練り込んだ風味豊かな星型クッキー、季節感と遊びゴコロを感じる結晶モチーフのホワイトチョコレート、クリスマスツリー柄の包み紙など、どれをとってもこだわりだらけなのだ。

そんなわけで、ただ「インスタ映え」するだけではなく、おいしさとクオリティを求めるファンの期待を「忖度」した『クレープリーチロル』のクレープを “今年の一皿”として選ばせていただいた。

2018年は一体どんな風に驚かせてくれるのか…。1ファンとして、期待せずにはいられない。
(編集部のスイーツ担当:岩田)

Crêperie Tirol(クレープリー・チロル)

住所
〒157-0073 東京都世田谷区砧8-7-17
電話番号
03-6411-1594
営業時間
12:00~20:00
定休日
月・木曜
公式サイト
https://www.facebook.com/creperietirol/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

来年2018年はぜひ、dressing編集部員がおすすめする「至極のひと皿」を味わいに、お店に足を運んでみてはいかがだろうか。今回紹介したひと皿以外にも、みなさまの心にグッと響くひと皿があるかもしれない。