とろ~り幸せ! ハチミツの老舗による『クリームパン専門店 キンイロ』が京都・三条通に誕生

2018年07月07日
カテゴリ
レストラン・ショップ
  • カフェ・パン・スイーツ
  • 京都
  • パン
とろ~り幸せ! ハチミツの老舗による『クリームパン専門店 キンイロ』が京都・三条通に誕生
Summary
1.老舗ハチミツ専門店が、こだわりのハチミツを生かした『クリームパン専門店 キンイロ』をオープン
2.爽やかなブルーベリーハチミツが香る、特製カスタードクリーム入りの「kin・iro」
3.カカオとコーヒー、ハチミツと卵が味わい深い、濃厚カスタードクリーム入りの「kuro・iro」

日本や海外のハチミツがズラリとそろうハチミツ専門店

京都の中心地・三条通に店舗を構える『株式会社金市商店』。1930年の創業当時は、大豆や砂糖、寒天といった和菓子原料を取り扱っていたが、徐々にハチミツ中心の販売へと移行。北は北海道から南は鹿児島まで、日本全国の実力ある養蜂家とネットワークを作り、バラエティ豊かな国産ハチミツを取り揃えている。

「西日本はミカンやレンゲ、東日本はリンゴやトチ、アカシアなど…。日本の四季を彩る花々から、ミツバチが少しずつ時間をかけて集めたハチミツは、同じ花からとれたハチミツでも全く同じ味のものはない、まさに自然の味わいなんです」と代表取締役社長の市川拓三郎さん(写真上)はその魅力を語る。

同店では、市川さんが目利きした国産ハチミツに加えて、直接海外で買付けた高い品質の海外産ハチミツも販売。さらに独自で企画・開発したオリジナルの季節限定のハチミツ、ハチミツを使ったお酒「ミード」なども含め、多種多様な商品をラインナップしている。

ハチミツのおいしさが存分に生きるクリームパン専門店

京都の和菓子店やパティスリーなど、名店からも支持される老舗の新しい試みとなるのが、2018年『金市商店』が営むハチミツ専門店『ミールミィ 三条本店』の一角にオープンした、『クリームパン専門店 キンイロ 三条店』だ。
京都市の中心に位置するので、観光の際にもふらっと立ち寄るのもおすすめ!

「ハチミツはご贈答用に購入される方が多く、ご自宅用に買ってもその場で食べることがないので、お客様がどういう感想をお持ちなのか常々知りたいと思っていました」と市川さん。そこで、その場で楽しんでもらえて、かつハチミツをより身近に感じてもらえるものを…との思いから、食べ歩きにも適したクリームパンを作ることになったという。

現在楽しめるメニューは、金色のクリームパン「kin・iro」と真っ黒なクリームパン「kuro・iro」の2種のみである。

「kin・iro」爽やかなブルーベリーの香りがふわっ!

創業1711年の老舗『堀金箔粉(ほりきんはくふん)株式会社』のオリジナル食用金箔「舞妓印」がキラキラと輝く、金色のクリームパン「kin・iro」(写真上)。
こちらの中には、カナダ産のブルーベリーハチミツを使用した特製カスタードがぎっしり。パン生地には、小麦の粒の中心に近い部分だけを使用した一等粉を厳選し、きめ細かい口あたりとなめらかさを実現したという。

さらに甘さを控えることで、ブルーベリーハチミツの爽やかな香りを引き立て、食感もサックリと口の中で溶けるよう軽くてリッチに仕上げた。
クリームの滑らかな口あたりと、ハチミツの濃厚な甘みとコクが楽しめ、クリームパンと言うよりもはやスイーツだ!

「kuro・iro」2種のカスタードが織りなす味わい深いコク

真っ黒い生地に大きな金箔が映えるクリームパン「kuro・iro」(一日限定50個)(写真上)の中には、2層のクリームが入っている。

上層には、ほのかに香るコーヒーの苦みとコクが魅力の、グァテマラ産コーヒーハチミツのカスタードを。下層には、濃厚なコクが特徴の大分産「蘭王卵」を使った、パンチのあるスペシャルカスタードを入れている。

そして、パン生地に練り込んだのはブラックカカオ。カカオとコーヒーによる”苦みの相乗効果”と、ハチミツと蘭王卵による”甘みとコクの相乗効果”という、ダブルの相乗効果で、食べ進めるほどに味わいに深みが増して、食べ終わったときの満足感はひとしおだ。

すでに反響あり、今後の広がりにも期待

2つのクリームパンに共通するのは、ハチミツとの相性が良いカスタードクリームの存在感である。
ハチミツそのものの味わいを感じさせつつも、様々な素材との組み合わせによって、風味豊かな極上の一品に仕上がっている。
その、おいしさの要となるカスタード作りをのぞかせていただいた。

▲卵に、京都産牛乳「ヒラヤミルク」、米粉を加え、ハチミツをたっぷり900g投入。

▲職人技が光る加熱工程
中火にかけて焦がさないように絶えず動かしながら混ぜる。
最後に、さらにハチミツ900gを投入。この「追いハチミツ」により、その甘みやコク、香りをしっかりと感じるクリームパンに仕上がるという。

2種とも冷蔵タイプのクリームパンだが、「冷蔵庫から出して5分ほど待って常温に戻すと、閉じこもっていたハチミツの香りがふわっとほどけて、より一層おいしく楽しめますよ」と市川さんに教えていただいた。

オープンから約2カ月、すでに地元の方や観光客の街歩きのお供はもちろん、手土産としても親しまれているようだ。現在は2種のみの展開だが、チョコレートや抹茶といった新商品を開発中とのことで、新たなハチミツの世界が広がる新商品の誕生が今から待ち遠しい。

撮影:前田博史

【メニュー】
kin・iro 金色 250円
kuro・iro 黒色 500円(一日限定50個)
※価格はすべて税別

クリームパン専門店 キンイロ 三条店

住所
〒604-8083 京都市中京区三条通富小路西入中之町21(富小路通り沿い)
電話番号
075-221-7739
営業時間
11:00~18:00
定休日
年中無休(年末年始を除く)
公式サイト
http://www.kaneichi-syouten.com/shop/#kiniro

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。