デザイン界でいま最も注目の夫婦が手掛けた『ラ・メルスリー』でカジュアルにフレンチを堪能

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2018年08月26日
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デザイン界でいま最も注目の夫婦が手掛けた『ラ・メルスリー』でカジュアルにフレンチを堪能
Summary
1.「Ace Hotel」などを手掛けた大人気デザインデュオ「ローマン・アンド・ウィリアムス」がオーナー
2.高級家具店の中にあるユニークなセッティング
3.比較的値ごろ感のあるフレンチ

オーナーはインテリアデザイン会社

ニューヨークのソーホーに2017年12月、新感覚のスペース『Roman and Williams Guild New York(ローマン・アンド・ウィリアムス・ギルド・ニューヨーク)』がオープンした。広さは約650平方メートル。インテリアデザイン会社の『Roman and Williams Buildings and Interiors(ローマン・アンド・ウィリアムス・ビルディングス・アンド・インテリアズ)』が開いたコンセプトストアだ。

『ローマン・アンド・ウィリアムス・ビルディングス・アンド・インテリアズ』はホテルやレストラン、レンタルスペース、個人宅の内装に加え、家具や照明などのプロダクトデザインを手掛けている。同社が手掛けたホテルやレストランには、「Ace Hotel New York(エースホテル・ニューヨーク)」、「the Standard Highline(ザ・スタンダード・ハイライン)」ホテルのルーフトップラウンジ『The Boom Boom Room(ザ・ブンブンルーム)』、フレンチレストランの『Le Coucou(ル・クク)』などが挙げられる。

ユニークなセッティングの中にあるレストラン

建物の中に入るとまず目に入るのは、フレンチレストランの『La Mercerie(ラ・メルスリー)』。ずらりと並んだテーブルと椅子が出迎える。

それを抜けると、奥には高級家具とホーム雑貨の売り場が広がる。入り口のすぐそば左手には、センスのいい花を揃えたフラワーショップ『Emily Thompson Flowers(エミリー・トンプソン・フラワーズ)』があり、ペストリーを売っているベーカリーセクションもある。

ユニークなセッティングとフォトジェニックな美しさが際立っていて、特に女性なら一度はここで食事をしたいと思わずにいられないだろう。

そんなお洒落でハイセンスな空間にある『ラ・メルスリー』は、『ローマン・アンド・ウィリアムス・ビルディングス・アンド・インテリアズ』の創業デザイナーである、スティーヴン・アレッシュ氏とロビン・スタンデファー氏の夫妻が初めて所有しデザインしたレストランだ。

レストラン運営に関して組んだのは、著名なレストラングループの「STARR Restaurants(スターレストラン)」。「スターレストラン」は『Morimoto(モリモト)』『Buddakan(ブッダカン)』『ル・クク』など、NYで人気のレストランを数多く手掛けているので、『ラ・メルスリー』の経営も安定が期待できる。エグゼクティブシェフは、フランス出身のマリー・オーデ・ローズ氏。ちなみにマリーの夫は、『ル・クク』のエグゼクティブシェフを務めるダニエル・ローズ氏だ。

ハムとチーズ入りそば粉のクレープが人気

メニューは正午までが朝食メニューで、その後は閉店まで同じALL DAY MENUとなる。売れ筋の1つは、そば粉のクレープだ。2種類あるクレープのうち特に人気があるのは、ハムと18カ月熟成させたコンテチーズをはさみ、半熟の目玉焼きを添えた「コンプレーテ」(写真上)。クレープの上にはサワークリームがかかっている。

「チキン&ハリコッツ・ヴァーツ」(写真上)も人気がある。ハリコッツ・ヴァーツは、細めで柔らかいサヤインゲンのこと。チキンは表面がカリっと焼かれ、中はしっとりジューシー。ソースは肉汁にニンニクとショウガを加えて煮詰めただけのシンプルなものだそうだが、コクがあってとてもおいしい。

デザートは、バニラアイスクリームをはさんだゴルフボール大のシュークリームを重ねた「プロフィトロール・オ・ショコラ」(写真上)によくオーダーが入るという。バニラアイスクリームは、アメリカのレストランで万人受けするアイテムだ。テーブルに運ばれてきてからお客の目の前でチョコレートソースがかけられる、楽しいパフォーマンスがあることも人気の理由だろう。

使われている食器類はすべて売り物

テーブルセッティングに使われているナプキンは、縁を切りっぱなしにして洗いをかけたリネン製で、フレンチレストランといっても形式ばらないラフな印象がある。夜でもカジュアルな服装で来ているお客が多いし、そもそもフレンチレストランにありがちなコースメニューがない。したがって、何をオーダーするかにもよるが、他のフレンチレストランと比べて比較的お手頃になる。ちなみに、テーブルに登場する皿やグラス、カトラリー、カップなどはすべて購入可能。料理メニューと一緒に器やカトラリーなどの価格表も手渡される 。

食事が終わったら、家具とホーム雑貨の売り場を見て回るのも楽しいし、素敵な食事の後に花を買って帰るのも気分がいいに違いない。ただ単に食事をする以上の経験ができることが、『ラ・メルスリー』の魅力といえるだろう。


【メニュー】
COMPLÈTE(コンプレーテ) $19.00
CHICKEN & HARICOTS VERTS(チキン&ハリコッツ・ヴァーツ) $28.00
PROFITEROLES AU CHOCOLAT(プロフィトロール・オ・ショコラ) $15.00

La Mercerie(ラ・メルスリー)

住所
53 Howard Street, New York, NY
電話番号
212-852-9097
営業時間
9:00~22:00
定休日
無休
公式サイト
https://www.lamerceriecafe.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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ファッションジャーナリスト兼美容食研究家
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1.オーナーは、香港きっての高級広東料理店『龍景軒』の点心師を務めた名職人 2.オリジナルの創作点心が『添好運(ティム・ホー・ワン)』のシグネチャー 3.『ミシュランガイド 香港・マカオ』で一つ星に輝く店の点心を、ファストフード並みのカジュアルさで堪能

dressing編集部