南新宿で18年愛される絶品「カレー」! 昼はカレー・夜はバー、ふたつの顔を持つ『ムーンボウ』

2019年02月25日
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南新宿で18年愛される絶品「カレー」! 昼はカレー・夜はバー、ふたつの顔を持つ『ムーンボウ』
Summary
1.昼はカレー店、夜はロックバーになるお店が東京・南新宿にある
2.スパイスをお湯で煮だすという独特なレシピで作るカレーは、油分少なめで体にやさしい味わい
3.物腰がやわらかい店主の人柄も魅力的で、思わず通いたくなってしまう!

オープンから18年、ロックバーで楽しむ「昼カレー」に根強いファン『moonbow』

空前のカレーブームが到来。大阪や東京を筆頭に、全国各地にカレー店が続々とオープンしている。中でも主流は、間借り店だ。これは店舗を構えずに、バーなどの飲食店の空き時間を間借りして営業するスタイルのこと。そんな昨今の流行よりもはるか前から、昼はカレー店、夜はバー営業とふたつの顔を持つ店が東京・南新宿にある。

それが、小田急小田原線・南新宿駅から約1分、JR代々木駅からは歩いて6分の『moonbow(ムーンボウ)』だ。パッと目を引く鮮やかな青色のドアを開けると、店内にはロックスターの写真やポスターがそこかしこに貼られている。

9席ほどのカウンター内には大量のCDやDVDが無造作に置かれており、オーディオからは、BGMとしてラジオが流れている。都会とは思えないほどノスタルジックでのんびりした空間は、どうもキューバにある小さなバーを意識しているらしい。

『ムーンボウ』の特徴は、ランチメニューが日替わりカレー1種類のみであること。曜日によって提供するカレーが決まっていて、月・火曜が「チキンカレー」、水・木曜が「茄子と挽き肉のカレー」、金曜が「ほうれん草と挽き肉のカレー」となっている。

しかも「チキンカレー」と「茄子と挽き肉のカレー」は1日18食、「ほうれん草と挽き肉のカレー」は1日24食程度と販売数が限られている。それを目当てに熱狂的なカレーマニアやグルメファンが訪れるため、13時頃には売り切れてしまうこともしばしば。

週3回でも食べられる優しい味わいのカレー

この日、提供していたのは「ほうれん草と挽き肉のカレー」(写真上)。チャイ(インド風ミルクティー)とセットで、たったの800円。値段はオープンした2000年から変えていないという。深緑のとろみがかったカレーソースは滑らかな口当たり。辛みやスパイス感は控えめだが、食べ進めるうちに、体の中がじわじわと温かくなるような、穏やかで体にやさしい味わいだ。

「週3回でも食べられるような味わいにしています。油も極力使っていません」。こう話すのは、同店を1人で切り盛りする店主の浦島秀樹さん。

一般的なカレーの作り方として、はじめにたっぷりの油にスパイスで香りづけをするテンパリングという工程があるのだが、『ムーンボウ』では、クミン、カルダモン、クローブ、ベイリーフなど7種類のスパイスをお湯で煮だす。そう、油に香りをつけるのではなく、お湯に香りをつけるのだ。

そして、半日ほど炒めたタマネギと合わせ、カレーのベースを作る。ここから「ほうれん草と挽き肉のカレー」には、炒めた挽き肉、ほうれん草、トマト缶、ヨーグルトなどを混ぜ合わせて、味を調えていく。

そんなカレーソースを、パラっと炊き上げたターメリックライスにかける。ご飯の量は、1人前約370g。軽く一合(約330g)をこえる量だ。「意外と女性のお客さんでもペロッと食べるので、多く盛っているんですよ」と浦島さん。ちなみにお米は、さまざまな銘柄を比べた末たどり着いた、粘り気が少なく粒だった新潟県産の「こしいぶき」を使っている。

付け合わせには、キュウリのピクルスが別皿で提供される。ほどよい酸味のピクルスを挟むことで食が進み、たしかにボリューム満点のご飯をぺろりと平らげてしまうだろう。

そして食後に提供されるチャイ(写真上)は、スパイスが入っていないプレーンな味わい。茶葉はチャイに適したスリランカ産の高級品質のもので、大阪で人気の喫茶店『CANTE GRANDE(カンテ グランデ)』から分けてもらっているという。さらにチャイの味がぶれないよう、毎年『カンテ グランデ』へ出向き味の確認をするというこだわりようだ。

「まずは茶葉の香りを堪能してもらいたいので、何も入れていません。スプーン2杯分の砂糖を入れて、甘くして飲むほうがおいしいですよ」(浦島さん)

▲店主・浦島さん(写真上)がチャイを注ぐ姿はいつしか同店の名物に

カレーを教えてくれたのは、ジャズギターの先生

物腰がやわらかい浦島さんは、実はバンドマンでロックバンドのギターを担当している。そんな浦島さんがカレーと出逢ったのは1990年代後半。

趣味でジャズギターを習いはじめたところ、そこの先生がカレー好きで、なぜか譜面ではなくカレー屋のマップを渡してきたのがきっかけだった。

そこからジャズギターよりも熱心な“カレーの特訓”が始まり、カレー店に食べに行っては何のスパイスやだしを使っているのか当てさせられたという。冗談みたいな話だが、いつしか浦島さんはカレーにのめり込むようになり、独学を重ね『ムーンボウ』をオープンさせた。

オープンから月日が経つこと18年……「でも、まだジャズギターの先生にカレー屋を開いたと言っていないんですよ」と、浦島さん。思わず“えー!”と大声をだして驚いてしまった。多忙ゆえに、ちゃんと伝えられず今日まで来てしまったようだ。

ちなみに夜はロックバーとなり、お客さんに合わせて浦島さんがBGMをセレクトし、こだわりのオーディオで流してくれる。そしておすすめのカクテルは、モヒート。「小説家のアーネスト・ヘミングウェイが飲んでいたモヒートと同じ味を作る自信があります」と浦島さんは笑う。

数分話しただけでも、さまざまなエピソードが出てくる浦島さんにすっかり魅了されてしまった。昼のカレー、夜のバー、どちらにも通って、浦島さんのワールドにどっぷり浸ってみては。


【メニュー】
日替わりカレー(チャイ付き) 800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です

moonbow(ムーンボウ)

住所
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-30-4 ヨシダペアランドB102
電話番号
03-3299-5031
営業時間
月~金曜 11:30~14:00(※カレー売切れ次第終了)、21:30~24:00(※バー営業)、土曜 21:30~24:00(※バー営業のみ)
定休日
日曜・祝日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/a136duuf0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。