昭和な店がひしめき合う「自由が丘横丁」に突如現れた、イタリアンな創作タイ料理店 『アマン』

2019年04月25日
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昭和な店がひしめき合う「自由が丘横丁」に突如現れた、イタリアンな創作タイ料理店 『アマン』
Summary
1.自由が丘の時が止まった横丁に、周囲とは一線を画するバル『AMANè(アマン)』が登場
2.タイ料理好きなイタリアン出身シェフによる、ワインに合う無国籍な創作タイ料理
3.タイの高級焼酎「モンシャム」使用のオリジナルサワーなどドリンクも魅惑的

NYC辺りで出逢う?イタリアンな空想タイ料理を。自由が丘『アマン』

昭和のはじめ、当時は碑衾町(ひぶすままち)と呼ばれていた街に1つの学園が誕生する、手塚岸衛の「自由ヶ丘学園」だ。
その後、学園の名前を由来とした自由という言葉の響きに惹かれて、ダンサーや音楽家、画家、文人たちが集り始め、自分たちの街を自由が丘と呼び始める。

いわば存在そのものに文化や流行を義務付けられた街は、昭和の世にも、平成の世にも、幾度(いくたび)も人気の街になり、いつの頃からかスイーツと雑貨の街として定着。
休日には自撮り棒を持ったアジアからの観光客たちが、タピオカを片手にSNS投稿用の写真を撮りまくっている。

そんな自由が丘の表玄関、女神広場に面したバス停の裏辺りに、すずかけ通りに抜ける小さな路地がある。通りの幅いっぱいに立つ古ぼけた赤いお稲荷さんの鳥居、どこか懐かしい通りだ。
真ん中まで抜けると、突然出現する赤提灯。中には小さな店がひしめき合い、「自由が丘横丁」と書かれた提灯が見える。

しかし、こちらは「横丁裏」、左に回り込むと「自由が丘横丁」の看板に迎えられる。
2つの長屋を無理矢理トタンで繫いだチープな景色は、多くの人が想像する自由が丘とは違うかもしれない。
だからこそ、この横丁の温もりを求めて集まって来る人たちがいる。

2019年2月、時が止まった横丁のデッドエンドに、周囲とは一線を画するバルが誕生して話題を呼んでいる。

グレーを基調にしたシックな内装の中に無造作にいくつも飾られているのは、ニューヨークの女性ストリートアーティストdeath NYC(デスニューヨーク)の作品だ。
deathとは(Don’t easily abandon the hope)の頭文字、「希望を簡単に放棄しないで!」という意味。

彼女がまだソーホーやチェルシーの有名店の壁や床に絵を書いていた頃から名乗っているアーティストネームだ。
death NYCが描くダリや、モナリザ、スヌーピー、オードリー・ヘップバーンの下では、ポータブルのプレーヤーでアナログのレコードが回っている。

『AMANè (アマン)』の伊藤(達哉)さんは、自分の店を作る時、NYC辺りの街角にありそうな創作タイ料理店をイメージした。確かに横丁の喧噪を抜けて『AMANè』に辿り着くと、ロウアーマンハッタンのリトルイタリー辺りに迷い込んだような錯覚に包まれる。
近隣のチャイナタウンなどのアジア系移民たちに、すっかり飲み込まれている街角。

そこにタイ料理好きなイタリアンシェフが小さなバルを開いている…。
『AMANè (アマン)』という響きも、どこか「ラマン」に似てエキゾチックだ。

「旬という漢字の訓読みが(あまね・く)らしくて、ここはイタリアンをベースに、タイ料理のハーブやスパイスを使って、四季折々の和食材を料理する店だからピッタリかなと思ったんです。ローマ字表記にして、最後のeは読まないことにして」。
こうして、自由が丘の街に、誰もまだ出逢ったことがない無国籍な創作タイ料理屋が誕生した。

マコガレイと赤ナマコが盛られた皿は、コブミカンの葉で〆て、わさびオイルを散らし、最後に葉をあしらう。

ソムタムはパパイヤではなく金美人参を使い、アヒージョにはレモングラス、アサリのペペロンチーノには独活(ウド)を忍ばせる。

ラムのスペアリブには、レッドカレー味のスパイスを使い、海老のラグーパスタはトムヤムクン風味だ。

従来、日本のタイ料理屋は現地の味に忠実なものが多く、どの店も同じようなメニューになってしまうことが多かった。
だったら、ワインに合うタイ料理を出したいから、自分のベーシックにあるイタリアンや和食の技法も加えていこう。
これからも、少しずつ創作タイ料理を増やして行く予定だと言う。

もちろん、ワイン以外のドリンク類も充実している。オリジナルの「レモングラスサワー」は、タイの焼酎「モンシャム」にレモングラスとハーブやスパイスを漬け込んでいる。「モンシャム」は最高級のタイ米、ジャスミンライスを使っているため、香りが豊かで風味が甘い。

どこかにありそうで、実はどこにも存在しない空想タイ料理のバル。〆のパスタは材料さえあれば、常時30~40種のバラエティさえ可能だと言う。
スイーツと雑貨の街に突如表れたリトルイタリーなタイ料理屋は、日本の旬を味方に付けて、自由が丘の夜を何倍にも面白くしてくれるだろう。

【メニュー】
前菜盛り合わせ(お通し) 680円
金美人参のソムタム (S)550円 /(L)900円
燻製サンマのポテトサラダ 550円
セルバチコと3種チーズのサラダ 780円
ラムスペアリブのタイハーブスパイス煮込み 1,000円
トードマンクン(タイ風海老のすりみ)レンコンはさみ揚げ 590円
トムヤムクン 海老ラグーのパスタ 1,100円
生のり 小柱 トマトのパスタ からすみがけ 1,200円
ラムタンハーブ塩焼き 1,000円
松坂豚のナムトックムー(タイ風スパイシーサラダ) 1,000円
レモングラス香るチーズケーキ 650円
ドラフト (ハーフ)500円 /(パイント) 900円
ハイボール・サワー類 550円
レモングラスサワー 750円
グラスワイン 650円~
ボトルワイン 3,000円~
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

AMANè(アマン)

住所
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-29-7 自由が丘横丁アマン
電話番号
03-6421-2992
営業時間
18:00~midnight
定休日
不定休
公式サイト
https://www.instagram.com/amane_jiyugaoka/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。