横浜を自然派ワインの聖地に。ワインラバーが集うハマの新名所『鯖寅酒昄(さばとらしゅはん)』

2019年05月09日
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横浜を自然派ワインの聖地に。ワインラバーが集うハマの新名所『鯖寅酒昄(さばとらしゅはん)』
Summary
1.横浜屈指の歓楽街「福富町」へ向かう途中に誕生した、自然派ワインの酒屋&角打ち『鯖寅酒昄』
2.通路横全面がワインセラー。ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、日本と、世界中の自然派ワインが整列
3.種類豊富な日替わりテイスティングワイン料金が、グラスでほぼワンコイン!

赤レンガとビールの街横浜が、自然派ワインのパラダイスへ

クラフトビアマップが何枚も発行されるほど、横浜にはクラフトビアの醸造所やバーがたくさんある。
大さん橋や赤レンガ倉庫、ホテルニューグランド、クレイジーケンバンドと、横浜には確かにビールがお似合いの風物が多い。しかし、鎌倉まで足を延ばすと、『祖餐(そさん)』や『ボータン』、『鈴木屋酒店』などを中心に、自然派ワインの人気がしっかりと根付いている。

「横浜でも、もっと自然派ワインのおいしさに馴染んで欲しい」、そんな思いで結ばれた仲間たちが2019年2月に開催した「ナチュラルワインとゆかいななかまたち」は、すぐに予約終了になるほど多くの人たちを集め、大盛況に終わった。

中心になったのは、イタリア、フリウリ地方の自然派ワイン『ダミアン』の「ネカイ」との出逢いから、和食と自然派ワインの店を造った『おか田』や、東神奈川の一軒屋レストラン『INACASA(イナカーザ)』、自然派ワインと中華料理の『カントナ』など、いずれも自然派ワインを愛する店主たちばかりだ。
もちろん、会場になった『W Yokohama(ダブリューヨコハマ)』にも多くの自然派ワインが並んでいる。

そんな中、少しずつ自然派ワインの人気が高まりつつある横浜に、台風の目とも言うべきスポットが生まれて、口コミでじわじわとワインラバーたちが押し寄せている。

多くの飲食店がひしめき合う野毛の喧噪を抜け、ハマの洋食屋『センターグリル』も越える。
大岡川に沿って緩い弧を描きながら要塞のように建っている昭和の置き土産「都橋商店街」を右目に見ながら川を渡ると、横浜屈指の歓楽街「福富町」に向かう道だ。

その途中、老舗の鶏肉店や飲食店が点在する通りを右折すると『鯖寅酒昄(さばとらしゅはん)』という小さな看板が見つかる。

細い階段を2階まで上ると、1つのドアの向うに2つの店。正面に見えるガラス窓がついた木目のドアの向うが、自然派ワインのパラダイス『鯖寅酒昄』だ。

ドアを開けると、カウンターまでの通路横はすべてセラー。
フランスやイタリア、オーストラリア、アメリカ、日本と、世界中の自然派ワインが整列。棚の上には訪れた生産者たちのサインが書かれている。

そして、カウンターの上には、本日のテイスティングワインたちが抜栓されて並ぶ。

驚くのは、ホワイトボードに書かれたグラスワインの値段だ。例えば『フジマル醸造所』のデラウェアで造られた国産ワインは330円。猫のエチケットで知られる入手困難な目黒(浩敬)さんの『ファットリア アル フィオーレ』でさえ、ほぼワンコインで飲める。

しかも、テイスティングパスを購入すると、さらに半額ほどの価格になる。このパス、16時までに来店するとパス自体も半額になってしまう。一瞬、目を疑いたくなるような嬉し過ぎる衝撃価格のオンパレードだ。

「ライバルはワインじゃなくて、レモンハイなんです」、とびきりの笑顔で説明する藍葉(健介)さんは昭和5年創業の老舗酒販店『酒の島崎』出身。酒のプロとして色々な種類の酒を扱ってきた。

その中で印象的だったのが、茅ヶ崎のビストロ『メボン』に卸している変わったエチケットのワインたちだった。
いつもお世話になっているから、客としてもお邪魔しよう。女性1人で切り盛りする小さなビストロの席に着くと、見たことのないガメイのワインがサーブされた。ガメイ、多くの日本人にとっては「ボジョレー・ヌーボー」でお馴染みの品種だ。

「口に含むと、スーッと身体に馴染んで行くような軽やかさがあって、しかもジューシーでびっくり」、それからしばらくは自然派のガメイばかり飲んでいたという。
もちろん、ほかの品種や地方、南半球のワインまで、プロならではの吸収力でどんどん視野を拡げて行き、いつか自然派と呼ばれるワインだけを扱う店を開こうと決意。
より多くのワインを、より多くの人たちに届けるため、酒販店という道を選んだ。
愛好家たちのためでなく、広く一般のワインファン、酒ファンに自然派ワインの魅力を知って欲しい。

「裾野をどんどん広げて行かないと、せっかく盛り上がりかけたムードが行き詰まってしまうと思うんです」。
だからこそ、あまり出逢わないワインの角打ちというシステムで、より安くグラスワインをサーブする。

ホワイトボードを見れば一目瞭然なように、たくさんの味に出逢えるよう、毎日たくさんのボトルを抜栓している。

テーブルで持込みの唐揚げを食べていたカップルは、これから『金井商店』に出かけるらしい。
2人と入れ違いに、野毛のワインバー『ムー』のマスターが開店前にお気に入りのワインを仕入れに入って来る。
ここは早くも、横浜の自然派ワイン好きたちのクロスロードになっている。

ここで何杯か飲んでから食事に出かけるか、食事の帰りに寄って宅飲み用のワインを見つけるか。
新しい横浜ホッピングの拠点は、『鯖寅酒販』から始まる。

【メニュー】
フジマルテーブルトップ 橙色 330(190)円
ファットリア アル フィオーレ チロル 520(310)円
ヤウマ ラルクグルナッシュ 890(520)円
ラクラリーヌファーム プティマンサン 650(380)円
ジュリアン・クルトワ オートクトンヌ 800(490)円
()内はテイスティングパス使用価格、パス1,000円(16時までの来店で500円)
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です

鯖寅酒販 (さばとらしゅはん)

住所
〒231-0041 神奈川県横浜市中区吉田町3-11 サウンド吉田町ビル2B
電話番号
050-3483-1826
営業時間
12:00~22:00
定休日
月曜
公式サイト
https://www.facebook.com/%E9%AF%96%E5%AF%85%E9%85%92%E8%B2%A9-841662932686129/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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