冬旅は「下関」で豊富な海の幸を!一日で下関グルメを堪能できる3店を食べ歩き

味わう旅 #10

2019年10月31日
カテゴリ
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冬旅は「下関」で豊富な海の幸を!一日で下関グルメを堪能できる3店を食べ歩き
Summary
1.下関グルメを一日で堪能できる3店をご紹介!
2.本州最西端に位置する「下関」は、3方向を海に囲まれ、「フグ」「ウニ」「アンコウ」など、海の幸に恵まれた都市
3.市場内の「回転寿司」や地元民御用達の「炉端焼き店」など

歴史の街「下関」

山口県下関市は日本の歴史を語る上では外すことのできない都市である。その要因はいくつかあるが、まずは日本人なら一度は聞いたことがある「壇ノ浦の戦い」。平家と源氏の壮絶な戦いが繰り広げられたのは、九州と本州の間にあり、下関のシンボル的存在でもある関門海峡だ。

関門海峡から徒歩約10分の場所にある赤間(あかま)神宮では源氏に破れた平家一門が眠るといわれており、多くの観光客が訪れる。

また、日清戦争後の講和条約である下関条約もこの地で締結された。同じく市内にある「日清講和記念館」には、当時の様子がわかる史料が多数展示されており、歴史ファンなら外せない場所となっている。

その他にも、宮本武蔵と佐々木小次郎による巌流島の決闘や、長州藩と列強四国との下関戦争(馬関戦争)など、歴史上重要な事が幾度となくこの地で起こっており、それ故、下関は「歴史の街」と呼ばれている。

下関グルメを一日で食べ尽くす3店をご紹介!

下関は本州最西端に位置し、関門橋を渡った先は福岡県北九州市になる。東と南は瀬戸内海・西は日本海と、3方向が海に囲まれているため、海の幸が非常に豊富。「ふく」(山口県では”ふぐ”をこのように呼ぶことが多い)をはじめ、「クジラ」「アンコウ」「ウニ」「イカ」など、新鮮な魚介類が近海で獲れる。それだけでなく、市内にある唐戸(からと)市場は、かつての築地や現在の豊洲市場に負けないほどの活気があり、全国から旬の食材が集まってくる。


また下関は、県内でも特に海鮮をウリにした飲食店が充実している。例えばJR下関駅前は、夜になると店に次々と明かりが灯り、夜な夜な食事を楽しむお客が集まってくる。
とはいえ、山口県の見所は、下関の他にも萩・津和野・長門・岩国など多岐にわたる。つまり、下関だけで数日過ごすのは少しもったいないだろう。

そこで今回は、一日で巡れる下関のおすすめグルメ3店を食べ歩きしてみた。是非、グルメ旅の際の参考としていただきたい。

まず唐戸市場に足を運ぶべき、2つの理由とは?

唐戸市場は下関の台所である。近海で獲れた魚はもちろん、全国各地の食材が朝一番で運ばれてくる。そこで下関に着いたら、まずは昼に向けて唐戸市場へ行くことをおすすめしたい。その理由は2つある。

ひとつは、その日に入った魚をチェックしてほしいからだ。下関のほとんどの居酒屋は、唐戸市場から魚を仕入れている。夜にいくつかの店を巡ると考えると、山口ならではの食材や、旬の魚をあらかじめ知っておいた方が良い。さらに、その日の天気や波の状況によっても獲れる魚は変わってくる。よって、まずは市場で揚がった魚を確かめ、時には市場で働く人たちに、山口の鮮魚について質問をぶつけてみるのもいいだろう。

ふたつめは、市場内の『回転からと市場寿司』という回転寿司店が実におすすめだからだ。唐戸市場の1階には飲食ブースが多数あり、観光客で大いに賑わっている。では、この市場はただの観光名所なのかと問われると、それは違う。昼頃になると、地元の個人客も大勢やってくるのだ。

お客の目当ては、まさに2階にある『回転からと市場寿司』。下関の寿司店は高級なものが多いが、ここは比較的安価に寿司を食べることができる。そしてご想像通り、市場内にあるので鮮度は折り紙つきだ。
営業中は常に、地元客を中心とした行列ができており、その列は時に場外まで続くこともある。

メニューは定番のネタから「クジラ」「ふく」(写真上・左)など観光客に嬉しいネタもある。これに加えて、山口県のご当地食材である「ヒラメ」「赤海老」(同・右)「マグロ」なども是非食べてほしい。どれもネタがみずみずしく、その鮮度に驚かされるはずだ。

また、運が良ければ高級珍味といわれる「くじらのさえずり」(写真上)もお目にかかれる。クジラの舌の一部なのだが、牛や豚と異なって脂が乗っており、少し噛むだけで甘みがじわっと広がると同時に、口の中で溶けるようにして消える。全国を見ても珍しい食材なので、見つけたら是非頼んでみてほしい。

ついつい、「ふぐの唐揚げ」や「ふぐの赤味噌」まで頼んでしまったが、お会計を見て仰天。下関にある他の寿司店の半額・東京の寿司店の1/3ほどの金額で、極上な寿司を楽しむことができる、異次元のコストパフォーマンスを誇る店である。

【メニュー】
一皿  110円~520円ほど
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。

海転からと市場寿司

住所
〒750-0005 山口県下関市唐戸町5-50 唐戸市場2F
電話番号
083-233-2611
営業時間
月、水~土曜 11:00~15:00(L.O.14:30)17:00~21:00(L.O.20:30)  火曜 11:00~15:00(L.O.14:30) 日曜 10:00~15:00(L.O.14:30)17:00~20:00(L.O.19:30) ※全日、開店30分前より受付開始
定休日
不定休
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/e6j3bdzr0000/
公式サイト
http://www.kaitenkaratoichibazusi.com

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

山口県を代表する名酒場『大衆酒場三枡』

山口県の酒場として有名な一軒といえば、1951年創業の老舗『大衆酒場 三枡(みます)』。テレビや雑誌で必ずといっていいほど登場する人気店だ。

知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど控えめな外観とは裏腹に、店内は大勢のお客で賑わっている。この時点で既に期待は膨らむが、更には、数々の先人達が酒を酌み交わしたであろう歴史感じる座敷に、長い年月を経て角が丸まった木製のカウンターを見れば、情緒を感じずにはいられない。

一番のウリはフグであるが、一皿4,000円からと、お一人様には少しハードルが高いかもしれない。そんな時は、ヒレ酒やフグの煮こごりを堪能し、そのほかの山口ならではの食材をつまみながら日本酒をクイッとやるのが良いだろう。

まずは店主おすすめの「鯨の刺身」(写真上)を。あえて凍らせて食べるのが『三枡』流とのことで、「溶ける前に食べてください」と告げられる。と言いつつ、この量だ。スパムさながら極厚のクジラが8枚も入っている。

一人でこの量を溶ける前に全て食べるのは難しいかもしれないが、そもそもこれだけのボリュームで1,200円は東京では考えられない。もちろん味も申し分ない。鮮度の良いクジラの赤身を凍らせることで余計なクセやえぐみが消え、濃いうまみを愉しめる。そして日本酒との相性もバッチリだ。

続いて珍しいものを尋ねると、「月日貝(ツキヒガイ)」(写真上)が運ばれてきた。恥ずかしながら今まで聞いたことがなかったが、これがまた酒飲みの心を鷲掴みにするおいしさだ。食感はホタテに似ているのだが、ウニのような磯の香りが鼻から抜ける。このクセが、酒の速度を一気に加速させる。

まずはそのままいただき、途中でカボスを絞ったり、かんずり(新潟県産の香辛料)を乗っけて食べたり、味の変化を楽しめるひと工夫もありがたい。

開店が15時ということもあり、『回転からと市場寿司』からの二軒目という位置付けもベストだ。徒歩だと30分くらいだろうか。少し歩いて腹を減らしてこの名店に挑んでみてはいかがだろうか。

【メニュー】
鯨の刺身 1,200円
月日貝 800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。

三桝

住所
〒750-0025 山口県下関市竹崎町2-13-11
電話番号
083-223-8608
営業時間
15:00~23:00
定休日
正月、盆休み 第1・第3水曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/50a94jwp0000/
公式サイト
http://mi-masu.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

地元民御用達の炉端焼き店『まんなおし』で山口の高級食材を

普段から外食の多い私だが、旅の最中となると、さらに財布の紐が緩くなる。だが、それは仕方ない。その地ならではの食材を見つけたらどうしても食べたくなってしまうからだ。

そんな私が、今回の旅で最も心打たれた店が『まんなおし』である。こちらは、JR下関駅前の居酒屋街から10分ほど外れたエリアにある地元民御用達の炉端焼き店。

カウンターの前には、食材がびっしり詰まった大きなショーケースと焼き場がある。大将の威勢のいい焼きっぷりを見ているだけで酒が進むのは言うまでもない。
今回は、まず下関の地酒である「海響(かいきょう)」を頼んでみた。下関で生まれただけあって、大吟醸とはいえど刺身や魚料理に合う辛口となっている。炉端焼きはもちろん、刺身や肴もこの一本で対応できそうだ。

さて、この旅ももう終盤。食べる機会がなかったものを頼んでみたくなり、まずは「車エビ」と「オコゼ」の刺身を頼む。実は車エビは、山口が誇る人気食材のひとつであり、今回注文したものは秋穂(あいお)産だという。

山口県の南部・瀬戸内海の中央に位置する秋穂は、車エビの養殖発祥地として知られており、天然モノに遜色ない車エビを生産することで有名だ。ぷりっとした歯ごたえの後に濃厚なうまみがどっと押し寄せる。まさに至高のひととき。そして残った頭は素焼きにして出してくれる。炉端焼き店ならではの粋なサービスだ。

続いて「オコゼ」の刺身。こちらは丸ごと一匹を刺身にして、肝まで一緒に運ばれてきた。自ら肝醤油を作り、そこに淡白なオコゼの刺身をくぐらせれば、肝の程よいクセが絡み絶妙なハーモニーを生む。カブトの部分は〆の味噌汁用に取っておこう。

そしてメインは「うなぎ」だ。この店でいちばんの人気メニューである。百戦錬磨の大将が目の前の炉端で豪快に焼き上げたうなぎは、焼き加減、食感が絶妙な塩梅。タレは必要最低限で、素材のうまみを最大限に楽しめるように仕上げているのは、ネタと技術への自信の表れだろう。日本全国でうなぎを食べてきた私だが、まさか山口で人生最高のうなぎに出逢えるとは思わなかった。

まだまだ紹介したい店はいくつもあるが、長くなるのでこのくらいで終わりにしようと思う。あとは是非、自身の目と舌で確かめにいってもらいたい。山口県は見所が分散されているため、宿泊場所の選定は慎重におこなうべきだが、1日くらい下関でひたすらグルメに明け暮れるのもいいのではないだろうか。

【メニュー】
刺身(車エビ、おこぜ) 時価
焼き物(うなぎ)時価
海響 900円

まんなおし

住所
〒750-0064 山口県下関市今浦町5-16
電話番号
0832-34-0987
営業時間
17:00~23:00
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/smpxxwyk0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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