生肉好きに朗報! 都内ではレアな京都肉の生肉刺しを「合法的に」たっぷり楽しめる店が西荻窪にオープン

2016年10月08日
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 生肉好きに朗報! 都内ではレアな京都肉の生肉刺しを「合法的に」たっぷり楽しめる店が西荻窪にオープン
Summary
1.3年かけて開発された調理法による「肉刺し」が楽しめる
2.オリジナルの西京味噌で食べられる京もつ鍋はこってりの極み
3.〆のカルボナーラや、京野菜サラダも大人気 

生肉ラヴァーの皆さん、お待たせしました!

もはや、懐かしの味となってしまったレバ刺しなど生の肉刺し。それらを合法的に楽しめる、生肉好きにはたまらない店があるらしいと聞いて伺ったのは西荻窪に新しくオープンした『もつ吉 西荻窪店』。

既に荻窪にも店舗を構えるこちらの名物は、肉刺しと京風もつ鍋。特に人気だという肉刺しは、フランス料理で使われる手法である低温調理を応用し、3年の試行錯誤を経て実現したもの。7日間かけて下ごしらえをし、加熱する温度や時間、水蒸気量までが計算された、安心して食べられる「合法」肉刺しを提供している。

まずは、一番人気の「肉刺し盛り合わせ(5種)」が登場。

限りなく生肉、という言葉の通り、鮮やかな色のまま登場した肉は生肉そのもの。手前左下から西京味噌漬け赤身、レバー、赤身、みすじ、そして中央は塩麹漬け赤身となっており、赤身は3種用意されている。

国産黒毛和牛を使ったみすじは、こちらでは大トロ刺しという名前で提供される。

噛んだ瞬間、ふわっととろける脂身はまさに大トロ! 生肉のとろけるような食感と風味を味わえる一品だ。

3種ある赤身は、すべて「京都肉」を使用。「京都肉」とは、名前の通り京都府内で長期間飼育し、京都市内で加工されたA5、B5、A4、B4の黒毛和牛のことなのだが、地元の料亭を中心に消費されるため、市場流通量が極めて少ないんだそう。東京で扱っている店はかなり珍しい。

繊細な味わいと上品な舌触りを特徴とする京都肉の赤身は、ぷりっとした食感。甘口でまろやかな、京都・丹後の坂長醤油をつけていただこう。いくらでも食べ続けていたい贅沢な肉刺しだ。

もうひとつの看板、「京風もつ鍋」も必ずいただきたい!

こちらは2人前となっているが、1人前から注文できる。遠赤外線効果で野菜がシャキシャキになるという、陶器製の陶板鍋(とうばんなべ)を使用しているのがこだわり。

国産のぷりっぷりの大トロホルモンを中心に、キャベツ、ニラ、ゴボウ、厚揚げ、白コンニャクが入っており、ニンニク、鷹の爪、白ゴマ、そして香りづけの柚子が添えられている。店で3日間炊き上げた牛骨スープをベースにしながら、鶏ガラ、鰹節で味を整え、たっぷりの京味噌をブレンドした濃厚スープが最大の特徴だ。

使っている味噌は、京都・亀岡で少量生産される京丹味噌の片山商店のもので、このもつ鍋のためだけに特注で作ってもらったというオリジナルの西京味噌。マイルドでやさしく、甘い味噌のふんわりとだしの効いた味わい。

「京風」だからといって薄味だと思っていたら大間違い。モツや野菜にこってりと絡んだ西京味噌は甘く、うまみが強い。コクの強い味だからこそ、福岡出身で博多風のもつ鍋に慣れている筆者からしてみても、食べたことのないほど濃い味のもつ鍋だ。


肉ともつ鍋以外の人気メニューは「京野菜グリーンサラダ」。こってりとした鍋の合間に、口直しにもよく食べられるのだそう。

トマト、クレソン、春菊、水菜、ロメインレタスなどの野菜に、たっぷりの九条ねぎをトッピングされたこちらは見た目にも鮮やかな一品。

注文すると、その場でスタッフが鰹節を削ってくれる。削りたての鰹節の風味がふわっと広がる。

ドレッシングは、手前の「京小松菜ドレッシング」と奥の「京人参ドレッシング」の2種が用意されているので、それぞれをちょっとずつ楽しむというのも手だ。

ほんのりと苦味のある京小松菜ドレッシングは、野菜の味わいをより引き立てる存在。対する京人参ドレッシングは、甘みが強くさっぱりとした酸味のきいた味となっている。どちらも京玉ねぎをたっぷりと使っており、コクを楽しめるドレッシングだ。

残ったスープで〆の一品を作ってもらえる。おすすめなのは、「カルボナーラ」。

もっちりとした生パスタを使用し、西京味噌の味を存分に楽しめるカルボナーラは、クリームベースのパスタのような濃厚な味わい。他にも「チーズリゾット」などが〆の選択肢として用意されており、和風の京もつ鍋の締めを洋風スタイルで味わえるという、まさに一度で二度おいしい鍋となっている。

古民家をリノベーションして作られたという店内は、シックな内装ながらも広々としており、個室も用意されている。

オープンしてまだ一カ月だが、7割がリピーターというから驚きだ。肉刺しを愛するひとから、京もつ鍋の虜になってしまったひとまで、客の需要も世代も幅広いという。

京都出身という社長の地元だからこそできる「京都」なこだわりを存分に感じられる『もつ吉 西荻窪店』。肉刺しやこってりとしたもつ鍋が食べたい時に、必ず思い出す存在となること間違いなしだ。

(文・写真/雨宮美奈子)

<メニュー>
肉刺し盛り合わせ(5種) 2,300円
京風もつ鍋 1,480円(1人前)
京野菜グリーンサラダ 750円
※価格は全て税別

もつ吉 西荻窪店

住所
東京都杉並区松庵3-38-13
電話番号
050-5492-3268
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
月~木
17:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)

金・土・祝前日
17:00~23:30
(L.O.22:30、ドリンクL.O.22:30)

日・祝日
17:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)

土・日・祝日
ランチ 12:00~14:30
(L.O.14:00、ドリンクL.O.14:00)
定休日

年末年始(2020年12月31日・2021年1月1日)
ぐるなび
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※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。