静岡で見つけた驚くべき天ぷら! 通い詰めることをオススメ!【食の賢人が選ぶ2016年の最高のひと皿】

The Best of Dish 2016 賢人のみなさんと編集部員が食べた料理のなかで最高のひと皿をご紹介します。お馴染みのあの店か?はたまた隠れた名店か?みなさんにとって、2016年はどんな「おいしい」一年でしたか?

2016年12月30日
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静岡で見つけた驚くべき天ぷら! 通い詰めることをオススメ!【食の賢人が選ぶ2016年の最高のひと皿】
Summary
1.新静岡駅近くにひっそり佇むも、グルメがいま押し寄せる天ぷらの名店
2.駿河湾の素晴らしい魚介と地元の野菜を最高の状態で天ぷらに
3.江戸前のスタイルに縛られない天ぷらはもはや、「天ぷら」の領域を超えたもの

静岡の『天ぷら成生』のカウンターで初めて食べたのはアスパラガスであった。
1本のアスパラガスを2つに切り、粉をはたき、衣を付け、油の中に入れる。

温度差違いの鍋が2つ。それぞれ時間をおいて供される。

始めの穂先部分はサクッとした食感と青々しい香りが広がり。
軸の部分はぐにゃっと柔らかく甘みが充溢するのであった。
1本のアスパラガスがこんなに変化するのか。
驚きを通り越し、感動に変わっていった。

半年で数回通ったが、海老が出たのは2回だけ。

サツマイモはスイートポテト、ジャガイモはマッシュポテトがごとく調理される。
冬場の根菜類、ごぼう、レンコンなどは切り方も含め、その素材にまさに新たな命を与えるのであった。

魚介類も同様である。

アジはまだお腹のなかに桜海老がしのんでいた。

サワラはまだ中か半生状態に近く手で食べるという感触によって生まれる味わい深さ。
などなど…

天ぷらは揚げる、蒸す、焼く、余熱の料理ということを再度考えさせられ、これは油を使った新たな料理だと確信するのであった。

天ぷら 成生

住所
〒420-0839 静岡県静岡市葵区鷹匠2-5-12 1F
電話番号
054-273-0703
営業時間
12:00~14:30(※ランチは完全予約制)、17:00~23:00
定休日
月曜

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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ライター
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【連載】幸食のすゝめ #059 食べることは大好きだが、美食家とは呼ばれたくない。僕らは街に食に幸せの居場所を探す。身体の一つひとつは、あの時のひと皿、忘れられない友と交わした、大切な一杯でできている。そんな幸食をお薦めしたい。

森一起
ライター/作詞家/ミュージシャン