【福岡の酒場美女のいきつけは?】日本酒バーの美人店長にきいた、週5で通いたくなる春吉界隈はしご酒5軒

【連載】「私を"はしご酒"に連れてって(福岡で)」第十六夜  福岡の酒飲みは1軒では帰らない。ほぼ必ず2軒目に行くし、2軒目を出たら次の店…。職住近接ゆえ終電や終バスを逃しても笑顔で楽しく飲んでいる。“はしご酒”文化が根付くこの街の遊び方を毎回伝授いただく。

2017年01月24日
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【福岡の酒場美女のいきつけは?】日本酒バーの美人店長にきいた、週5で通いたくなる春吉界隈はしご酒5軒
Summary
1.店長はじめ、皆美女と評判の日本酒バー『雲レ日』の四丸店長がはしご酒する店をご案内
2.ディープな春吉エリアを女性でも行きやすい店にした3軒も登場
3.さらに、2016年末にオープンしたばかりのフレンチや女将の接客が抜群の和食も

第十六夜:日本酒バー『雲レ日』店長 四丸美佳さん

今回の案内人は、福岡・春吉で日本酒バー『雲レ日』の店長を務める四丸美佳さん。今では女性も気軽に飲むようになった日本酒だが、『雲レ日』は、まだそこまで日本酒がカジュアルではなかった2008年にオープンした。当初はスタッフの一人だった彼女がお店を任されるようになってまもなく6年。女性がカウンター越しに日本酒を勧めてくれるというスタイルが新しく、女性客も1人で訪問しやすいことから、瞬く間に人気店の仲間入り。彼女のファンも増えた。春吉界隈を中心に、飲食店情報にめっぽう詳しい彼女の休日にお供させてもらった。

■2016年11月にオープンしたばかりのフランス料理店『Orchidée(オルキデ)』からスタート!

12月某日。17時のオープンと同時に店に入る。場所は、天神から徒歩15分ほどの高砂エリア。実力派の飲食店が点在し、福岡のグルマンたちにはお馴染みのエリアである。この一角のビルの2階に2016年11月にオープンしたばかりの『Orchidée(オルキデ)』。オーナーシェフの山元忠明さんは、警固『シェ・モリタ』などで腕を磨いてきた。

「山元さんと知り合ったのは4年ほど前ですね。雲レ日に来てくださったこともありましたし、その後、この後に伺う『旬彩じぱんぐ』の竪山さんと高校の同級生ということがわかり、そこからはずいぶん仲良くさせてもらっています」と四丸さん。

▲鹿児島出身の山元シェフ(写真左)

11月のオープンからしばらくはコースのみ(5,400円〜)の提供だったが、2017年1月からアラカルトをスタートさせるということで、この日はひと足先にアラカルトを楽しませていただくことに。

▲スペイン産のウサギを使ったテリーヌ(左)
▲鴨胸肉のロティ 赤ワインソース(右)

「『シェ・モリタ』時代から山元さんの料理の大ファンでした。普段は日本酒を飲むことが多いので、どうしても和食をいただくことが増えます。和食もやさしい味わいのお店が好きなのですが、山元さんのお料理は、シェフの穏やかな人柄が感じられて、とても癒されるんですよ」と、四丸さん。

コースの内容もその日の素材や好みに合わせて相談しながら決めていくという山元シェフ。「小さな店だからこそ、一人ひとりのお客様に寄り添ったお料理を提供していきたいと思っています」と、話してくれた。

取材時でオープン2カ月足らずだが、すでに4回目の訪問という四丸さん。アラカルトが始まると、その頻度はさらに増えるに違いない。

Orchidée(オルキデ)

住所
〒810-0011 福岡県福岡市中央区高砂1丁目11-8 今西ビル201号(西鉄薬院駅徒歩8分)
電話番号
092-532-8515
営業時間
17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日
不定休
公式サイト
https://www.facebook.com/Orchid%C3%A9e-%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%87-Fukuoka-677975455699608/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

■春吉を一緒に引っ張ってきた女性店主の店『コチネレ』へ

▲春吉の路地に明かりが灯る『コチネレ』

続いて訪れたのは、『雲レ日』からもほど近いごはん酒場『コチネレ』。店主の山口華世さんは四丸さんと同い年。一昔前、春吉エリアはけっこうディープな店が多く、山口さんも四丸さんも「どうしてここで店をしようと思ったと?」と聞かれることも少なくなかったという。

「華世ちゃんとは、一緒に春吉を引っ張ってきたような感じがします。彼女は店主として、『コチソバ』というお蕎麦屋さんもやっていて、すごく頑張っているんです。同志であり、ずっと追いかけている、そんな存在ですね」。

▲店主の山口さん(中央)とスタッフの2人

店に入るとほぼ満席。私たちがカウンターに座った後も扉が開き、数分後にはお断りせざるを得ない状況に。美味しい料理やお酒が楽しめることに加え、カウンター越しのスタッフとの会話が楽しく、初めて会った客同士も、気づけば一緒に飲んでいるような気分になってくる。

▲大根の唐揚げ500円、焼きポテサラ550円(上)
▲アテからしっかり食事まで多彩なメニュー構成が魅力(下)

日本酒やワインも揃っており、軽く1杯から、しっかり食事まで、さまざまなシーンで利用できるのもありがたい。

コチネレ

住所
〒810-0021 福岡県福岡市中央区春吉3-22-8(地下鉄天神南駅徒歩5分)
電話番号
050-5785-5319
営業時間
18:00~翌3:00
定休日
木曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/rr543e7p0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

■美味しい料理と日本酒を楽しむなら『やまさん』へ

続いて訪れたのは、渡辺通の路地にある『やまさん』。階段を上って2階へ。店に入ると、「四丸さ〜ん、お待ちしていました」と、可愛らしい女将が笑顔で迎えてくれた。

▲日本酒の知識も豊富で、接客も抜群の女将さん

ここ『やまさん』のメニューは、通常「おまかせコース」(6,000円、8,000円、1万円/税別)のみ。少しずつたくさんの種類の料理を提供するスタイルだが、22時以降は2軒目以降でも利用できるよう、品数を抑えて提供してくれる(3,000円〜)。

▲この日ははしご酒ということで、4品ほどおすすめのメニューをいただいた

店主の小野陽介さんと奥様は、博多の割烹『小谷』のご出身。一品一品、丁寧な仕事が施された料理と、奥様のセレクトするお酒が、四丸さんは大好きなのだという。

「器のこと、お酒のこと、いろいろ勉強させていただいています」と、四丸さん。

かつて、アパレルで働いていた四丸さん。まだ日本酒をあまり飲めなかったときに出逢ったのが、山口・萩の「東洋美人」だったという。

「それまでは日本酒もいろいろ飲んでみたけれど、やっぱり苦手で。『東洋美人』に出逢って、そこから日本酒の世界が広がっていきました」。
楽しそうにお酒を飲んでいる様子が見初められ、四丸さんは、『雲レ日』で働くことになったそう。

▲店主の小野さんと奥様。店の外までお見送りに来てくださった。

やまさん

住所
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通5-12-8 渡辺通5ビル2階(地下鉄天神南駅徒歩5分)
電話番号
092-406-2252
営業時間
18:00〜24:00
定休日
不定休

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

■料理人人生の半分以上を鹿児島で過ごした店主による、こだわり九州食材の懐かしい味『旬彩じぱんぐ』

続いて訪れたのは、こちらも『雲レ日』の近くにある『旬彩じぱんぐ』。店主の竪山洋介さんは、1軒目で訪れた『Orchidée』の山元シェフの高校の同級生で、2人で『雲レ日』に来てくれたこともあるという。

「店を始めたころは、まだ日本酒のこともわからなかったので、四丸ちゃんにいろいろ教えてもらっていたんですよ」と、竪山さん。一方、四丸さんも、料理のことを教えてもらったりしているそうで、持ちつ持たれつの関係を築いてきたという。

ここ『旬彩じぱんぐ』も、基本はコース(5,500円、8,000円、1万円/税別)のみだが、21時以降はアラカルトにも対応しており、四丸さんは遅めの時間に訪れることが多いそう。

▲菜の花のかき揚げ、蕪と下仁田ネギと南関揚げ、筍の煮浸し

▲日本酒のこと、料理のこと、カウンター越しの会話も弾む

店主・竪山さんは鹿児島出身。料理人としての人生の半分以上を鹿児島で過ごしてきたという。『旬彩じぱんぐ』を開いたのは今から4年前のこと。四季を感じる、身体にやさしい九州の食材を使い、何か新しい、そしてどこか懐かしさを感じる料理を提案している。

旬彩じぱんぐ

住所
〒810-0003 福岡県福岡市中央区春吉3-16-41 RAGAZZA春吉2F(地下鉄天神南駅徒歩8分)
電話番号
092-725-2755
営業時間
18:00~24:00
定休日
不定休
公式サイト
http://www.shunsai-jipang.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

■最後は必ず、ホームに戻る! 女性ばかりの日本酒バー『雲レ日』

これまでに、何度か飲食店の方のはしご酒にお供させていただいたが、ご自身の店に行くことは今回が初めて。「うちの店は、私もスタッフも、みんな最後は戻ってきちゃうんですよ」と四丸さん。それほどまでに自分たちのお店が大好きなのだという。

▲この日はカウンターに座り、スタッフ2人を見守る

カウンター10席のみのこぢんまりとした日本酒バー。スタッフは全員女性のため、ここならマニアックな日本酒ファンだけでなく、女性の一人客も気軽に訪れることができるので、いつも遅くまで満席だ。
日本酒は常時25種類ぐらいずつスタンバイ。年間を通すと1,000種類以上を扱っているのだというから、毎回新しい日本酒との出逢いがあるだろう。

▲梅クリームチーズのり巻(400円)、いろいろ野菜の浅漬け(400円)

そんな、人気日本酒バーの店長である四丸さん。
「休みの日は、明るい時間からはしご酒をしています。最近は、博多駅のJRJP博多ビルの地下にある『駅から三百歩横丁』もお気に入り。はしご酒といっても、お酒を飲みに行くのではなく、そのお店の人に会いに行くという感じですね。今回も、会いたい人に会えて、本当に楽しかったです」。

▲最後はカウンターの中に入って、スタッフの2人と

取材はここで終了。四丸さんのはしご酒は、まだまだ続く様子だった。


(撮影:竹内さくら)

日本酒バー 雲レ日

住所
〒810-0000 福岡県福岡市中央区春吉3丁目15-3 テソロ天神1階(地下鉄天神南駅徒歩8分)
電話番号
092-715-9032
営業時間
19:00~翌3:00(閉店)
定休日
不定休
公式サイト
http://ameblo.jp/kumorebi912/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。