周りに自慢したい”大人の居酒屋”! 代々木上原界隈の大人が集う『ネクストバッターズサークル』

2019年04月13日
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周りに自慢したい”大人の居酒屋”! 代々木上原界隈の大人が集う『ネクストバッターズサークル』
Summary
1.代々木上原近くの富ヶ谷に誕生した”大人の居酒屋”『ネクストバッターズサークル』
2.経験豊富なシェフによる、定番の居酒屋料理にひと手間加えた創作料理が魅力
3.懐かしくてかわいらしい、センス溢れる昭和モダンな空間

グルメエリア富ヶ谷に誕生した”大人の居酒屋”

「ネクストバッターズサークル」とは、次の打者が待機する丸い円を指す野球用語。これを店名に冠した居酒屋があると聞くと「野球好きのための店?」と思うかもしれない。

東京・代々木上原近くのグルメエリア富ヶ谷に誕生したのが、その『ネクストバッターズサークル』である。野球とは直接関係はないものの、かわいいものやおしゃれ好きな大人女子の心にホームランを打つ居酒屋だ。

東京メトロ千代田線代々木公園駅より、徒歩3分。目印となる看板もないため、足元の小さな灯ろうと、ビル2階の提灯を見逃さないよう、渋谷方面へと足を進めたい。

階段を上ると、灯りに照られた小さな看板が出迎える。おしゃれなアンティーク扉からは、店内のにぎやかな声が漏れ聞こえてくる。

店内デザインは、昭和モダンがベース。いたるところに施された丸みを帯びたデザインからは、やわらかで温かみのある印象を受ける。そして目を奪う、天井の照明器具の円(写真上)の直径は1m52cmと4mm。

「この大きさは、球場にある『ネクストバッターズサークル』と同じなんですよ」と話すのは店主・志摩幸司さん。ひそかに隠された”サイン”を見つけるのも、同店を楽しむポイントの一つだ。

枠にとらわれない自由な料理を

おすすめはカウンター席。志摩さんが腕を振るう様子を間近で見られ、その一挙一動に食欲を掻き立てられる。
志摩さんはフレンチやイタリアン、スパニッシュ、アメリカン、デリと、さまざまなジャンルの料理人を経験。店の立ち上げから、商品開発・企画などの経験をしてきた人物だ。

「『ネクストバッターズサークル』(以下『NBC』)は料理人だけでなく、同業者や異業種の人たちが集まり『おもしろい大人の居酒屋をつくろう』という思いのもと、立ち上がったお店です。僕は洋食出身ですが、この店では形なし、枠なし、ジャンルなしで、おもしろいことを提案していきます」と志摩さん。

“大人の居酒屋”と掲げる通り、同店のメニューはお造りから揚げ物、シメまでと居酒屋料理が中心。気取らずに普段使い出来るお店を目指すという想いが反映されている。

それでは、志摩さん自慢の『NBC』的料理の数々を紹介しよう。

職人技を存分に感じる、魅惑の前菜盛り

まずは「シェフの気まぐれあて盛り」(写真上)を前菜に。内容は日替わりで、常時用意するあて(つまみ)メニューから3~4品を盛り合わせるお得な一皿だ。

取材時は左から「ウニマヨ半熟玉子」「パクチー入りエスニック風沖縄産もずく酢」「大人のポテトサラダ」「代々木上原太田屋さんのおぼろ豆腐とシラス鬼おろし」。

「ウニマヨ半熟玉子」はマヨネーズとヨーグルトに煮切りだしを加えたウニソースをのせて。一口食べれば、ウニと卵黄の濃厚な味わいの中に、だしによる豊かな甘みが顔を出す。
そして女性におすすめなのが「もずく酢」。もずくをスイートチリソースとポン酢で和えることで、和食が一気にエスニックに。

居酒屋の王道「ポテトサラダ」は、ジャガイモとタマゴ、マヨネーズ、クリームチーズ、ヨーグルトを使った「どシンプルで奇をてらわない料理」(志摩さん)。

一方で、マヨネーズ特有の酸味や後味を和らげるためにヨーグルトを混ぜ、バターのような濃厚さをクリームチーズで表現する構成は、料理人ならではの発想だ。上にトッピングしたタマネギのシャキシャキ感により、しっかりサラダ感覚で味わえる。

そして「おぼろ豆腐」。オリーブオイルに青唐辛子を漬けた醤油を上からかけることで、いつもの冷奴がちょっとおしゃれな前菜に変身する。

「シンプルな料理こそ、ちゃんと”仕事”をすることが大切なんです」

居酒屋のつまみで人気の高いアジフライも、『NBC』流にアレンジされると一味も二味も変わる。

アジは愛知や京都などから仕入れ、1人前に半身を使用。粗めの生パン粉をまぶし、高温の油で3分じっくりと揚げる。その後1分休ませ、余熱で火を通す。

「シンプルな料理こそ、ちゃんと”仕事”をすることが大切なんです」と志摩さんが言うように、生のアジから丁寧に揚げたアジフライは、是非とも食べていただきたい一品。

可愛らしい和食器で供される「名物あじフライ」(写真上)。タルタルソースはタマゴとピクルス、マヨネーズにヨーグルトを合わせた自家製。粗めに刻まれたピクルスは、これだけで酒のつまみにもなるほど。

そして「自家製ミラクルオイスターソース」(写真上・奥)と志摩さんが名付けるソースもおすすめ。

ソースの配合は常に変わり、取材時はウスターソース、中濃ソース、タマリンド(アフリカ原産で酸味の強いフルーツ)、トマトなどを調合。何度通っても、新しい味わいに出逢えるのが嬉しい。

『NBC』流にアレンジされた一品料理でお酒も進む

志摩さん特製の創作中華「白子の麻婆」(写真上)は、豆腐の代わりに白子を使った一品。

鶏肉とトマトを炒め、花椒(ホアジャオ:痺れるような辛みを持つスパイス)、黒酢などで調味し、生白子を加えて煮込む。麻婆の下にはゴマ油でソテーした白菜が潜む。

「組み立ては西洋料理です。白菜は麻婆の付け合わせとして味わってほしいですね」と志摩さん。

花椒の風味がふわりとしながら、しびれる辛さは控えめ。肉あんに負けず存在感を放つ白子に、トマトの酸味も一体となってうまみを創出してくれる。

日本酒の肴にもってこいの煮込み料理も、『NBC』流にアレンジを施す。

「トリッパ入りもつ煮~酒粕風味~」(写真上)は、牛モツとトリッパを酒粕で煮込んだ料理。酒粕を使うことで、モツの臭み消しになるほか、白味噌のような甘みのある味わいに仕上がる。具材には銀杏、ゴボウ、大根、こんにゃくを。

さまざまな食感の具材が渾然一体となり、日本酒だけでなく白ワインやサワー類との相性も高めてくれる。

手間ひまかけたシメも充実!

そして、「ミニバターチキンカレーライス」や「納豆なめろう茶漬け」といったシメの料理が豊富なのも『NBC』ならでは。

とくに人気の「鯛めし」(写真上)は、無水の調理鍋1つ5~6人前だが、1人前として茶碗1杯からオーダー可能。グループ宴会のときは、予約時にオーダーしておくことをおすすめしたい。

天然小鯛を1尾使用し、カツオと昆布の一番だしと鯛のアラでとっただしで炊き上げている。鯛のうまみにショウガがきいた味わいは、たっぷり食べて飲んだ後でも、不思議とスルスル入ってしまう。

可愛いサワーから日本酒、ワインまで。自慢のアルコールも豊富

アルコールでは、女子の心をわし掴みするチューハイやサワーなどの「果肉ごろごろシリーズ」(写真上・左)も人気。レモンやフルーツトマトなどの具材がたっぷりと入っており、「追チューハイ」の追加でリーズナブルに飲めるのもお財布に優しい。

そのほかにも日本酒やワインなども豊富にラインナップし、料理を楽しませる名脇役が揃っている。

おいしい=かわいい! 友達を連れてきたくなるお店

料理は季節によって内容が変わるほか、日替わりメニューもあるため、何度通っても前回と違った楽しみを感じられる。
カウンター席を少人数で楽しむのもよいが、4人以上なら店内奥の個室(写真上)を予約したい。座敷が掘りごたつのため、子ども連れでも安心して楽しむことができる。

「僕は料理の見た目から、内装デザインにいたるまで、かわいい=おいしいにつながると考えています。そうした観点から、お客さまを喜ばせるお店にしたいと思っています」(志摩さん)

知っているだけで、友達に自慢できる『NBC』。次回の飲み会は、ここで決まりだ。

撮影:佐々木 雅久


【メニュー】
シェフの気まぐれあて盛り 1,000円~
名物あじフライ 500円
白子の麻婆 1,200円
トリッパ入りもつ煮~酒粕風味~ 800円
納豆なめろう茶漬け 600円
鯛めし 500円
チューハイ レモン、フルーツトマト 各700円
サワー いちご 800円
追チューハイ(中だけ) 400円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

ネクスト バッターズ サークル

住所
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-9-20 リンデン代々木公園2F
電話番号
050-3477-1625
営業時間
17:00~24:00
定休日
不定休日あり
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/721snp2v0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。