飲んだ後の〆ラーメンは最高にウマい!ガチ飲みできて、ラーメンもおいしい、ラーメン酒場『麺屋ばらいち』

みんな大好き「お酒」だけれど、もっと大人の飲み方をしたいあなた。文化や知識や選び方を知れば、お酒は一層おいしくなります。シャンパーニュ騎士団認定オフィシエによる「お酒の向こう側の物語」
#『麺屋 ばらいち』

2019年08月04日
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飲んだ後の〆ラーメンは最高にウマい!ガチ飲みできて、ラーメンもおいしい、ラーメン酒場『麺屋ばらいち』
Summary
1.ラーメン×酒場を求めて【酒旅ライター・岩瀬大二】
2.東京・亀戸で発見したラーメン酒場『麵屋 ばらいち』
3.ラーメン屋でガチ飲み! 専門店並みのクオリティ

ラーメン専門店でもあり大衆酒場でもある「麺酒場」を探して……

飲んだ〆のラーメン。魅惑のワードであり、危険なワードでもある。健康を気遣う日々、やっちゃいけない行為として、真っ先に挙げられるものでもあるだろう。しかし、やっちゃいけない行為として真っ先に挙げられるということは、それだけ欲している人が多いということだ。まあ、確かに体によくない流れであることは間違いない。

だが、と思うこともある。ようは、飲みました、つまみを食べます、その後にラーメンを食べます、ということ。これだけとれば、「イタリア料理をアラカルトで頼んで最後にパスタで〆よう」とか「鍋料理店、最後に雑炊で〆よう」ということと、行為自体は変わらないのではないか。

そうだ、「そば屋でつまみと酒を存分に楽しんだ後、最後にそばで〆る」。これなんかは風流な楽しみとしてカッコいいと言われるが、最後のそばでかき揚げそばやら天婦羅そばなんて食べたら結構なカロリーじゃないか。なぜ、河岸を変えたらだめになり、河岸を変えずに食べたら問題ないのか?

と、書いたのは、飲みながら熱く語っていた友人の声。納得いくような、いやいや、屁理屈じゃないか? そういうことじゃないだろう、と思ったのだが、考えたらなんだかちょっと納得をしてしまった。もちろん、彼が言う話で根本的に間違っているだろうというのはある。一旦十分な量を食べて、もう体は満足しているのに脳が、ほら、まだ足りないぞと誘惑をして、それに負けているのだ。実に無駄で、不要なカロリー、油分、糖分、糖質を摂ってしまっているわけだ。

さらに、どうせ、翌朝はお腹を抱えて後悔するのは目に見えるわけで、その場が幸せならいいじゃないかというわけにもいかない。だが、確かに……河岸を変えるからダメなだけなんじゃないか。ラーメンを〆に食べたい。それなら河岸を変えずに食べればいいんじゃないか? 何か間違えている気もしないではないが、間違えではないという錯覚が起きてしまったので行動を起こしてみた。

『麵屋 ばらいち』はラーメン酒場の代名詞

まず条件を決めた。ラーメン屋で、サイドオーダー的なちょい飲みセットのようなものがあるところ。これは違う。これは目的としてはラーメン。その前に軽くビールと餃子、ということだから、これは飲みとは違う。次に酒場で〆にミニラーメンがあるようなところも除外だ。このラーメンはつまみメニューの延長線上だからだ。もちろん北海道発祥のラーメンサラダも論外。これはあくまでもサラダであって〆のラーメンではない。

中華料理店での宴会というのも今回の趣旨ではない。条件は、ちゃんとした酒場であり、ちゃんとしたラーメン専門店でもあること。酒場で飲む楽しさと、ちゃんとラーメン店で食べている喜びと満足感を得られなければいけない。なかなかハードルが高い設定だが、これがあるのだ。

場所はJR総武線・亀戸駅。亀戸天神に向かうにぎやかな出口から徒歩5分。店構えは完全といっていいラーメン専門店のそれ。店名も『麵屋 ばらいち』と堂々とラーメン屋宣言。看板も、店頭に貼られているメニュー写真もバリエーション豊かなラーメンたちで彩られている。自慢が「鶏そば」であることもひしひしと伝わる。

本当にここか? と入口をみると……「大衆酒場」と貼り紙が。最初の訪問時は半信半疑だった。きっとラーメン店のつまみレベルだろう、と。そしてやはりメインはラーメンで、ラーメン店の常道として回転率を上げるために、酒で長居するお客は、本当は迷惑。できれば早く帰ってほしいけれど客単価をあげるために一応やってるんだろう、と。

名ばかりの大衆酒場ではないかという疑念は入ってすぐのラーメンの食券機で増幅する。食券機があるということは酒もつまみのバリエーションは少ないはずだ。一応店のスタッフに聞く。「大衆酒場利用をしたいんですけど」。女性スタッフから返ってくるのは実に爽やかで明るい声での「はい!もちろん大丈夫ですよ~。お好きな席でごゆっくり~」。酒場好きが自然に安心できるトーンだ。

『麵屋 ばらいち』のつまみがウマすぎる理由

今回は再訪。だから落ち着いて店内を見渡せる。まず目に入るのは、大衆酒場好きにはたまらない手書きの短冊メニューだ。これだけ見れば完璧な大衆酒場。

さらにカウンター上にはこれも大衆酒場のおなじみの景色であるホワイトボードに書かれたおススメ。書かれているのは「やみつき牛ロース」に「絶品まぐろのユッケ」、さらには紀州大玉という大きめの梅を使った「梅サワー」。他にもホッピーの貼り紙もしっかりある。

さらに、自分が座ったテーブルから2席向こうの3人組を見れば、そこにあるのはつまみと酒で、なかなかの上機嫌。カウンターの仕事帰りの二人組も瓶ビールとつまみでなにやら談義中。

安心して、定番、生ビール、枝豆、もろきゅう、ポテトフライ、鶏のから揚げからスタート。鶏そばが自慢の店だけあって、から揚げは実にうまい。

2杯目の生ビールにはあえてラーメン屋らしく餃子をあわせ、3杯目はホッピー(白)へ。

ここで魅惑の酒場メニュー「馬刺し」を投入。生モノがあるところに酒場としての気合を感じる。

続いては「たかし直伝」と書かれただし巻玉子に、高知の日本酒「酔鯨」を合わせる。すると小皿とワイングラスが登場し、そこになみなみと注がれた「酔鯨」が小皿にこぼれていく。

まさかのこぼれ「酔鯨」。店からのありがたい采配に、返礼代わりにチキンステーキをオーダー。気がつけば3時間。この日はこの店を紹介してくれた知人と訪問したのだが、酒場的に話が弾み、時間が狂う。

そして酒場の醍醐味。あくまでも自然なかたちでなければいけないが、他のお客さんとも交流が始まる。冒頭に書いたテーブルの男性3人組と意気投合。聞けば常連で、ここで夕方から飲んでいるとのこと。話していると仕事や趣味で共通項も多く、乾杯をさせてもらう。やはりここは酒場だった。

店の女性スタッフに、“ラーメン屋×大衆酒場”の裏側を聞いた。

「うちはこの店の他に、焼鳥居酒屋など複数の飲食店を運営していて、ちゃんとした料理が出せますし、料理人も多いんです。この店で腕を振るう料理長も、和食の職人。鳥料理に関しては、焼鳥屋がありますからそれはもう自信をもってお出ししてます」。

なるほど。さきほどのだし巻き玉子にかかれていた「たかし直伝」。そのたかしさんは、こちらの料理長。鳥料理に卵料理に和食の腕。お店のシナジー。そういったものが裏側にはあった。

さて、やはり〆にはラーメンだ。河岸を変えてないどころか、テーブルすら変えずに食べられる。冒頭の友人の「理屈」なのか「屁理屈」なのかを実践する。背景を聞いた後だからこの日は、「鶏そば」。スープはあっさり感と濃厚感が同居。鶏料理自慢ということとラーメン専門店としての技がしっかりと伝わる。

ラーメン屋のちょい飲みではなく「ガチ飲み」。居酒屋の〆メニューではなく「専門店」。河岸を変えないということだけではなく、どちらも充実しているからこその満足感。そして、確かに罪悪感がない……というのはあくまでも個人の感想。実際のところ、普段〆のラーメンというのはあまりやらないのだが、これならいいな、と思わせるものはあった。結局4時間越え。ちゃんと酒場であり、ちゃんとラーメン屋だった。

麺屋ばらいち

住所
〒136-0071 東京都江東区亀戸2-29-8 フリーディアムKビル1F
電話番号
03-5875-5587
営業時間
11:30~14:00、17:00~24:00(スープが終わるまで)
定休日
不定休
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/40afc8wy0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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