東京で「ジビエ」を食べるならこの8店だ!
東京にジビエ専門店がオープンするなど、いまやすっかりポピュラーな肉カテゴリーとして定着してきた「ジビエ」。ジビエとは、フランス語で野生鳥獣の狩猟肉のことで、日本でも古くから貴重なタンパク源として食べ伝えられてきた。
近年では、適切な下処理を行った良質なジビエの流通が広まり、クセや臭みの少ないシカやイノシシ、クマ、キジなどの食肉が手軽に楽しめるようにもなってきた。とくにジビエがおいしい季節は、生き物が脂肪や栄養分を貯め込む秋から冬にかけて!
本稿ではビストロから古民家創作フレンチ、イタリアンまで、ヘルシーかつ美味なジビエを堪能できるレストランをご紹介しよう。
【1】旬の食材を一皿にぎゅっと閉じ込めたイタリアン『autentico』
旬の恵みたっぷりで、滋味深い優しい味わいのイタリアンを提供する東京・蒲田の『autentico(アウテンティコ)』。
オーナーシェフを務めるのは、自身もシェフを務めた人気イタリアン『Un Passo(ウン・パッソ)』の跡を継ぐ形で、2018年10月に同店をオープンさせた虻川直生(あぶかわ なおき)さん。
こちらの「イノシシの骨付きロース」(写真上)は、3~4種類のなかからテーブル単位でチョイスが可能なメインディッシュの肉料理。長崎・島原産のイノシシは、野性味あふれる力強い味わいだ。
虻川さんは、刻々と移り変わる季節の食材に、その時最も適した調理法を施して一皿を表現。食材のポテンシャルを最大限に引き出し、うまみの本質(autentico)を追求した一期一会の味わいを楽しませてくれる。
ぜひ予約して訪れたい一軒だ。
autentico
- 電話番号
- 050-5487-9166
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
ランチ 11:30~15:00
(L.O.13:30)
ディナー 18:00~23:00
(L.O.21:00)
土・祝日
ランチ 11:30~15:00
(L.O.13:30)
ディナー 18:00~23:00
(L.O.21:00)
- 定休日
- 日曜日
夏季休暇(2022年8月28日~2022年9月1日)
夏季休暇明けの9/2(金)はディナーからの営業となります。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【2】“水(L’EAU)”のようにナチュラルで心地よいモダンフレンチ『L’EAU』
東京・外苑前にオープンした『L’EAU(ロー)』は、グラフィックデザイン畑での経験を持つ清水崇充シェフが2018年11月にオープンしたシックなモダンフレンチ。
フランス語で”水”を意味する店名「L’EAU」の通り、内装や料理には、自然や人間を育むうえで欠かせない要素である”水”を心地よく感じさせるグラフィカルな演出がなされている。
コース料理のうちの一品「ジビエの炭火焼き」(写真上)は、ユリ根や根セロリ、クワイとともに、内臓ソース、根セロリソースでいただくオナガ鴨と、同じくオナガ鴨をコンフィにしたあと炭火で炙ったモモ焼きの2皿を同時に提供。同じジビエでありながら、部位と調理法の違いで全く異なる味わいが楽しめる。
すでに大人気の仲間入りの同店。いますぐ予約したい。
L’EAU
- 電話番号
- 050-5487-7048
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 18:00~23:00
(L.O.20:00)
ランチ 12:00~15:00
(L.O.13:00)
- 定休日
- 月曜日
月曜祭日の場合は翌営業日お休み
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【3】うまい肉をガッツリ、カジュアルに! ミートラバーの極楽『ビストロ ハマイフ』
黒毛和牛、ブラックアンガス牛、仔鴨、仔羊、仔豚、蝦夷鹿……。種類豊富な厳選肉を、抜群の火入れ調理とうまい酒で、しかもリーズナブルに満喫したい!
そんな肉好きのワガママを叶えてくれる店が、東京・新富町にあるロティスリー『ビストロ ハマイフ』だ。
それぞれの肉の熟成状態を見極めながら、数日~数週間ほどのドライエイジングを施した多種多様な塊肉がいただける同店。
シェフの中原昇龍(しょうりゅう)さんは、20歳でイタリア・リグーリア州の調理学校で学び、その後、日本のホテル勤務を経て、フランス・サヴォア県の名門店で修業を積んだ人物。
「農家のおいしい野菜を食べている鹿児島のカラスやアナグマなど、害獣でありながら食べるとおいしいジビエがあるんですよ。ジビエの扱いも今後もっと増やしていきたいです」とのこと。
ぜひシェフに当日オススメのジビエについて訊ねてみて。
BISTRO HAMAIF -ビストロ ハマイフ- 新富町
- 電話番号
- 050-3461-0825
- 営業時間
- 月~金 ランチ:11:30~14:00(L.O.13:30、ドリンクL.O.13:30) 月~土 ディナー:17:00~23:00(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
- 定休日
- 毎週日曜日 祝日 年末年始(2019年12月29日~2020年1月5日) ※12月22日は休まず営業いたします
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【4】フレンチの伝統を現代に活かす実力派シェフの名店『ル ブトン』
東京・西麻布に佇むカウンターメインの小体なフレンチビストロ『Le Bouton(ル ブトン)』。夜な夜なこの店の味に魅せられたお客で賑わいをみせる実力店だ。
名フレンチ『オーバカナル』など、都内各所のフレンチレストランで調理経験を持つ杉山将章シェフは、フランス料理の基本をきっちりと踏襲しながら、日々お客の要望や絶え間ない探究心と共に進化を続け、伝統に+αのエッセンスを加えていく。
秋~冬のメインディッシュとして定番人気を誇る「北海道産 エゾ鹿のロースト」は、信頼する業者から仕入れた質のいいモモ塊肉を使った一品。鉄板でじっくりと焼いた鹿肉のしっとりとピュアな味わいが格別だ。肉そのものに臭みがないので、黒こしょうをきかせたシンプルな赤ワインソースを合わせている。
ぜひ堪能してほしい秋冬期のシグネチャーメニュー。これを食べるために訪れたい。
Le Bouton
- 電話番号
- 050-5487-3315
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~土
18:00~23:00
(L.O.23:00)
- 定休日
- 日曜日
第1月曜日、第3月曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【5】都会の喧騒からタイムスリップ!古民家でいただく創作フレンチ『KUFUKU±暮富食』
秋葉原駅から徒歩5分、築70年の趣ある古民家を利用した隠れ家レストランが『KUFUKU±(クフク)』だ。2019年5月にオープン。”時間”をコンセプトに、歴史を今に伝える日本古来の発酵食品や伝統食材を用いた創作フレンチと、ワインや日本酒などの独創的なペアリングが楽しめる。
取材日のメインは「ヤクシカのロースト」(写真上)。屋久島と口永良部島(くちのえらぶじま)のごく一部にしか生息していないヤクシカは、ジビエ臭がほとんどないのが特徴。ジビエの場合、通常では香草などで臭みを消して焼き上げることが多いが、こちらの料理はよりレアな「ブルー」という手法で低音ロースト。驚くほど柔らかくしっとりとしており、臭みがなく、赤身のうまみだけを強く感じることができる。
こちらのヤクシカとぴったり合うワインもオススメ。それがドイツ『フーバー』の「シュペートブルグンダー」というミディアムボディの赤ワイン。小さな樽で仕込んだ赤ワインは、ピノ・ノワールにしてはしっかりとしているが、ヤクシカの滋味深さを助長するエレガントで美しい味わいが堪能できる。
ジビエがおいしいこの季節、一度は食べたいヤクシカだ。
KUFUKU±暮富食
- 電話番号
- 03-6240-9086
- 営業時間
- 火~金 ディナー:18:00~23:00(L.O.22:00) 土・日・祝日 ディナー:17:30~23:00(L.O.22:00) 水~日 ランチ:11:30~14:00(L.O.13:30)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【6】オーナー自らハンティング! うまいジビエを堪能『レストラン マノワ』
鮮やかなグリーンの外装が印象的な広尾のフレンチ『マノワ』は、オーナー自ら山に入って、旬の天然動物をハンティングしてくる。
通年楽しめるジビエのひとつ「ヒグマ」(写真上)は常に一頭買いで仕入れ、肉はやわらかくロースト。骨からはだしをとり、余すところなく利用する。適切に理されたヒグマ肉はクセ・臭みなしで食べやすい。ヒグマの他には鹿やキジ、鴨など、季節ごとにもっともおいしいジビエ料理を揃えている。
何度訪れても自然の恵みを感じられるビストロだ。
レストラン マノワ
- 電話番号
- 050-3467-2767
- 営業時間
- ランチ:11:30~15:00(L.O.13:30)(※火曜日のランチはお休みです)、ディナー:18:00~23:00(L.O.21:00)(※土日祝は22:30Close)
- 定休日
- 毎週月曜日 ※※月1回連休あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【7】カジュアルなジビエ料理を100種のワインと共に! 目黒『レストラン ユニック』
目黒通りにあるビストロ『レストラン ユニック』は、パリのビブグルマン2軒、二つ星レストラン「エレーヌ・ダローズ(Helene Darroze)」で研鑽を積んだ中井雅明シェフの独店。国内外のジビエをバラエティ豊かに取り揃えている。
冬のおすすめは千葉県産の野ウサギのワイン煮を、じゃがいもと共にあっさりといただく「野ウサギのロワイヤル仕立て」(写真上・左)。
またスコットランド産の「山鳩のロースト」、月の輪熊のミンチとフォアグラを使った「パイ包み焼き」(写真上・右)も絶品だ。赤、白あわせて常時100種類ほど用意されているワインとともに味わえば至福のひと時を迎える。
ジビエ好きはもちろん、日常使いにも記念日にも使える一軒がここ『ユニック』だろう。
restaurant unique(レストラン ユニック)
- 電話番号
- 03-6451-0570
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【8】ナッツのような香ばしさのイノシシ!目と舌で楽しませる北参道『ロクターヴ』
パリの数々の星付きレストランで研鑽を積んできた小林隼人シェフの店『ロクターヴ ハヤト コバヤシ』は、手間ひまをかけたジビエ料理と、芸術的な盛り付けで多くのファンを楽しませているフレンチの名店だ。
おすすめの「イノシシの肩ロースのロースト」(写真上・左)は、フライパンとオーブンで交互に10回以上火入れして完成させる。美しい赤身肉はナッツのような香ばしさを口に放ち、すっと溶けるほどやわらか。
アートのように繊細な料理の数々を、ぴったりのワインとともに楽しんでほしい。
L’octave Hayato kobayashi
- 電話番号
- 03-5770-8827
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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